わらぶろ!

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歩きお遍路2017~発心から修行へ~(2日目:鶴林寺登山口~道の駅わじき)

2017年11月30日 | 旅行

これまでのあらすじ

2016.3
1日目:1番~6番

2016.9
1日目:6番~10番~西麻植駅
2日目:西麻植駅~11番
3日目:11番~12番~なべいわ荘
4日目:なべいわ荘~17番

2016.11
プレ:17~19番
1日目:19番~ふれあいの里さかもと

…ってことで、2日目は宿のご厚意で鶴林寺の登山口のところにある
前日通過した道の駅「ひなの里さかもと」からスタートです。





11月19日(日)AM7:20
近くのコンビニで装備を整え、いざ出発!



さあ、いよいよ登り始めるぞ!と思ったら…





登山口脇の川に鴨とアヒルがくつろいでいました。
べりーべりーきゅーとですね。


いきなり足を止められましたが、登山開始。
最初は段々畑状態になっているみかん畑の中を進んでいきます。
これが、意外と急!



一気に高さが上がってきました。



畑を抜け、山道に入ってからの方が、
傾きが緩やかになったので、楽になりました。



登り始めて1時間。少し開けたトコに出てきました。
眼下には急勾配の崖、そして川、橋。

…ん?あれ?あの橋って…
鶴林寺の後に渡る橋じゃないか?
…ってことはこの崖を降りて行かないといけないのか~

自分の場合は体格が良すぎるので、
登りよりも急な下りの方が怖いのですよ。






AM8:40 20番札所鶴林寺到着

まずは1つ目の山を制覇。
続いて2つ目の山に挑むため、さっき見た橋のところまで下山します。

寺の敷地から出る際に「急なので必ず2人以上で降りるように~」
みたいなことを書いてある看板を見かけました。

…マジか。



…結構、急でした。
麓の道路に出てきた時には膝が笑っていましたヨ…





鶴林寺到着前に見えた橋「水井橋」に到着。(10時過ぎ)
そして見えてきました太龍寺登山道。



こっちの方が結構キツイと聞いてきたけど、果たして…







鶴林寺の序盤の畑道ほど急勾配ではないし、舗装されているし、
沢沿いを進むので川のせせらぎを楽しめるし、
ぜんぜん余裕ッス。


…と思ってました。残り1.5km地点までは…




あっ…やっぱり最後は山道なんですね。
しかも、残り1.5kmはひたすら階段を
登っていくだけのメタボ殺しの坂。
山門辿り着くまでほぼ階段でしたよ。



11:40 21番札所 太龍寺の山門に到着。

やっと着いた~
…でも、その先には急坂とまだまだ見えない本堂。



本堂や薬師堂のある位置まではそこから10分以上かかりました。
お参りを済ませ、お昼ご飯。

宿泊先のふれあいの里さかもとさんで作って貰ったおにぎりです。



嗚呼、染みるわぁ…


さて、太龍寺からの下山方法は3つあります。

1.車登山道を利用して下山する。
2.最近整備された空海の通ったと言われる「いわや道」を使って下山する。
3.絶景が話題の太龍寺ロープウェイを使って下山する。

一応、3番は歩き遍路じゃなくなるのでは?と思われるかもしれませんが、
お寺の施設の一部であり、歩く距離も長くなることから
ロープウェイを使ったとしても歩き遍路は成立すると言われているらしい?

…とはいえ、やはり3番はここまで歩いてきた身としては躊躇われました。
ただ2番は上級者向けコースらしく、14時以降は立入禁止。
狭い尾根道を抜けたり、鎖を掴みながら下山したり、
かなりアグレッシブなコースだということで…

満身創痍の今の状況を踏まえて1番を選択しました。
(前日同じ宿に泊まった皆さんはみんな2番を選んでいました。凄い…)

駐車場を越え、急なアスファルト道を進んでいきます。
1時間近く坂道を下りていくと人里に到着。
2・3軒旅館がありましたが、ネット情報だと全て廃業しているとのこと。
自分的にはこの位置に宿泊したかったトコですが…

そこから県道28号を進み少し緩やかな上り坂を進んで行くと
14時、国道195号線に到着。



その近くにあった阿瀬比バス停が本日の中断点です。
このバス停、徳島駅方面に行くバスがあるのですが、
時刻表を見たら出発は2時間弱後。
しかたがないので近くの「道の駅わじき」でのんびり過ごすことに…

道の駅わじきでホットコーヒーとシフォンケーキでのんびりしていたら、
徳島駅行に乗車しなくても、乗り換えで徳島駅へ向かう方法があること、
間もなくそのバスが来ることを知り、慌てて道の駅を出発。

