猿八座 渡部八太夫

古説経・古浄瑠璃の世界

草加市市制60周年記念 弘知法印御伝記 

2018年05月06日 22時07分28秒 | お知らせ
草加市の市制60周年、おめでとうございます。この60周年記念の行事は他にも沢山のイベントが計画されているようです。そんなイベントのひとつが、「弘知法印御伝記」でした。現在の猿八座になる前の作品なので、私にとっては初演ということになりました。さまざまに変化の激しいストーリーなので、10年ぐらい前の実力では、手に負えなかったと思われます。少なくとも、文弥節が身についた、今現在の節回しで語ることができて、満足でした。詳しいストリーは、猿八座のブログ等をご覧ください。

遊女屋で暴れる弘友と家臣荒王。この騒動をきっかけとして連鎖的に事件が始まる。この弘友が、やがて弘法大師によって出家し、その後、即身仏になられた「弘知法印」の若き日の姿なのである。因みに、「弘知法印即身仏」は、新潟県長岡市寺泊の真言宗智山派海雲山西生寺に安置されていますので、一度は、ご覧いただくとよいと思います。

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最後の山椒太夫通し狂言 

2018年04月23日 14時06分37秒 | 公演記録
猿八座高田支部の皆々様方のサポートで5年間続いた「山椒太夫」シリーズの最終回公演が、無事に終了いたしました。一日に4時間を語り通すという、二日間の苦行の舞台です。操る方も、観る方も、参加者全員が、苦行であります。しかし、これ以上の充実を感ずる演目もありませんので、一抹の寂しさもまた残ります。今となっては、曲がりなりにも語り通せて良かったと感謝する外はありません。
そもそも山椒太夫通し狂言六段組は、「山椒太夫高田世界館公演実行委員会」の委員長である上越教育大学名誉教授川村知行先生の御発案で始まったことでしたので、「高田世界館」だけの特異な演目と言えます。大がかりな舞台になるということもあり、外の劇場ではやったことがありません。今後の「山椒太夫」公演は短縮版の三段組みや、従来の「鳴子曳き・親子対面」の場の上演が中心となると思われます。

久しぶりの三番叟で舞台を清める。

通し狂言でないと演じられない「厨子王出世」の一場面。四天王寺の稚児達が、必ずうけるので楽しめる場面。

しかし、高田世界館での猿八座公演が、もう無いということではありません。来年は、国民文化祭が新潟県で開催されるとのことですので、また違う演目で、世界館を訪れることができればいいなあと考えております。その節は、又高田支部の面々にお世話になりたいと思いますので、宜しくお願いいたします。

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佐渡大慶寺 第40回門前市記念公演

2018年04月16日 09時30分18秒 | 公演記録
春の嵐にも負けずに、「平家女護島」を勤めて参りました。文弥人形の本場で、文弥を語るのには勇気がいりますが、文弥節の師匠である久保宗香氏や真明座の川野名座長に直接聞いていただけることは、喜びでもあります。山(語る台)の真後ろに烏天狗不動様がいらしゃったので、守っていただいた感じです。


平家女護島二段目は、たいてい鬼界ヶ島の場面からはじめることが多いようです。いわゆる「俊寛」の場面が見せ場です。長くはなりますが、口からやりますと、俊寛の赦免状が出たいきさつがよく分かります。


撮影:藤田雅善
能登の守教経と、恩赦の勅使、妹尾と丹左右衛門が出合う「鳥羽の作道」の場面。教経は、赦免状に俊寛の名前の無い事を知り、一計を案ずる。


教経は、重盛の代筆として、俊寛の赦免状を書く。


しかし、結局、俊寛は、都に帰ることはなかった。
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猿八座 3年連続 再びヨーロッパへ

2018年04月13日 21時09分48秒 | お知らせ
5月には、フランスとポーランドでの公演が決定しました。

5月15日から20日までの間は、パリの南方80Kmにある「ラ・ヌビール・スレソン」という街に滞在。
中世の城跡を利用したという「真夜中劇場」というところで、主に「信太妻」「貉」などを上演の予定。
ところが、フランスには、いわゆる「タヌキ」はいないそうでなので、ちょっと困っております。
どうやら、似ているものとしては、「アライグマ」・・・「raton laveur」(ラアトン・ラヴァール)と言うしかないとか・・・

