ワニなつノート

読んでみたい本(P-1)

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【第3章 一歩先のコミュニケーションへと進めよう】



[1] 担任とのよい交流が関係の質を変えます


…クラス担任は、子どもの言語・非言語を含むコミュニケーションの重要な基礎を使うスキルを、日々の教育活動の中で磨く必要があり、その影響は広範囲に及ぶことになります。

 クラス担任と、「ひとりの子ども」とのよい交流は、クラス全員に提供される関係の質を変えます。

それが誰であれ、乱暴な子であれ、ゆっくりな子であれ、ちょっと変わった子であれ、担任が「ひとりの子ども」に敬意を持てないことは、デリカシーに欠け、失礼なことと感じられるでしょう。

ひとりの子どもにていねいに話しかければ、クラス全員に温かさとやさしさを伝えることができます。

大人とコミュニケーションを取ることが極端に苦手な障害をもつ子どもがいる場合、担任がすぐに取り組むにはもっとも困難なコミュニケーションの側面のように語られることがあります。

ひとりの子どもと、「ただ話をするだけ」のために割く時間がないだけということもよくあります。

でも、それは「ひとりの子ども」とお話をすることが、担任の「本当の仕事」とは見なされなかったころへの後戻りです。

その当時は、号令で子どもを動かせたり、よそ見をさせないでノートを取らせること、全員が先生の話を聞いてうなずいたり手をあげたりしないと罪悪感を覚えたものです。

もちろん、子どもたちとの学校生活全般においてやらなければいけない仕事は多く、十分な人数がいるということはほとんどありません。

ここでの問題は、本来そうあるべきであるように、子どもと時間を過ごすことが、担任の仕事の重要な一部とみなされているかどうかです。
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