ワニなつノート

自分の感受性くらい自分で(其の1)

自分の感受性くらい自分で(其の1)


「ぱさぱさに乾いてゆく心を…」
「気難しくなってきたのを…」
「苛立つのを…」
「初心消えかかるのを…」
「駄目なことの一切を…」

「自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ」

…という訳で、自分の感受性くらい自分で守らなくちゃ。

       ◇

先日、「長女」がおばあちゃんと面会できました。
ここにきて一か月半。
初めて、おばあちゃんと会える日。

本当なら、ホームに来てもらって、長女の暮らしている家を見てもらって、ここの暮らしと空気を感じてもらって、少しでも安心してほしかったのですが、事情があり、児童相談所での面会でした。

久しぶりだから、二人だけでゆっくり話したいだろうと思い、
私はおばあちゃんに挨拶だけして帰ろうと思っていました。

おばあちゃんが到着するのを待っている間、長女は窓際に椅子を運び、おばあちゃんの車が見えるまでずっと窓の外を見ていました。
林明子さんの絵本を見ているようでした。

おばあちゃんに会えて、手作りの空揚げやポテトを食べながら、長女はどんどん小さな女の子になっていきました。
おばあちゃんへの笑顔。
長女の本当の笑顔を、そのとき初めて見たように思いました。

この一か月半の間、一緒に暮らして、「いい笑顔」だと何度も感じた自分の感受性を、疑いました。
本当のいい笑顔はこういう笑顔だと。

結局、私は最後までそこにいて、絵本の中の二人をずっと見ていました。

おばあちゃんはとっても元気で、9割方おばあちゃんが話し続けていました。
おばあちゃんの言葉とおばあちゃんがそこにいることを、長女はうれしそうに浴びていました。


(つづく)
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