わらぶろ!

まんどくのブログ「わらぶろ!」です。
Teacupのサービス終了に伴いこちらにお引越ししました。

どぜうなんてどうでせう?(駒形どぜう・浅草)

2011年09月25日 | おいしいもの

和菓子特集と銘打ちながら早くも挫折。
…いえいえ、ちょっとこの連休中に面白いものを
頂いたのでその紹介を挟みたかったのですよ。

きっかけは先々週くらいに職場の池用の濾過器を掃除した時、
いくつかの魚が濾過器に迷い込んでいたのですが、
その中で意外と多く捕れたのがどじょう。
掃除終了後、池に逃がしたのですが、
なんとなく、どじょう料理が食べたいなと…



ってことで、向かった先は「浅草」
東武線の浅草駅を少し南に進み、駒形橋を越えた先に
歴史を感じさせる木造の建物が見えてきます。



創業200年、どぜう料理専門店の「駒形どぜう」さんです。
色々などじょう料理がありますが、
やはりここは王道の「どぜう鍋」「柳川鍋」の昼定食を注文。
(どぜう鍋定食2600円、柳川鍋定食2450円)





こちらはどぜう鍋。
どぜうを酒に漬け込み、泥臭さを取り除いた後、
味噌で下茹でしたものを割下と一緒に煮込んでいきます。
その上にたっぷりの葱をのせ、頂くと…
ちゅるんと音を立てる勢いで口の中に入っていくと同時に
魚の旨味と脂が一気に広がっていきます。
泥臭さは全くありません。それどころか、
他のどんな魚よりもまろやかでコクがあります。
じっくりと下茹でしてあるのか、骨は柔らかくて
表面に出てくると同時にほろほろと崩れていきます。
一度箸をつけると止まらなくなるくらい美味しいです。



柳川鍋です。
どぜうを卵、濃い目の割下、ごぼうで煮込んでいきます。
こちらもどぜうの臭みは全く感じません。
卵とじで濃い目の味付けなので、こちらはご飯が進む進む。
あっという間にご飯がお茶碗から消えてしまいました。

定食にはどぜう鍋又は柳川鍋以外に
ごはん、どぜう汁、漬物、田楽(豆腐・蒟蒻)がつきます。
特にどぜう汁の味噌の濃厚さには驚きました。
しょっぱくはありません、あくまで濃厚なんです。

今回はこの後にお散歩するため、お酒は飲まなかったのですが、
これならお酒も飲みたくなるな…

ちょっと贅沢なランチになりました。


【おみせデータ】
駒形どぜう
東京都台東区駒形1-7-12
11時~21時
無休(年末年始除く)

ぶらり紀伊半島路線バスの旅(後編)

2011年09月05日 | 旅行
路線バスの旅、後編です。

最初に…
今回、十津川村及びその周辺では台風による
大きな被害が発生しております。
十津川村の鉄砲水で村営住宅が流された現場も
今回の路線バスの途中にある場所で、
現場付近の状況は1週間たった今でも記憶に残っています。
被害に合われた方の中にはバスの運転手さんと
ご家族の方も含まれているそうです。
今回の旅は多くのバスを利用させて頂きました。
行方不明の方が一刻も早く見つかり、
一人でも多くの人が無事でありますように…

そして十津川村のいち早い回復を願っております。



28日(日)午前8時
いよいよ奈良交通の日本一長い路線バスに乗って
十津川温泉を出発します。



国道168号は十津川温泉を北上すると急に道が狭くなります。
ところどころ新道ができている場所は広いのですが、
ほとんどが山道。
バスも少し進んでは対向車を待ったり、
後続車に道を譲ったりと、ゆっくりのんびりと進んでいきます。

途中、バスの中から滝が見えたりもしました。



そして、バスで走ること1時間強、上野地というバス停に到着。
ここで20分休憩が入りました。
この上野地というバス停から5分少々歩いた場所に
巨大なつり橋「谷瀬のつり橋」があります。
いや、これが高い高い…
若干高所恐怖症気味の自分にはスリル満点。
写真を撮ろうかと思ったのですが、
怖くて携帯カメラを取り出すことができませんでした。
でも、出発後にバスの中からつり橋の写真を撮りました。



