一人ディズニー見聞録

ディズニーを切り口に世の中の出来事を紹介しています。ディズニーソングのコンサートレポートも書いています。

「ドリーム・ゴー・ラウンド」イン・コンサート 5/4公演 第2部

2023-05-05 11:44:15 | コンサート




5月4日(祝・木)、千葉県市川市の市川市文化会館にて『東京ディズニーリゾート40周年「ドリーム・ゴー・ラウンド」イン・コンサート』が開催された。

東京ディズニーリゾート開業40周年をお祝いするこのコンサートは、5月3日(祝・水)から8月27日(日)の間に全国各地で行われ、パークで生まれた数々の名曲が演奏される。今回は、市川公演2日目の第2部を紹介(第1部は5月4日に投稿済み)。

第2部前半は、東京ディズニーリゾートの春夏秋冬の各シーズンに行われたイベントの曲が演奏された。第2部最初はディズニー・イースター「うさたま大脱走」より『うさたま』が演奏された。ステージ上のスクリーンに映し出される東京ディズニーランドの「うさたま大脱走」の映像に合わせて、男女4人のシンガーが踊りながら熱唱。彼らのダンスは、パレード内のダンサーに引けを劣らないぐらいキレがあり、本当にパレードをリアルタイムで観ているように感じた。

東京ディズニーシー・スプリングカーニバル『フェアリーズ・プリマヴェーラ』に続いて演奏されたのが、夏の大人気ナイトエンターテイメント『ボンファイアーダンス』。曲の紹介がされた後、シンガーがお客さん全員に対し、席を立って一緒に踊るように呼び掛けた。私も含め、全てのお客さんが立ち上がり音楽に合わせながら一緒に「ボンファイアーダンス」を踊った。ステージ上で唄って踊った4人の男性シンガーたちの額には汗が流れるなど、会場は熱気に包まれて大いに盛り上がった。

実はこの曲、昨年行われた東京ディズニーシー開園20周年をお祝いするコンサート『タイム・トゥ・シャイン・コンサート』でも演奏された。しかしこの時は、新型コロナの感染拡大防止の観点から、シンガーたちは、お客さんに客席で座ったまま踊るように呼び掛けていた。座ったままでも盛り上がりはしたが、今年の『ボンファイアーダンス』の方が、立ってみんなで踊ったため、昨年の倍以上に盛り上がっているように感じた。
『ボンファイアーダンス』は、第2部の3曲目にして2部のハイライトとなった。

『ボンファイアーダンス』で会場は熱気に包まれると同時に、シンガーとお客さんの繋がりがより強固なものとなっていた。その流れは続いていき、ディズニー夏祭り「雅涼群舞」の『涼舞疾風・翔!』、ディズニー・ハロウィーン『ザ・ヴィランズ・ロッキン・ハロウィーン』で会場はさらに盛り上がった。

一旦クリスマスのイベント「キャンドルライト・リフレクションズ」の『ウェルカム・トゥ・クリスマス』でクールダウンした後、第2部後半が始まった。後半は、ここ2~3年で生まれた名曲たちが演奏された。

東京ディズニーシー20周年のテーマソング『タイム・トゥ・シャイン!』を始め、大人気アトラクション「ベイマックスのハッピーライド」の『B-A-Y-M-A-X』や、2年前に始まった『クラブマウスビート』、さらに昨年11月に東京ディズニーシーで始まった「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」の『君の願いが世界を輝かす』などが演奏された。後半の曲たちはコロナ禍で誕生したものばかりで、パークへの来園者が少なかった時期に作られたものと言い換えることができる。

しかし、そのような厳しい状況にも関わらず、これらの素晴らしい名曲たちを作ってきた東京ディズニーリゾートは、どんなときでも人々に夢と魔法、そして感動をもたらすテーマパークだと改めて感じた。

第2部最後の曲、東京ディズニーリゾート40周年のテーマソング『リビング・イン・カラー』が演奏され、2部は終わった。一度シンガー全員と指揮者がステージ袖にはけるも再び登場し、アンコールが行われた。アンコールでは、大人気ショー「ジャンボリミッキー」が演奏された。