5月21日には、ポーランドへ、ワルシャワは通過して、クラフクへ飛び、さらにその南西70Kmにあるという「ビエルスコ・ビヤワ」という街へ。
第28回国際人形劇芸術祭に参加します。猿八座の出番は、24日。演目は「源氏烏帽子折」ちょっと短縮版です。

猿八座の記事もご覧下さい。


現地からは、フェイスブックで、現況をお知らせいたします。
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埼玉県草加市公演 弘知法印御伝記

2018年03月28日 13時55分37秒 | お知らせ
「弘知法印御伝記」は、私が、猿八座に参加する前の作品です。お蔵になっておりましたが、此の度、前半の三段分を上演することになりました。じつは、私が佐渡の文弥節を習った時、最初に節付けの挑戦した段物は、この「弘知法印御伝記」でした。これまで実演の機会はありませんでしたが、いよいよその機会が訪れたわけです。そこで、改めて、その数年前の挑戦の後を見てみますと、やはり、あまりうまい節付けとはいえませんでした。そこで、今回、新たに節を付け直して、初段と二段目を作り直しました。三段目は、従来の太夫である角太夫氏が担当されます。もともと、幻の古浄瑠璃で言われる「弘知法印御伝記」ですから、それをやるのも、観みるのも誠に稀有なことだと思います。観覧申し込みは、草加市まで。



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第五回 高田世界館公演 山椒太夫通狂言最終回

2018年03月22日 09時37分15秒 | お知らせ
高田世界館での猿八座山椒太夫公演も、この春で第5回目となります。山椒太夫は最初、鳴子曳きの段しかありませんでしたが、この企画に育てられて、年々新しい段を追加しながら、全六段の通し狂言に仕立ててきました。つまり、この世界館公演の企画がなければ、山椒太夫通し狂言は実現しなかったと言えます。貴重な機会をいただいたことに感謝いたします。ですから、この企画が最終回と言う事は、山椒太夫通し狂言の公演を、次にいつ観られるかわからないということになります。山椒太夫の通し狂言は、猿八座でしかやっておりませんので、大変貴重な機会となるわけです。是非、高田世界館にお出でください。

さて、その通し狂言の内容ですが

前半 初段  信夫の里  直井の浦
   二段目 山別れ   山椒太夫館
   三段目 丹後国分寺・大誓文

後半 四段目 厨子王出世
   五段目 鳴子曳き
   六段目 母子対面 山椒太夫成敗

の全六段。前半・後半とも上演時間は二時間ぐらいになりますので、あわせて、たっぷり4時間たのしめます。



入場料 一日券前売り 3500円(当日4000円)※学生1500円
お申し込み先 山椒太夫高田世界館公演実行委員会事務局 電話 025-522-5202(アド・プリント内)




 
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猿八座 4月公演のお知らせ

2018年03月10日 23時13分05秒 | お知らせ
佐渡の大慶寺さんでの郷土芸能大会に参加するのは、5年ぶりです。先回は、山椒太夫鳴子曳きでした。実はこの時はまだ、文弥節の手を習い始めた頃で、初めて佐渡で文弥節を弾くというので、どきどきしたのを覚えています。今回は、『平家女護島』です。佐渡の文弥節では、中心的な外題なので、やっぱり、これもどきどきものです。
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新発田公演 信太妻・貉 満員御礼 

2018年02月28日 14時09分59秒 | 公演記録
新発田市の浄土宗瑠璃山三光寺での人形浄瑠璃を楽しむ会は、150名を超えるお客様をお迎えして、盛況の内に終えることができました。三光寺のご住職様ならびに坊守様、檀家の皆々様には大変お世話になり、ありがとうございました。それにしても、お昼の会は、余裕があっていいですね。それになによりも、お昼にいただいた煮物(特にクルマ麩)と大根の漬物が絶品でした。また、必ず伺いたく存じます。


