猿八座 渡部八太夫

古説経・古浄瑠璃の世界

佐渡大慶寺 第40回門前市記念公演

2018年04月16日 09時30分18秒 | 公演記録
春の嵐にも負けずに、「平家女護島」を勤めて参りました。文弥人形の本場で、文弥を語るのには勇気がいりますが、文弥節の師匠である久保宗香氏や真明座の川野名座長に直接聞いていただけることは、喜びでもあります。山(語る台)の真後ろに烏天狗不動様がいらしゃったので、守っていただいた感じです。


平家女護島二段目は、たいてい鬼界ヶ島の場面からはじめることが多いようです。いわゆる「俊寛」の場面が見せ場です。長くはなりますが、口からやりますと、俊寛の赦免状が出たいきさつがよく分かります。


撮影:藤田雅善
能登の守教経と、恩赦の勅使、妹尾と丹左右衛門が出合う「鳥羽の作道」の場面。教経は、赦免状に俊寛の名前の無い事を知り、一計を案ずる。


教経は、重盛の代筆として、俊寛の赦免状を書く。


しかし、結局、俊寛は、都に帰ることはなかった。


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