そして、十津川温泉を出発して1時間半少々…
ようやく十津川村を脱出しました。
サスガ、日本一大きい村。
ウチの住んでいるトコだったら
それだけの時間があれば徒歩で一周できますよ多分。

十津川村を抜けても、細い道が続く国道168号線。
この日は日曜日ってこともあり、五條方面から車やバイクが次々と…
おかげでバスがなかなか進まない。
十津川温泉を出発して3時間。
ようやく五条の町並みが見えてきました。
五條の街中の「戎神社」というバス停で下車。
このバス停の近くに新町通りという風情のある
町並みを楽しむことができる通りがあります。





通りの途中には突如、コンクリートの高架っぽい建造物があらわれます。



なんでも今回の路線バスの区間(五條~新宮)において、
戦前に鉄道を通す計画があったとか…
戦争の物資不足により工事が打ち切られ、
その名残がこの高架線なんだそうです。

そんなこんなで町並みを堪能した後は、JR和歌山線の五条駅まで
歩いて行って今回の路線バスの旅は終了です。

まぁ、その日の夜に某赤いチームの惨敗する試合を見たりしましたが、
その部分だけは記憶から消去しましたので…

十津川村、なかなか楽しい村でした。
また機会があったら行ってみたいなと考えています。

もちろん、路線バスで!


ぶらり紀伊半島路線バスの旅(中編)

2011年09月04日 | 旅行
ってことで、路線バスの旅中編です。
27日(土)は移動の予定が無かったため、
当初は熊野古道小辺路を辿って、果無峠を越え、
熊野本宮まで歩いてみようかと考えていたのですが、
週間予報での天候が微妙だったため、
予定を変更して峠越えはせずに熊野古道を少しだけハイキングする程度に
控えることに…



そのかわり、午前中は普通に観光しようと思って、
向かった先は…



熊野三山の奥の院である「玉置神社」です。
十津川温泉から車で40~50分くらいかかるのですが、
事前に十津川村役場に電話しておけば、
土日祝日に限って観光用の臨時バスを出してくれます。
ちなみにこの日は私しか予約が無かったらしく、
実質、貸切バスになってしまいました。

バスを降りてのんびり歩くこと15分少々。
晴れたり、もやがかかったりすることを繰り返しながら
神社が見えてきました。





明るい朱色の建造物ある訳でもなく、
豪華な造りの建物がある訳でもない。
でも、神々しく威厳のある風格の社がそこにはありました。
もやがかかっていることもあり、神々しさがアップしているというか、
とにかく、なんか凄いなっていう空気が漂っていました。

境内には杉のご神木がいっぱい。





どの杉も大きいです。
さて、この神社の裏側には玉置山という、標高1000mを超える山があり、
山頂まで20~30分程度ってことで、登ってみることに…
ところが、予想以上にキツい上り坂。
体重のある人にとっては辛いトコですが、
バスの出発時間を気にしながら進んでいくと、



玉置山山頂到着。
晴れていれば、海無しの奈良県から三重県側の海が見えるらしいのですが、
残念ながらこの日は雲海のみ。
あとから聞いたバスの運転手さんの話だと、海が見えるのは年に数日らしいです。
相当難しいってことですね。

神社からの上り坂でかなり時間が取られてしまったので、
早く戻らないといけないかな~と思っていたら、
山頂の案内板に駐車場徒歩10分っていう案内表示が…

な、なんだってー

実は玉置山は神社からではなくて、バスを降りた駐車場からの方が近くて、
しかも道が緩やかなんです。
中には神社からは登らずに、
いったん駐車場に戻ってから頂上へ行く人もいるとか…

まぁ、玉置神社~玉置山は吉野へ抜ける熊野古道の一部なので、
そこを歩いたったことで…

予定より早く駐車場に戻ったため、駐車場に併設されている
玉置山管理事務所でジュースを飲みながら管理人さんと
まったり会話。
バスも乗客一人だったこともあり、当初の出発時刻の15分前に出発。
十津川温泉に戻りました。