ここでもお客さんはシンガーたちに、客席から立ち上がり一緒に踊るように呼び掛けられた。もちろんお客さんは全員立ち上がり、曲に合わせて「ジャンボリミッキー」のダンスを行った。今年2月に行われた『ブラバン・ディズニー・コンサート』でもアンコールで「ジャンボリミッキー」が行われたが、あのときはグダグタ、じゃなくて座ったまま行ったため、少しだけ盛り上がったが、今回は全員立って8人のシンガーたち全員と踊ったため、『ボンファイアーダンス』の時と同じかそれ以上に盛り上がった。これからのディズニーコンサートのアンコールは、「ジャンボリミッキー」が定番になるのかもしれない。

40周年の東京ディズニーリゾートをお祝いする時間は、16時15分頃に終了。聞いていて感じたのが、全ての曲がどれも異なるメロディやリズム、そして歌詞ということだ。40年という長い時間の中で数多くの曲が作られているため、メロディや歌詞が被るものがいくつかあってもいいはずだが、今回のコンサートの曲を聞くと、全ての曲が一切被っていなかった。これはプロの売れているミュージシャンでも実践するのは難しいと思うが、東京ディズニーリゾートの音楽を作るクリエイターにはそれが出来ているのだ。

ディズニーの創設者ウォルト・ディズニーは生前「ディズニーランドは永遠に完成しない」と述べており、この発言は東京ディズニーリゾートのパークミュージックにも当てはめられることも出来る。「パークミュージックは永遠に完成しない」。

今回のコンサートは、東京ディズニーリゾートの40年ぶんの音楽を楽しむことに加え、パークミュージックがつねに変化と進化を続けていることを知ることができるものとなっていた。

〈セットリスト〉
1.ディズニー・イースター「うさたま大脱走」より『うさたま』
2.東京ディズニーシー・スプリングカーニバル『フェアリーズ・プリマヴェーラ』
3.サマーナイトエンターテイメント『ボンファイアーダンス』
4.ディズニー夏祭り「雅涼群舞」より『涼舞疾風・翔!』
5.ディズニー・ハロウィーン『ザ・ヴィランズ・ロッキン・ハロウィーン』
6.「キャンドルライト・リフレクションズ」より『ウェルカム・トゥ・クリスマス』
7.東京ディズニーシー20周年より『タイム・トゥ・シャイン!』
8.『ソアリン:ファンタスティック・フライト』
9.「イッツ・ベリー・ミニー!」
10.「クラブマウスビート」
11.「ベイマックスのハッピーライド」より『B-A-Y-M-A-X』
12.「ミッキーのマジカルミュージックワールド」より『イッツ・ユア・ソング』
13.「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」の『君の願いが世界を輝かす』
14.東京ディズニーリゾート40周年より『リビング・イン・カラー』

アンコール.「ジャンボリミッキー」


「ドリーム・ゴー・ラウンド」イン・コンサート 5/4公演 第1部

2023-05-04 18:20:00 | コンサート




5月4日(祝・木)、千葉県市川市の市川市文化会館にて『東京ディズニーリゾート40周年「ドリーム・ゴー・ラウンド」イン・コンサート』が開催された。

東京ディズニーリゾート開業40周年をお祝いするこのコンサートは、5月3日(祝・水)から8月27日(日)の間に全国各地で行われ、パークで生まれた数々の名曲が演奏される。今回は、市川公演2日目の第1部を紹介。

開場時刻直後に市川市文化会館に到着。会場に入った時は、お客さんも少なかったが、開演直前になるとほぼ全ての座席が埋まっていた。自分の席の周辺のお客さんを見ると、皆パークで販売されている40周年グッズを身に付けている人しかいなかった。つまり今日のコンサートには、ゴールデンウィーク中だから来た、というより、40周年を迎えたパークをお祝いしたいから来た、というディズニー愛に溢れたお客さんしかいない状況だった。これは、ファンにとっては嬉しい限りだ。

