新会社法で小資本で起業!

新会社法施行に合わせ少資本で起業しました。
その時起きた意外な問題など、いろいろ綴って行きたいと思います。

硫黄島からの手紙

2007-01-28 | 映画
本日「硫黄島からの手紙」を見てきました。
2ヶ月前に「父親たちの星条旗」を見た後、続編に当たるこの映画も早く見たかったんですが、なかなか来れませんでした。
待ちに待った映画でしたが、内容は期待を背かないものでした。

主役は渡辺謙扮する栗林忠道中将です。
知性派指揮官とされる方ですね。
実際この映画の中でもよく表現されていますが、自決に逸る日本軍の中にあって、最後まで目的を見失わずに職分を遂行した方です。

興味深かったのは、トップが替わったとしても指揮下の部隊の雰囲気はそうそう変わるものではないということです。
陰に陽に行く手を阻む人たちがいて、命令を下せば全て思うとおりに行くかといえばそうはいかないんですね。
どこでも多かれ少なかれこういったことはありうることですし、そして指示内容が非常に合理的でかつ兵を大切にする人だからこそ、シンパも増えていくわけですが。

この栗林中将や、ラバウルを要塞化して最終的に部下と生還した今村仁大将のような人が圧倒的少数派だったということについては何か切なくなります。
さすがに最近は中村獅童扮する伊藤中尉のような人は少なくなってきたとはいえ、熱血漢だとこの方向に進みがちと言う傾向は変わらないような気がします。
皮肉屋は論外ですけど、ただ突撃するだけでは損害ばかり大きくなりますからね。

間もなく確実に死ぬという時に万歳突撃で散らず、あくまで諦めないで策を練り続けると言うのは本当に胆力のいることだと痛感しました。
自分自身ここまでの極限状態に置かれることはなかなかないと思いますが、こういうあり方というのは忘れないようにしたいですね。