十津川温泉で飲み物等の装備(?)を整え、
熊野古道散策へ出発。
…の前にお昼ご飯。

ってことで、お昼ごはんは十津川温泉から一番近い、
熊野古道の入り口にある昴の郷のレストランで腹ごしらえ。



和牛のスタミナ焼きでスタミナをつけてレッツゴー!
…の前に、この昴の郷には昔の物資輸送のための乗り物が…



野猿です。
これで昔は人や物資を運んでいたそうです。
今は十津川村の中で2つ残っているそうなのですが、
その1つが昴の郷にあります。
もちろん、人が乗ることもできますよ。
ウチは乗りませんでしたが…

ってことで、熊野古道小辺路ハイキングへ出発です。
熊野古道小辺路は高野山と本宮を結ぶ、熊野古道の中で
最も大変だといわれている道で、その道中には
標高1000mを超える山越えが3回あります。
今回はその一番本宮寄りの山越えルート「果無」を
少しだけ歩いてみました。



早速、最大の難関が…



つり橋。
歩くと揺れる揺れる。めちゃくちゃ揺れる。
今だけはこのメタボな体格が恨めしい。
なんとか渡りきって、いよいよ登り坂突入です。



…って、しっかり綺麗に舗装されているのか~と
思って登り始めたのですが、
20mくらい行ったら、普通の登山道になっていました。



熊野古道独特の石畳。
趣があっていいのですが、朝露がたっぷりと染み込んだ石畳は
すべるすべる。
何度も足を取られました。
これ、登りだからいいけど、下りの石畳はキツいなぁ…

登り始めて40分。距離にして1km強くらいしか
進んでいないのですが、早くも足がガクガク。
これはハイキングに切り替えて正解かもしれない。
ベンチがあったので、少し休憩。



進んだ距離はわずかに1kmですが、
川から登ってきたことを考えると、
けっこう頑張ったな…多分。

そして、集落が見えてきました。





果無集落です。
果無山脈の尾根に沿って集落があるという珍しい集落。
日本の里100選にも選ばれております。
尾根に道、その脇に家や畑があるので、
なんだか、極端に曲がった地平線を見ているかのような
不思議な感覚。
なかなか面白かったです。

本当はゆっくり休みたかったトコですが、
前日にも見たモコモコ雲が見えてきたので、
早めに引き上げることに…

帰りは舗装道を降りていくことに、
その途中。大きな滝が…



マイナスイオン全開!
気持ちよかったです。

さて肝心の夕立ですが、宿まで残り1.5kmくらいの
ところでパラっときましたが、
5分程度でやんでしまいました。

まぁ、山の天気は気まぐれですね。

ってことで、早めに十津川温泉に戻ってきてしまったので、
公衆浴場「庵の湯」で散策の疲れを癒して宿に戻りました。

この日の夕飯は







前日に食べることができなかった
ドライブイン長谷川の山菜釜めしセットです。
ごはんがほっこりしていて美味しかったです。

ってことで、後編に続きます。


ぶらり紀伊半島路線バスの旅(前編)

2011年09月03日 | 旅行
昨日は埼スタの代表戦を見に行ってきました。
埼スタの青一色に少しとまどいつつも、
(いつもは赤一色なので…)
ビューボックスから観戦という貴重な体験をしてきました。
たまにはこんな贅沢もいいですね。

さて、先週は紀伊半島を縦断旅行をしてきました。
横断でも一周でもなく、縦断です。
そのレポートをしたいと思います。


8月25日(木)夜21時に大宮を夜行バスで出発、
8月26日(金)朝にたどり着いた場所は…



和歌山県の新宮駅。
ここが今回の一人旅の出発点となります。

ここを出発する路線バスに有名なものがあります。
それが、奈良交通の八木~新宮線です。
奈良県の大和八木駅へ向かう路線バスで
日本一長い路線バスと言われています。
今回はこの路線沿いにぶらりしていきたいと考えていました。

