ワニなつノート

小夜さんの最新ことば(その3)

小夜さんの最新ことば(その3)


《よく来たね》


【こどもはほんらい分けたがっていないというのは、大事にしなきゃいけない。

それを競争させることによって、順番をつける。

自分の位置をわきまえさせる。


いま、発達障害といわれて、特別支援学級に入る子も多いですが、そもそも日本の教育がそういう「ちがい」に――あえていうその「ちがい」に――、きちんと対応してこなかった。

発達障害に対する対応というのは、少し丁寧にこどもにつきあわなければならないのに、たとえば遅刻してくるこどもに、「遅刻はいけない」としかいえない。

朝起きられない事情があるならば、「よく来たね」といえばいい。

そういわれれば、ひょっとすると明日はもう少し早く来られるかもしれない。

そういう余裕が、いま教育現場にありませんね。】


                 ◇


社会的養護の業界でも、「発達障害」という言葉ははやりことばで、「だから、大変だ」という言葉がついてくる。

そのあとに、必ず「専門家」や「心理職」がいないと難しい、という言葉がつづく。

でも、発達障害の子どもへの対応とは、「少し丁寧にこどもにつきあこと」につきる。

それだけのことだと、改めて気づく。


発達障害は難しい、つきあえない、という人は、他の子どもとも「少し丁寧につきあう」ことができていないだけなんじゃないかと思う。
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