猿八座 渡部八太夫

古説経・古浄瑠璃の世界

改訂版 耳なし芳一

2024年05月12日 19時23分13秒 | お知らせ

4月の新発田三光寺公演では、満員御礼の中、山椒太夫三段組みを御覧いただきました。誠にありがとうございました。三光寺公演はリピーターの方々が多く、終演後も大勢の方々からお声がけをいただきました。本当に励みになります。なんと、即日に、来年の公演日も決定! あくまでも、予定ですが、5月17日(土)か18日(日)ごろになりそうです。

さて、次回の猿八座は、6月9日(日)柏崎のドナルドキーンセンターです。演目は、「耳なし芳一」です。

改訂版というのは、台本の改訂ではありません。猿八座の座員である薩摩琵琶演奏者巫美麗(ウー・メイリー)の協力により、本格的な琵琶演奏を加え、より臨場感を高めようと、浄瑠璃の演出を変えました。

つまり、芳一の部分は、台詞も語りも琵琶も、巫美麗が担当し、他の部分は、八太夫が担当。また、三味線と琵琶の掛け合いなども工夫することで、よりお楽しみいただける舞台になるのではないかと思っております。

おまけは、民話「ねずみ経」です。


2024年 猿八座公演予定

2024年02月20日 10時10分51秒 | お知らせ

猿八座は現在冬休み中ですが、春からの公演が続々と決定しておりますので、お知らせいたします。

今年は、鄭成功の生誕からちょうど400年ということで、後半は「国性爺合戦」に取り組みます。

まずは、久しぶりの「山椒太夫」からです。

また、「耳無し芳一」は本格的琵琶を取り入れてのリメイクです。

4月20日 新発田 三光寺 10:00 山椒太夫三段組

4月21日 弥彦 旧鈴木邸 信太妻 一回目10:30 二回目13:30

6月 9日 柏崎 ドナルドキーンセンター 13:30 耳無し芳一 狢 

6月29日 聖籠 藪から房 15:00 耳無し芳一

8月 3日 柏崎 ドナルドキーンセンター 子供向けワークショップ 詳細未定

8月24日 聖籠 聖籠図書館 18:30 耳無し芳一

10月11日 12日 阿賀町 詳細未定

10月19日あるいは20日 平戸 国性爺合戦 詳細未定

11月10日 村上 情報センター 国性爺合 詳細未定

11月24日 柏崎 ドナルドキーンセンター 国性爺合戦 詳細未定

それぞれ、個別の公演案内は、後日お知らせいたします。

 


猿八座 秋公演 弘知法印御伝記

2023年10月03日 11時01分46秒 | お知らせ

11月は弘知法印御伝記を二回公演いたします。ひとつは、11月5日、柏崎ドナルドキーンセンター。ひとつは、11月12日、村上の人形浄楽しむ楽しむ会です。以下のチラシをごらんください。

おまけ。

10月14日に、ミニ浄瑠璃会があります。

場所は、聖籠町の大夫。ローカルですが、お近くの方はどうぞ。

「藪から房」は猿八座の座員、掘八島の旧家を劇場として改装したもので。

定員20名ほどの和室空間です。これから定期的に、ミニ公演をしていく予定です。


猿八座の国性爺合戦

2023年08月07日 19時11分30秒 | お知らせ

 来年は国性爺合戦の主人公、和藤内(鄭 成功)の生誕400年になるとのことで、猿八座は、密かに、「国性爺合戦」を仕込み始めた。これは、秘密の話である。

 話は二段目から。戦乱の明から、平戸の浦に流れ着いた栴檀皇女。そこで、遭遇するのは、和藤内三官と妻のこむつ。写真は、可愛らしいこむつの「悋気」の場面。栴檀皇女の美貌にくらっと来た和藤内に、こむつがかみつく。  

 国性爺合戦といえば、甘輝館楼門の段が見せ場だろうが、近松作品の本当の面白さは、こういう細かいところにある。この平戸の浦の場面は、省略される場合もあるが、猿八座では、敢えて、省略なしで、「貝尽くし」などにも果敢に挑戦しようと考えている。実に長い!が、飽きない。

 公開は来年である。乞うご期待。

8月の猛暑の猿八座稽古場。


猿八座 秋公演 弘知法印御伝記

2023年07月22日 09時36分13秒 | お知らせ
今年は、異常に暑いですね。しかも、早い梅雨明。この先が、思いやられます。先日の、新発田市三光寺での「俊寬」も汗だくどころではありませんでした。途中で意識は遠のいて、譜面はかすんで、何を語ってるのか分からない状態に。このまま倒れるかも・・・とすら思いました。しかし、4年ぶりということで、130名もの皆皆様にご来場いただき、誠にありがとうございました。