14時2分。定刻から2分遅れで第1部が開演した。1曲目は、東京ディズニーランドが開演した1983年に作られた『東京ディズニーランド・イズ・ユア・ランド』。8人の男女のシンガーたちが唄うステージ上のスクリーンには、開演当時の映像が映し出された。この演出は、自分がリアルタイムでランドの開演セレモニーに出席しているような感じにさせたため、1曲目から涙腺が潤んだ。

第1部前半は、東京ディズニーシーが開業した2001年までの曲が演奏された。『ミート・ザ・ワールド』、『ワン・マンズ・ドリーム』そして『ディズニー・ファンティリュージョン!』などの懐かしい名曲が演奏されるなか、15周年の『ディズニーカーニバル』が行われると涙を堪えることは出来なかった。

個人的な話になるが、自分が初めてパークに行ったのがランドの開園15周年の時だった。そのため『ディズニーカーニバル』のメロディとリズムは、自分の中で覚えている最も古いパークソングであり、思い出の曲でもあるのだ。人は過去の思い出に改めて触れると感動し、そして自然と涙が出てしまう生き物だ。

話をコンサートに戻すと、後半は2003年の20周年ソング『メイク・ア・ウィッシュ』から35周年の『Brand New Day』、そして2014年から2017年まで行われたランドの夜のショー『ワンス・アポン・ア・タイム』が演奏された。

その中で『メイク・ア・ウィッシュ』が演奏された時は、ステージと客席との間に一体感が生まれた。シンガーたちは歌の途中で、スクリーンに映し出された20周年の昼のパレードで行われるダンスを一緒に踊るようにお客さんたちに促した。すると、自分も含めて周りのお客さんたちがシンガーたちと同じダンスを座りながら行った。

コンサートでは、シンガーの歌唱やオーケストラの演奏はもちろん、演者と観客との一体感が重要だと自分は考えている。いくら演者が素晴らしいパフォーマンスを魅せても、観客が共感を抱かなければ、ただの自己満足で終わってしまい、コンサートそのものが盛り上がらずにしらけてしまう。

しかし、演者が観客と一緒に踊るなど、何か共通項が1つでもあれば、観客は演者に共感を抱き、彼らと一緒に盛り上がりたいと思うようになる。その結果、コンサート自体が盛り上がり、終わったときにはお互いに楽しい気分になるのだ。そのため、『メイク・ア・ウィッシュ』は第1部で最も盛り上がった曲で、1部のハイライトとも言えるだろう。

あっという間に第1部が終わり、20分間の休憩となった。しかしこの時、第2部があんなことになるとは誰も知るよしもなかった。

(第2部に続く)

〈セットリスト〉
1.『東京ディズニーランド・イズ・ユア・ランド』

2.『ミート・ザ・ワールド』

3.『ワン・マンズ・ドリーム』

4.東京ディズニーランド10周年より『ジョイン・イン』

5.東京ディズニーランド15周年より『ディズニーカーニバル』

6.『ディズニー・ファンティリュージョン!』

7.『東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ』

8.東京ディズニーシー・オープニング・セレブレーション・ソング『カム・ウィズ・ミー』

9.『東京ディズニーシー・テーマソング』

10.東京ディズニーランド20周年より『メイク・ア・ウィッシュ』

11.「ブラヴィシーモ!」より『スウェプット・アウェイ』

12.「シンドバッド・ストーリーブッグ・ヴォヤッジ」より『コンパス・オブ・ユア・ハート』

13.東京ディズニーランド25周年より『ドリーム・ゴーズ・オン』

14.東京ディズニーランド30周年より『ハピネス・イズ・ヒア』

15.東京ディズニーランド35周年より『Brand New Day』

16.『ワンス・アポン・ア・タイム』


クレヨンウォーズ エピソード1997

2023-05-04 09:52:40 | テレビ
「May the Force be with you.」。これは、大人気SF映画『スター・ウォーズ』シリーズで頻繁に用いられるセリフだ。


