断章、特に経済的なテーマ

暇つぶしに、徒然思うこと。
あと、書き癖をつけようということで。
とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。

Scott Fullwiler のはなし1

2014-12-19 16:46:45 | 欧米の国家貨幣論の潮流

また1か月近く開いてしまった。
なんで、更新がこう進まないのか、
考えてみたら、まあ、いろいろこのブログとは関係ない
公私にわたるあれこれがあって、
更新している暇がない、というのが一番の理由といえば
理由なんだが、

どうも、内容を固めてから書きたい、という欲望があり、
それが定期的な更新の妨げになっているようだ。
本当は、ブログなんか論文じゃないんだから、
適当に日々思うことを書けばいいんだけれど。。

と、そう思って、少しやり方を変えていきましょう。

で、内容はまとまってなくてもいいから、
1回に書く分量をなるべく少なめにして、
その代り、更新の回数を増やす、という方向で、
やってみます。。。

さて、これからしばらく、MMTerの代表的な論客の一人、
Scott Fullwailer を扱っていきたいと思います。

Scott Fullwailer さんというのは
MMTの中核人物の一人で、
Randall Wray によれば、MMTerの中で、一番中央銀行の
オペレーションに詳しい、という位置づけになっている。
ただし、ご本人がやっていることを瞥見すると、
今のところ、もっとも代表的な論文は、
というと、Ray FairモデルをベースとしたEmployer of
Last Resort 政策の数学的シミュレーションモデルではないか、
という気がする。これは、最初Levy Economic Institute で
ワーキングペーパーの形で公表されたものだが、
後にJournal of Economic Issue 誌にほとんど内容を変えないまま
寄稿されている。
ただし、論文の数でいえば中央銀行のオペレーションにかかわるもののほうが
多そうな感じだ。

MMTerというのは、大体、文章が読みやすい人が多い。
あんまりごたついた英文や、クルグマンのように凝ってるんだか
破格になっているんだかわからないような英文を書く人は
あんまりいない。
ところが、このFullwiler さんは、MMTには珍しく
読みにくい英文を書く人だ。。と、おいらが書くと
自分はどうなんだ、という話になってしまうんだが、
ともかく、まず「てにをは」がおかしい。なんでこの動詞に目的語が付くんだ?
なんでこの前置詞を使うんだ?なんで動詞が一番最後に来ているんだ?
みたいな文章が多いのだが、そのほかにも、単語の使い方
例えば、Reserve Blanace というのが、準備預金という意味でいつも使われるのだが、
預金の残高も変化も区別しないでこの単語を使いまくるもんだから、
読んでいて非常にすわりが悪い。変なところで変な言葉を省略するもんだから、
主語や目的語や、あるいはその他代名詞が何を指しているのか、
いっつも気を遣いながら読まないと、とんでもない勘違いをしそうで怖い。
その一方でどうでもいいところで妙に回りくどい表現が使われていたり、
おまけに一文一文が不必要に長く、分の初めと終わりで明らかに
主語が代わってしまっていたりして、、、
そんなタイプの文章である。
おまけに扱っている内容が、Fedのオペレーションの具体的プロセスなどが多いので、
で、そんな話、こっちだってほとんど知らないような内容ばかり。
それを、ただですら英語が苦手なおいらが読んでいるんだから、
まあ、なかなか読み進まないのも当然なわけで。。。。

もっとも、Fullwailer さんが言っていること自体は、そんなに難しいというわけではない。
すでにWrayのMMT入門書やMosler のパンフレットで噛み砕いて説明されたものがあるので
何も、このごたついた英文を読まなくても最低限の概要がわかればいい、という人であれば、
Wrayの"Modern Money Theory; A Primer on Macroeconomics for Sovereign Monetary Systems"
の2~4章あたりでも目を通しておけば、大体のところは
理解できると思う。

(続く)



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