三光寺でのフルメンバー。初舞台が2名。座員が増えました。
次は、秋公演が2回、予定されております。演目は「弘知法印御伝記」前三段。これから仕あげてまいります。新人の活躍が楽しみです。
11月5日(日)が、柏崎ドナルドキーンセンターで、翌週11月12日(日)が、村上市教育情報センターです。
以下のチラシは、村上公演のものです。





ドナルドキーンセンター公演 第一回目

2023年05月25日 19時56分33秒 | お知らせ
開館10周年を迎えるドナルド・キーン・センター。今年も2回公演させていただきます。
一回目は6月4日。演目は猿八座上演回数最多の「信太妻」、おまけは、民話「へっこき嫁御」です。
二回目は、11月5日。キーン先生縁の「弘知法印御伝記」のうち前三段を上演いたします。
予約・問い合わせは、ドナルドキーンセンターまで

 

2023年 猿八座公演情報

2023年03月20日 15時55分05秒 | お知らせ
3月に入り、新潟の雪も消えました。といっても新潟から新発田のあたりの話ですが。二王子や五頭などの山地はまだまだ雪山です。
猿八座の冬休みも明けて、稽古が始まりました。今年は柏崎ドナルドキーンセンターの開館十周年を記念して、キーン先生が関わった演目である「弘知法印御伝記」の稽古から始めました。公演日は11月5日(日)の予定。この一週間後の11月12日(日)が村上での公演の予定で、今のところ、同じく「弘知法印御伝記」をやる方向で協議中です。
その前に、コロナで3年前に中止になった新発田市の三光寺での公演が実施されることが決まりました。7月17日(月)祝日。演目は、三年前と同じ「平家女護島」いわゆる「俊寬」です。
 詳細は以下のチラシをご覧ください。


下の写真は、初演時(2009年)のパンフレット



2023年 ドナルドキーンセンター公演 決定

2023年02月11日 14時38分36秒 | お知らせ
猿八座は現在、冬休みです。今年の舞台予定が、入り始め増した。予定だけですが、アップしておきます。

柏崎のドナルドキーンセンターでの公演は

1回目 6月4日(日) 信太妻
2回目 11月5日(日)弘知法印(1から3段)

と決まりましたので、ご予定下さい。
詳細、ちらしは、後日掲載させていただきます。


説経をくり 全六段組

2022年03月28日 14時48分26秒 | お知らせ
私が猿八座に入ったのは、2011年4月でした。その年で、退職を予定していましたが、3月31日に退職して、すぐに新潟に向かうとは考えてもいなかったのです。東日本大震災が引き起こしたドミノ現象によって、突然、猿八座に呼ばれたのが始まりでした。それからすでに11年。大概、長続きしない性格ですが、三味線をはじめてからはなんと来年で30年も経ちます。これで、人生のほぼ半分は三味線を抱えて暮らしたことになります。そうして、猿八座も創立25年を既に過ぎました。ここらあたりで、一区切りということで、2年かけて創り上げてきた「説経をくり全六段組」を発表する運びとなりました。4月30日と5月1日の二日間。会場は新発田市の猿八座の稽古場です。ちょっと、行きにくいところですが、ここでしか観られない「をぐり」をお楽しみください。申し込みは、座長の西橋まで、電話:080 2012 9115 でお願いします。






おたよりをいただきました。

2022年01月14日 20時47分28秒 | お知らせ
昨年末、新潟県浦佐の池田美術館で。人形浄瑠璃クリスマス会なるものを演じてきましたが、その時に見に来てくれた子供達からお便りがありました。驚いたことに、こども園の皆さんが、人形や三味線を手作りして、「人形浄瑠璃ごっこ」を始めたというのです。これは大変すばらしいことです。猿八座の分家が浦佐でできるかもしれません。