バスに間に合い乗車すると、前日の宿で一緒だった
ご夫婦のお遍路さんの奥さんと一緒になりました。
奥さんは足を痛めているようで、旦那さんは歩き遍路を続け、
自分は公共交通機関利用に切り替えて追いかけているそうです。
どうやら前日の宿で一緒になった人は全員、
自分が中断したバス停からもう一つ峠を越えた先にある宿に
宿泊するのだとか…
みなさん凄い。
そのペースだと自分は追いつくことはないだろうなぁ。

さて、戻ってきました多分最後の徳島駅。
この日は駅前の温泉があるビジネスホテルに宿泊です。
温泉でマッサージしながら、まだまだ続く歩き遍路に備えます。

夕食は5回目の「安兵衛」さんへ…





鰯の酢味噌和えや鳥わさ等を楽しみました。
毎回美味しい物を頂くことができた居酒屋さんに感謝。

以上、2日目の歩き遍路でした。



歩きお遍路2017~発心から修行へ~(1日目:立江~ふれあいの里さかもと) 

2017年11月29日 | 旅行
プレ歩き遍路が終わり、
1週間で天気等も視野に入れながらプランを練り込む。

今回の旅程は次の点をベースに組むことにしました。

・距離は序盤はできるだけ短めに、慣れてきた中盤は長めに設定し、
 後半は仕事等に支障がないよう、程よい距離に設定する。
・宿は大浴場(じっくりと体力を回復できる)があるところをメインにする。
 せめて数日に1回はそういう宿を組み込む。

ということで、11月17日(金)22;15
バスタ新宿発の海部観光フローラ号(2列シート夜行バス)で徳島へ旅立ちました。




11月18日(土) 遍路1日目

6時30分前に徳島駅に到着。
2列シートは良く眠れました。
夜行バスは体力が削られることが多いですが、
回復とはいかないまでもそこそこ眠ることができるので、
体力維持はできますよ。

天気はあいにくの雨。しかも結構強い。

到着後、駅前で朝ごはん。
コーヒーショップで少し時間を潰しながら雨が弱まるのを待ちます。
天気が回復傾向にあるのを確認して、
徳島駅から牟岐線に乗って一路、立江駅へ…

立江駅から数百メートル行ったトコに1週前の中断点、19番立江寺に着きました。



10時過ぎ立江寺を出発。

山側に向かって歩を進めると1時間程でお腹が空いてきました。
タイミング良く、カフェの看板が見えたので、イン。



こはくの天使さん。
入って知ったのですが、徳島バーガーの発祥の店だそうです。
こんなトコ(と言っては失礼だが…)にあるとは…

もちろん、頂いたのはハンバーガー



ほんのりパンズが甘く、パテがジューシーで
美味しかったです。

そしてさらに山の方へ歩を進めていくと、
緩やかに坂を上がっていく感じに…





余裕のあった頃は道路脇のコスモスとか、紅葉を撮っていたのですが、
徐々に余裕はなくなってきました。

時折見かける、無人販売のみかん。
すごーく食べたかったです。

…でも、100円で8~10個は多すぎる^^;
さすがにそんなに買っても荷物になるだけなので…

そして14時頃、一つの目的地である、勝浦町にある、
鶴林寺(20番)登山口に到着。
翌日はここからスタート予定です。



近くの道の駅でみかんが美味しそうだったので、
実家にみかんを箱で発送。

みかんは家に帰ったらたっぷり楽しもう。

さて、今宵の宿はここからさらに6kmくらい離れた場所にあるので、
もう少し歩くことに…
1時間半くらいかな~と思っていたら…

徐々にきつくなる坂道。

…初日から誤算発生。

そんな中、癒される光景も…



何故、そんなトコにいるねん。


ようやく宿のある坂本の集落に入っていく。
ところが…

今宵の宿はどこにある?
そろそろ見えてくるハズだが…
ん?
なんだか崖の上の方にそれらしいものが見えるぞ…

…この瞬間、自分のソウルジェムがだいぶ黒くなった模様。

ってことで、宿に着いたのは15時30分過ぎ。
なんだかんだでほぼ予想通りでしたね。



今宵の宿は「ふれあいの里さかもと」さん。
元々は坂本小学校でしたが、廃校に合わせて宿泊施設にリノベーション。
泊まった部屋は…



なんと、校長室でした。
中は小奇麗な普通の和室ですよ?



