【障害のあるふつうの子ども】
一般に誤解されているのは、子どもには、
「障害のある子ども」(障害児)と
「障害のないふつうの子ども」(健常児)の
二通りの子どもがいると思われていることです。
子どもを分類するには、いろんなやり方があります。
サッカーの好きなふつうの子どもと、
サッカーが好きじゃないふつうの子ども。
水が好きなふつうの子どもと、
水が苦手なふつうの子ども。
犬が好きなふつうの子どもと。
犬が苦手なふつうの子ども。
虫歯のあるふつうの子どもと、
虫歯のないふつうの子ども。
その他いろいろ。
で、障害について言うなら、
障害のあるふつうの子どもと、
障害のないふつうの子どもがいます。
だから、子どもの「障害」を見ないでいたら、
その子をありのままで受けとめているとは言えません。
それは、確かにその通りです。
専門家は、それに続けてこんなふうに言います。
「だから、障害を受容して、
その子に合った特別な教育が必要なのです」
「養護学校が嫌だというのは、障害を差別しているのです」
でも、おかしいですよね。(-。-)-゜゜゜
そこには「ふつうの子ども」が抜け落ちています。
障害のあるふつうの子どもの、
「障害」を
無視してはいけないのと同じように、
障害のあるふつうの子どもの、
「ふつうの子ども」も
無視してはいけないのです。
障害のあるふつうの子どもの
「ふつうの子ども」を見ないことも、
その子をありのままに受けとめることにはならないからです。
今まで、障害のあるふつうの子どもたちは、
「障害」を差別される以上に、
「ふつうの子ども」であることをなしにされてきたのでした。
誰にも相手にされず、
そこにいないように扱われてきたのは、
誰よりも、障害のあるふつうの子どもの、
「ふつうの子ども」でした。
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