今年も、行けるといいですね。

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猿八座 村上公演 11月 

2021年10月01日 23時11分32秒 | お知らせ
 村上公演は、猿八座を応援して下さっている『人形浄瑠璃を楽しむ会』の田村初美さんのご尽力で、続いている貴重な舞台です。残念ながら、1年ブランクができましたが、これからも続いていってほしい公演です。
 今年の演目は、「説経をくり」全六段から、三段目と五段目を続けて御覧いただきます。この長大な物語は、小栗判官の筋と照手姫の筋が、交わっては離れ、また交わるという劇的な展開ですが、中抜きをする四段目は、小栗判官死後の照手を描く場面で、いわば照手の一人舞台なので、これは後のお楽しみ。今回は、三段目で毒殺された小栗が、五段目に飛んで閻魔大王の審判を受けるところに繋げるという趣向です。話の流れを、簡単に箇条書きしますと、
第三段目
     ①押し入り婿をした小栗判官を殺す為に、人食い馬の鬼鹿毛をけしかけるが、
      反対に乗りこなしてしまう『鬼鹿毛曲馬』
     ②横山親子が、小栗判官と10人の家来達を毒殺する『横山毒酒』
第五段目 ③閻魔大王が非業の死をとげ10人の家来を娑婆に戻そうとするが、
      かえって、小栗が帰ることになる『冥途墓割』
     ④餓鬼病みとなって娑婆帰りした小栗は、土車に乗せられ、本復の為、熊野湯の峰まで引かれていく。
     ⑤途中、車が、青墓の宿、万屋の前で動かなくなる。
      その万屋には、妻の照手(小萩)が、女中として働いている。
     ⑥照手は、この車を引くために、主人万屋長衛門に暇乞いをする『照手暇乞』
     ⑦大津まで、照手が餓鬼阿弥車を引く『照手車引』
息もつけない展開、お見逃し無く。

猿八座 寺泊 公演 お知らせ

2021年09月30日 13時53分35秒 | お知らせ
2018年に信太妻と狢をやらせていただいてより3年ぶりに、寺泊の養泉寺から招かれました。演目は、説経の代表作「阿弥陀胸割(あみだのむねわり)」。約四百年前の京都四条河原で演じられるなど、数多くの公演記録が残っており、当時のヒット演目です。「天寿」と「ていれい」の姉弟が親の菩提を弔うために身売りをするという切ない物語。10月17日(日)午後に二回公演です。以下のチラシを御覧の上、お申し込み下さい。



猿八座 2021秋の公演のお知らせ

2021年08月18日 23時01分52秒 | お知らせ
猿八座が、昨年から取り組んできた通し狂言「をぐり」ですが、今年は後半部分の制作に取り組んできました。まだ全段完成には至っておりませんが、その一部分を公開稽古という形で、ご覧いただくことになりました。
9月23日(木)秋分の日、柏崎 ドナルドキーンセンターにて。問い合わせは、ドナルドキーンセンターまで。

「をぐり」第5段は、毒殺された小栗判官が、閻魔大王によって、娑婆に戻される所から始まります。藤沢の遊行寺の墓がぱかっと割れて、出てきたその姿は、「餓鬼病」とも「餓鬼阿弥」とも呼ばれる姿です。そこから、熊野湯の峰まで「餓鬼阿弥車」に乗せられてひかれていくのが、有名な道行きですが、特に有名なのは「照手車引」です。自分の夫の変わり果てた姿と知らずに、夫の供養のために、「餓鬼阿弥車」を引くのでした。


説経の中でも、最も説経らしい演目。一般に五説経といいますと、上記の「小栗判官」を筆頭に、「山椒太夫」「信徳丸」「刈萱」「愛護若」あるいは「信太妻」を上げることが多いようですが、私の好みとしては、この「阿弥陀胸割」がおすすめです。
因みに猿八座では、「阿弥陀胸割全段」「山椒太夫全段」「小栗判官全段」(制作中)そして、「信太妻(子別れ)」が、演じることの出来る説経の演目です。
 今秋は、「阿弥陀胸割」は、3回予定されています。貴重な機会をお見逃し無く。
     まず、10月17日(日)寺泊 養泉寺(詳細は別途お知らせいたします)
     次が、10月31日(日)柏崎 ドナルドキーンセンター(上のちらしです)
    三回目、11月 7日(日)村上 村上市教育情報センター(詳細は別途お知らせいたします)

他にも、年度内に予定されている公演もありますので、詳細が決まり次第、お知らせいたします。


 


久しぶりの猿八座舞公演のお知らせ

2021年05月24日 14時27分51秒 | お知らせ

昨年の公演はほとんど中止で、今年も、なかなか公演が決まりませんでしたが、ようやく、ぼつぼつ、舞台に上がれそうです。
5月29日(土)は、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館で、小栗判官「車曳き」を上演することになりました。
また、9月以降は、柏崎のドナルドキーンセンターでの公開稽古も再開される見通しです。長らくお待たせいたしまして大変申し訳ありませんでしたが、以前の様に御贔屓いただければ幸いです。