お風呂も大きいし、ごはんも美味しかった。



翌日のおにぎりも注文できるので、
歩き遍路にはありがたい良い宿でしたよ。


【1日目データ】
行程 徳島駅―立江駅…立江寺…道の駅ひなの里かつうら…ふれあいの里さかもと
徒歩距離 約17km


歩きお遍路2017~発心から修行へ~(0日目:ブランクを感じる)

2017年11月28日 | 旅行
さて、昨年はじめたあること。

歩きお遍路。

昨年の3月のお試しでは1番~6番
昨年の9月のおへんころがし体験では6番~17番まで歩いた訳ですが…

1年ぶりに続きをできることになりました。
しかも、1週間お休みを頂いて…

…ってことで、歩きお遍路の再チャレレポートです。



さあ、1週間休みの開始は11月18日(土)
なのですが、1週間前の11月11日(土)

何故か徳島にいました。^^;

諸事情で西日本にいたのです。
折角土日も続くので、ガッツリ1週間歩く前に
今の自分の体力を把握するための
1日だけプレ歩きお遍路をすることにしました。

8時30分。

始発のバスに乗って、前回の中断ポイントである
17番井戸寺のそばにある井戸寺口バス停を~~~と思ったら、
始発バスは井戸寺口のバス停を通らず、
次の井戸バス停で下車。
井戸寺口は道が細いから朝の通勤時間帯は通らないみたいです。

ちょっと歩いて井戸寺到着。



懐かしいなぁ…
昨年、ここで会った人が10日かけて高知まで辿り着きたいと言っていたけど、
果たして自分はどこまで行けるのか?

それではプレお遍路スタートです。

の前に、一応前回の中断点の井戸寺口バス停も…



ここでバスを待っていたらおばあさんから黒糖の飴をお接待で頂いたんだよなぁ…
あのおばあさん、元気かな~
なんてことを考えながらスタートしました。



程なくして徳島市のランドマークである眉山が見えてきました。
18番の恩山寺まで17~18kmくらいの道のり。
焦らずゆっくり歩きます。

眉山脇を歩くようになり、住宅街や公園、大きな病院を越えると、
徳島駅近くまで出てきました。

ちょうど歩き遍路ルート沿いに徳島ラーメンの有名店
「いのたに」さんがあります。



昼にはかなり早い時間(10時過ぎくらい?)だったので、
どうしようかなと思ったのですが、
開店していたし、朝ごはんも軽めだったので、
早昼飯を頂くことにしました。



ほんのり甘い徳島ラーメンは少し歩き疲れた体にはちょうど良かったです。

…ってことで、歩き再開。
眉山ロープウェイのそばまで来ると、突然風が強くなり、
ラーメンを食べたばかりのはずなのに
あっという間に体が冷えてしまいました。

徳島駅から2つ離れた二軒屋駅から眉山に沿った通りから
路地を抜けて国道55号線に出るのですが、
道も細いし、ちょっと道に迷ってしまいました。

そしてこの国道55号、長くて車が大量に通り、特に面白味もないところを
ひたすら歩くため、徐々に飽きてきました。
(この後も国道55号には色々と泣かされるのですが、それは追々)

コンビニ休憩を挟みながら進んで行くものの、恩山寺への曲がり角に辿り着かず…
そろそろ14時かな~という頃にようやく、国道55号から脱出する交差点に
辿り着きました。

もうこの頃には、体力は問題ないけど、足の痛みが出始めてきました。
メタボであまり運動しないから仕方ないけど、
筋肉も張っているし、なんだか骨が痛い感じがする。

そして14時前、18番恩山寺に到着!



うっわ~1年ぶりの札所だ~
作法を思い出しながら済ませ、納経帳も書いて貰ってすぐに出発。
実は次の札所から徳島駅に戻るバスが1日5・6本くらいしかないので、
少し焦っていたのです。

19番立江寺までは約4km、
お寺に寄って16時のバスに乗ることを考えると
間に合うけど、あまり余裕はないトコロ。

すると、19番を降りたところに、
歩きお遍路専用ルートが…

うん、このパターン知ってる。





歩きお遍路によくある突然トレッキングコースに変化するヤツだ!

竹林の中を歩くのは面白かったですよ。


足の痛みと筋肉の張りに耐えながら、15時30分、19番立江寺に到着。



ここまで歩けないか~自分。
この日歩いた距離は約22~23km、
本番は10kg近くの荷物を背負って、山の登り降りを20km、
海岸沿いの道は30~40km歩く予定なのに
比較的体力の削られにくい街中を20km強歩くだけで
こんな状態とは…

不安しか残らないプレ歩きお遍路でした。


さて、徳島駅に戻りましたが、
夜行バスで帰るため、駅前の温泉「びざんの湯」で汗を流した後、
すっかり徳島に来ると通っている、安兵衛さんで晩酌。









このお店、赤羽の飲み屋みたいな感じで
親近感があっていい。
でも、次週の歩き遍路本番を迎えたら、
恐らくここには来なくなるだろうな…

そんな寂しさを少し感じながら、夜行バスで家に帰るのでした。