さすがに、今年は雪が多いようですが、旗立は簡単でした。



ご本尊、阿弥陀如来(三尊)を礼拝し、阿弥陀経を唱えました。ご住職の法話をいただき、本番です。



信太妻、子別れの愁嘆場で、すすりなきがもれました。

お寺はどこも、浄瑠璃にはぴったりの場なのですが、このお寺は、特段にいいかんじです。次の機会があれば、是非に「阿弥陀胸割」を演じてみたいものです。阿弥陀様の御前で。
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猿八座新春公演終了

2018年01月10日 15時42分47秒 | 公演記録
新潟大学駅南キャンパスでの猿八座新春公演が無事に終了。通算7回目を数える新潟大学主催公演は、今年も栗原隆先生のご尽力で開催することができました。改めて御礼申し上げます。

ご挨拶をされる栗原先生

「人文カフェ」のテーマ「今、子どもを考える」に沿って、子どもが登場する場面がある「信太妻」と「源氏烏帽子折竹馬の段」を演じました。写真は竹馬の段。
本年も猿八座を宜しくお願いいたします。
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猿八座 平成30年新春公演 御案内

2017年11月27日 15時14分27秒 | お知らせ
本年、平成29年の猿八座公演は、11月のウクライナ公演が最後でした。12月は、ちょっと充電期間ですが、早くも新春公演のお知らせです。来年も賑々しくお願い申しあげます。

新春 1月6日(土)7日(日)は、新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」で、信太妻、源氏烏帽子折を上演いたします。



さらに、2月には、新発田市内での公演を予定しております。2月25日(日)瑠璃山三光寺の本堂にて、寒そうですが、ふるってお集まりください。

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ウクライナ公演 ウクライナ国内での報道

2017年11月22日 19時15分47秒 | 公演記録
ウクライナ公演の様子が、ウクライナ国内で、続々発表されたとのことです。
ウクライナ語はわかりませんが、リンクからご覧下さい。

ドニプロ市役所のHP

https://dniprorada.gov.ua/uk/articles/item/22478/u-dnipri-pokazali-vistavu-lisicya-z-lisu-shinoda-tradicijnogo-yaponskogo-lyalkovogo-teatru



ドニプロ市のサイト

В Днепре показали спектакль «Лиса из леса Шинода» традиционного японского кукольного театра

http://gorod.dp.ua/news/138634



通信社

У Дніпрі виставою "Лисиця з лісу Шінода" завершилися дні Японії

https://www.ukrinform.ua/rubric-culture/2342988-u-dnipri-vistavou-lisica-z-lisu-sinoda-zaversilisa-dni-aponii.html



「9チャンネル」ドニプロ市立テレビ放送局

Заключна подія “Японської осені в України”. У Дніпрі показали виставу «Лисиця з лісу Шінода»

http://9-channel.com/zaklyuchna-podiya-yaponskoyi-oseni-v-ukrayini-u-dnipri-pokazali-vistavu-lisitsya-z-lisu-shinoda-000140301.html



「11チャンネル」ドニプロ州立テレビ放送局

Традиційне японське лялькове мистецтво представили у Дніпрі

https://www.11tv.dp.ua/news/dp/2017/11/13/28474.html




キエフ公演の様子が当館HPに掲載されました。
http://www.ua.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000944.html
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猿八座 ウクライナ公演 無事に終了

2017年11月15日 20時38分08秒 | 公演記録
まったくなんの知識も無かったウクライナでしたが、すっかりウクライナ贔屓になりました。長く複雑な歴史はよくわかりませんが、ウクライナ人の誇りは、ひしひしと伝わってきます。旧ソ連時代に、スターリンに破壊された文化を、人々の手で復元してきたその強い思いを感じます。

『ボルシチはロシア料理じゃないよ。ウクライナの伝統料理さ。』

肥沃で広大な黒い平原「チェル」が続く、豊かな国。おいしい国。故に常に紛争が絶えなかった。そのうえ、皮肉にも、原発事故のチェルノブイリという町の名も、豊かな土地という意味なのだという。

車窓より(キエフ~ドニプロ間 InterCity列車)

ウクライナ第一日目は、東部の都市「リビィウ」へ降り立ちました。州立人形劇場。信太妻。


びっくりしたのは、終了後、スタンディングオベーションになって、拍手が鳴りやまないのです。私は、まったく初めての経験なので、困ってしまいました。アンコールの用意など考えてもいなかったからです。申し訳なかったですが、ぺこぺこ頭をさげるしかありませんでした。

