猿八座 渡部八太夫

古説経・古浄瑠璃の世界

佐渡文弥人形 真明座 畑野地蔵堂祭

2012年08月27日 21時02分44秒 | 調査・研究・紀行

8月23日(木)畑野地蔵堂で文弥人形が演じられました。昨年は雨で大変でしたが、今年は天気に恵まれました。暑かったですが。

地元青年団は、「源氏烏帽子折」を、真明座は、「吉野都女楠」の「麦盗人」の場を演じました。どちらも太夫は久保宗香師匠です。

地蔵堂をすっぽりと覆って作られた特設舞台の様子。ほんとに道端です。

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源氏烏帽子折を見る子ども達。地蔵祭りは子ども達のお祭りとのことです。

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吉野都女楠で、麦を盗んだ女房を演ずる八郎兵衛師匠。

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鳥越文蔵先生と過ごした二日間

2012年08月19日 22時49分30秒 | 調査・研究・紀行

岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲。ラーニングアーバー横倉・樹庵の10周年記念イベントに集まったのは、早稲田大学名誉教授の鳥越文藏先生とその教 え子達でした。猿八座の八郎兵衛師匠も教え子の一人であることは言うまでもありません。私にとっては、近松門左衛門を始めとして浄瑠璃の専門家である鳥越先生と見える機会に便乗して、日頃より疑問に思っていたことを様々質問することができた二日間でした。前夜祭で、八郎兵衛師匠や文弥人形のお話をする鳥越先生。

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鳥越先生のご講演の後に、猿八節山椒太夫を演じました。

二日目は、屋外の特設ステージを炎天下の中、汗だくで作りましたが、開始直前に雷雨となり、急遽、体育館に移動となりました。写真は、強風で倒れる前の車曳きの幻の舞台です。

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今回は小栗判官の車曳きを公演するので、実は、谷汲に上がる前に、墨俣の正八幡、安八郡の結神社、青墓の照手の墓にもお参りしたのですが、何かお怒りに触れてしまったのでしょうか?大騒ぎでした。

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青墓にある照手の墓


長野市かるかや山西光寺縁日公演 山椒太夫

2012年08月03日 19時03分24秒 | 公演記録

8月2日も長野は酷暑でした。暑さの中でしたが、西光寺の縁日は大勢の参拝者で賑わいました。角太夫正本版「山椒太夫」の初公演は、親子地蔵を仰ぐ本堂で行われました。「山椒太夫」に登場する守り本尊は「地蔵菩薩」です。そして、西光寺のご本尊も親子地蔵尊です。親子対面を果たした対王丸が、地蔵菩薩の功徳によって、母の目を開く場面の後、書き割りを全て落として、西光寺のご本尊をバックとして、「このご本尊を拝めや方々、ありがたや、ありがたや」と締めくくりました。地蔵菩薩のご加護によって充実した舞台となりました。

写真はリハーサルです。

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長野郷土史研究会の小林玲子様より、公演の写真を送っていただきましたので、追加掲載いたします。場面は、対王丸が佐渡へ赴任して、母と対面する場面です。

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7月 猿八座 公開稽古 信太妻

2012年08月03日 18時44分18秒 | 公演記録

7月29日(日)午後二時からの公開稽古に、酷暑ではありましたが、地域の方々

にご観覧いただきました。「信太妻」は昨年は薩摩説経の節でサハリンまで行っ

てきましたが、今年は、文弥節を基調として改曲しました。その文弥節バージョ

ンの初公開となりました。また、配役もこれまでとは変えて、新しい役にも挑戦

しました。

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