とはいえ、奈良交通のバスは1日3本で午前9時台が最終バス。
この日は観光もしたかったため、同じ路線を走る他社バスに乗車。

熊野交通の本宮大社方面行きに乗車して、国道168号線を西へ…
まず最初の途中下車は、志古。
この志古には乗船場があります。



この船に乗って40~50分くらいで辿り着く場所は…



瀞峡です。
巨大な岩が迫り出し、なんとも言えない
雰囲気を醸し出しています。

この瀞峡、和歌山県・三重県・奈良県の3県にまたがっており、
その県境付近で休憩となります。



朝ごはんがまだだったので、休憩所の売店で鮎の塩焼きを購入。
遅めの朝ごはんです。

再び志古まで戻り、熊野交通のバスに再び乗車、
本宮大社前で途中下車。
時刻は正午前後、日差しが強いです。




熊野本宮大社の入口。
中は撮影禁止なため、画像はここだけなのですが、
木々が鬱蒼としていて、神話みたいな雰囲気を醸し出していました。

続いて、以前の本宮大社があったとされる大斉原へ…



鳥居デカっ!!
昨年、出雲に行って巨大な鳥居を見ましたが、
それに負けず劣らず大きな鳥居です。



鳥居の真ん中には八咫烏が…
そうえいば、昨年の那智に続いて今年も本宮大社の
八咫烏入りの勝守を購入しました。



中は大きな広場になっています。
祭事等に使われるみたいです。

お昼ごはんは大社と大斉原の間にある「きっちん」という
お店をチョイス。
理由は観光客というよりも、
地元の人の利用が多そうなお店だったから。

唐揚げ定食を頂きましたが、
大人のこぶしの大きさくらいありそうな
唐揚げで下味もちゃんとしていて美味しかったです。
写真に残さなかったのが残念なくらい…

※今日のNHKのニュースの台風映像できっちん周辺のお店が
水没している映像がありました。
早く営業再開できることを願っています。

少し遅めの昼食を終えると街中をぶらり。
すると役場っぽい建物が…



神殿風でお洒落です。
さらにぶらり歩いて酒屋さんで地酒を購入したりしてたら、
雲がもっこもこ。
夕立がきそうだったので、ホームセンターで傘を購入し、
本宮大社横の茶屋でみぞれ氷を食べながらまったり休憩。



まだバスまで時間があったので、ビジターセンターで
熊野関連の資料等を読んでいたら雨がザーッと降り出してきました。

15時過ぎ、本宮大社前のバス停から十津川村営バスの
十津川温泉行きのバスに乗車。
国道168号線を北上していきます。

和歌山県と奈良県の県境付近、ちょっと強かった雨が
猛烈な雨に変わっていきます。
大丈夫かコレ?と思っていたら、
16時過ぎに十津川温泉に着く頃には
雨はやんでしまいました。



う~ん、なんか秘境にやってきたって感じがしますね。

ってことで、この日は十津川温泉の田花館に宿泊。
早速、宿のお風呂に入りましたが、十津川温泉の泉質いいですね。
炭酸水素ナトリウムメインで、少し硫黄アリ。
硫黄が入っていないと温泉っぽい感じがしないし、
逆に入りすぎていると薬効が強すぎる。
丁度よい感じでした。

今回の宿泊は朝ごはんだけ付くプランだったため、
夕飯は近くのお店で食べることに…
事前に観光協会ページを見て、営業時間等調べて行ったのですが、
夕飯に食べようと思っていた釜飯のお店はとっくに閉まっていました。
後で宿で話を聞いたら、基本的にランチ利用の人しかいないので、
土日以外は早い時間にお店を閉めてしまうそうです。
徒歩圏の飲食店が少ないため、このままでは菓子パンか
カップラーメンの夕飯か…というのを覚悟していたところ、
宿のすぐ脇に居酒屋「よろずや」さんが…



無事に夕飯にありつくことができました。
とはいえ、温泉宿の近くにある居酒屋、
観光地価格を覚悟していたのですが、
メニューは都市部の居酒屋と比較すると若干少ないものの、
意外と良心的な価格。焼き魚が300円前後だし、
名物のめはり寿司も1個から注文が可能。



コンビニおにぎり2~3個分くらいの大きさがあるのですが、
これで200円。
そして驚いたのが、ホルモン焼き。



通常の「ホルモン焼き」って言うと、
小腸の部分のみを焼いたものが出てくるイメージなのですが、
このホルモン焼きは4~5種類くらいの部位を
ごちゃ混ぜにしたものだったのです。
なんだかそれだけでお得な感じなのですが、
マルチョウ等のジューシーな部位もあるので、
ビールに合う合うっ!

他にも、大阪顔負けのお好み焼きもオススメ!
一人で食べるにはなかなか大きかったです。

お客さんは地元の人も多く、
やはり地元の人も利用するお店は間違いないですね。
大満足の夕飯になりました。