移動日を挟んで、2回目の公演は、国立キエフ人形劇場です。

キエフには日本大使館もあるので、表敬訪問しました。(お世話になった星野裕一氏)
今回の遠征は、そもそも日本との外交樹立25周年の記念事業ということで、大使館の招聘によるものでした。


今回の出し物は、すべて「信太妻」です。

来ました、来ました。やっぱり来ました。ちゃんとアンコール用意しました。「貉(むじな)」の大切場面。たぬきは持っていきませんでしたが・・・・キツネがいるからまあいいか。
この日、びっくりしたのは、ウクライナの楽器であるバンドゥーラの奏者という女性に三味線を持たせたら、ちゃんと指を立てて爪で糸を押さえたことでした。多分、この人はすぐに弾ける。

更に移動日。長大なドニプロ川沿いにキエフがら約700Km南下して、「ドニプロ」に到着。
州立青年劇場では、この劇場の人形を見せていただきました。写真中央は通訳をしていただいた大使館職員キリル氏。後ろにいらっしゃるお二人が職人気質の劇場職員。


ドニプロの観客の皆さんは、特に感性が優れていらっしゃったのでしょうか。要所要所での拍手のタイミングが、鋭すぎます。ましてや見たことも無い浄瑠璃なのにです。ウクライナでは400円もあれば、オペラが鑑賞できるということなので、どこの会場でも反応が大きいのも納得。どっかの国とは大違いで、芸能的な感覚が研ぎ澄まされているようです。そのアンコールがこれでよかったのでしょうか。下の写真がアンコール場面。次回があれば、大きな宿題です。これ、踊ってるんです。


おまけ:聖ムィハイール黄金ドーム修道院(キエフ)


キエフについた夕方。市内散策をしながら覗いた教会で立ちすくみました。夕方のミサでした。ウクライナ正教のミサというのは、まるで密教です。天から降るような讃美歌は、正に音楽聞こえですし、司祭が読み上げているのはお経にしか聞こえません。早口になると、まるで神名帳を読み上げているように聞こえ,やがて、香炉を振り回しながら、司祭が目の前にやって来て、私に向かって振るので、思わず合掌。人々に香炉を振って回るので、紫雲棚引き、芳香漂う。これは、天国というべきなのだろうなと思いながら、「南無阿弥陀佛」。
実は、教会でこんなに感動を味わった事は今迄無い。これに味をしめて、丁度日曜日だった「ドニプロ」では、ホテルの近くの「プレオブラジェンスキー教会」のミサに参加。1時間のミサを堪能。子供から老人まで、広い教会が満員。集まった人々が声を合わせて歌うのが、これまた感動的。この国は健全だと思う。

在ウクライナ日本国大使館特命全権大使の角茂樹様をはじめ、職員に皆様。又、各劇場のスタッフの皆々様、大変お世話になりました。大変に快適に演ずることが出来ましたこと、改めて御礼申し上げます。





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第五回 てぃーだかんかん小劇場 信太妻・貉

2017年10月22日 21時10分56秒 | 公演記録
台風21号接近の雨の中、のべ50名もの方々にお集まりいただきまして、誠にありがとう御座います。今回は半分以上の方々が、初めてご覧になったお客様ということでした。新しい、猿八ファンができたかなあという感触です。大きな拍手をありがとうございました。来年も来て下さいと言っていただきまして、ありがとうございます。豊田の皆々様、又来年お会いいたしましょう。



信太妻:葛の葉と童子と保名と、幸せな生活だったのだが・・・



貉:・・・目も鼻もない・・・びっくり

さて、猿八座は、11月7日より、ウクライナ公演へと旅立ちます。
在ウクライナ大使館・ウクライナにおける日本年
のスケジュールファイル(PDF)をご覧下さい。演目は、今回の「信太妻」をもっていきます。信太妻は、外国の方々にも、分かりやすい演目です。
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猿八座 平家女護島二段目全 初演

2017年10月10日 18時37分14秒 | 公演記録
新潟市砂丘館で平家女護島二段目を通しで演じました。約100分ぐらいあります。かなりやり応えがあります。お客さんも大変だったかもしれません。だいたい浄瑠璃は、全体で、五段か六段ありますが、この浄瑠璃は全5段です。朝から始めれば、夕方には終わる尺だったのかもしれません。最近は、歌舞伎にしても文楽にしてもなかなか通しで演ずるということはありませんから、今回の取り組みは一段だけではありますが、大変に勉強になりました。そして、最後の感想は、「やっぱ、近松の筆はすごい」ということになります。

平清盛の孫出産(安徳天皇)を間近にして、男子の平産を祈願するため都は大騒ぎです。そんな中、石清水へ代参した能登の守教経(のりつね)と、恩赦の使者二名、丹左右衛門元安と妹尾の太郎兼康が「鳥羽の作り道」で行き遭います。


教経は、平産祈祷の為、鬼界ヶ島の流人に恩赦を与えると聞くが、その赦免状に「俊寛」の名が無いことを知ると、平重盛の言葉を忘れたかと怒る。



妹尾は嫌みを言って従わないので、結局、教経は、重盛の代筆として「俊寛」の赦免状をその場で書き、丹左右衛門に託す。



そうこうしていると、急使が駆け込んで来て、無事に王子ご誕生と告げるのであった。
ここまでが、口(くち)。「鳥羽の作り道」の場。ここで場面は変わって、鬼界ヶ島の場面となる。




鹿ヶ谷事件で鬼界ヶ島に流罪となっているのは、「俊寛」「平判官康頼」「丹波少将成経」の3名。すでに3年が経過している。
ここでは、「成経」が島の海女「千鳥」と夫婦になったという目出度い話しからはじまるが・・・




突然、恩赦の使者が現れる。「成経」は、「千鳥」も連れ行って欲しいと懇願するが、聞き入れられない。「千鳥」独りが残されて
「千鳥」の口説きとなる。






都に残してきた妻が死んだことを聞いた「俊寛」は一計を案じた。
それは、使者の妹尾を討って、自ら罪を被って島に残り、代わりに「千鳥」を舟に乗せることだった。




立ち回りの末、妹尾の首を落とす。お客様がのけぞってますね。ごめんなさい。




独り島に残された俊寛は、遠ざかる舟を見送る。

裏話:私が猿八座に参加してから6年。猿八座は毎年、新作を創ってきた。これはすごい事だと思う。浄瑠璃は案外、すぐできるが、大変なのは、人形や小道具・大道具である。特に人形の頭は、西橋八郎兵衛師匠でなければつくれない。
今回は、「教経」ができたてほやほや。だいたい新人は公開前日ぐらいか、開演直前ぐらいに出来上がることになっている。今回は、前夜には完成した様子。
つまり、初演というのは、だいたいぶっつけ本番ということである。今回は、稽古日程がタイトだったこともあり、本番が初めての合わせになった・・・それは結構な緊張を強いる舞台であるが、逆に感性は鋭いかも知れない。探り合いをするからである。まあ。当然のことではあるが、2回公演のどちらも、それぞれ違う舞台になっていたのが面白い。(2回つづけてご覧になった方は、残念ながらいらっしゃらなかったようですが)


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猿八座 恒例の村上公演 無事終了

2017年10月02日 19時12分42秒 | 公演記録
村上市の人形浄瑠璃を楽しむ会では、6年間に実に10回もの公演を企画運営していただきました。代表の田村初美さんのご尽力に感謝申しあげます。

開会の挨拶をする田村代表



「源氏烏帽子折」伏見の段:平家の武将「宗清」は、雪道に行き暮れた常磐親子を捕らえるか、逃すか迷う・・・
良い場面だが、腹がいるので、何度やっても難しい。
公演終了後、三味線をやっているという外国人女性をはじめ、三味線や語りの興味がある沢山の方々よりお声掛けいただきました。ありがとうございます。三味線や語りを習って見たい方は、お気軽にお声掛け下さい。
さて来週は、新潟市の砂丘館で、「平家女護島」です。源氏と平家が週替わりになりました。「俊寛」の前段である「鳥羽の作道」が初演となりますので、お楽しみにしてください。

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