「フォースと共にあらんこと」をという意味だが、この言葉は他の意味も成している。「May」は5月の「May」と同じスペルで、「Force」が「4日」を表す「4th」と同じ読みのため、5月4日は「スター・ウォーズの日」となった。


『スター・ウォーズ』シリーズは、1977年に第1作目『~エピソード4 新たなる希望』が公開され、2019年には9作目となる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が公開され、世界的に大ヒットするなど、最初の作品が公開されてから45年が経った今でも大人気シリーズとなっている(しかも、スピンオフものは今でも作られている)。


しかし、それだけ長く作られていると、『スター・ウォーズ』シリーズをオマージュやパロディ化させた作品も多く作られてきた。その代表作がハリウッドのパロディ映画の巨匠、メル・ブルックスが製作した『スペースボール』(1987)だ。『~エピソード4』から『~6』のストーリーをベースに、ダースベイダーやチューバッカたちをを面白おかしくさせ、『エイリアン』や『猿の惑星』等の名作SF映画の演出を盛り込んでいる。


さらに『スペースボール』は、『スター・ウォーズ』シリーズの監督、ジョージ・ルーカスが正式にパロディ化を許可した作品だ。ルーカスがブルックスのファンであったためパロディ映画が実現したが、パロディ化される側から許可が出たのは相当珍しい。


『スペースボール』公開後も、多くの『スター・ウォーズ』パロディが製作されたが、中でも1番おふざけが過ぎていたのが、日本の大人気アニメ『クレヨンしんちゃん』のテレビスペシャルで放送された『クレヨンウォーズ』だ。同作のストーリーは、『スペースボール』と同じく『エピソード4~6』をベースにしている。


宇宙征服を企む悪の化身「アーシ・クセイダー(野原ひろし)」は、ニンニク星の「スーパーニンニクエキス」を手に入れようと、ニンニク星の王女「バーゲンセール姫(みさえ)」を誘拐した。それを伝えるべく、彼女の部下の人工ロボット「A.P.U(シロ)」は、遠い惑星に住むさすらいの5歳児「しんのすけ」とジジイの「銀之助(野原銀之助。ひろしの父)」に助けを求めた。事情を知った2人は、バーゲンセール姫」を救いに行くのだが、果たして救出することはできるのだろうか。


『クレヨンウォーズ』の醍醐味は、本家をかなり面白おかしくさせたパロディ演出だ。例えば、バーゲンセール姫のホログラムが巨乳美女になっていたり、ハン・ソロ役のレオナルド・デカ・ブリオ(ぶりぶりざえもん)が、しんのすけたちを裏切って帝国軍側に寝返るなど、『クレヨンしんちゃん』らしさ全開のものになっている。


中でも、今の時代にやったら『スター・ウォーズ』シリーズを製作するディズニー社から即クレーム、ネットで炎上しそうになるのが、ライトセイバーを使った戦闘シーンだ。原作では手に持って使うが、『クレヨンウォーズ』では、股間に挟んで使用するのだ(劇中では「由緒正しい戦い方」と紹介)。しかも、ひろしや銀之助のライトセイバーの光の部分の長さは同じだが、しんのすけが使うとめちゃくちゃ小さくなるのだ。

<由緒正しい戦い方をするアーシ・クセイーダーと銀之助>

あまりにもくだらないが、下ネタが許されていたアニメだから使えた演出だ。『スター・ウォーズ』シリーズに下ネタをぶっこむのはなかなか勇気がいるが、それを成し遂げた『クレヨンしんちゃん』製作陣は勇敢だ。ディズニー社から訴訟を起こされそうな演出を手掛けられたのは、まだ『スター・ウォーズ』がディズニーの手に渡る前ということも、下ネタ演出が許された要因かもしれない。


『クレヨンウォーズ』が放送されたのは1997年。つまり、第1話『~エピソード4』が公開されてちょうど20年という年に作られたのだ(ちなみに『スペースボール』は『~エピソード4』から10年後に公開)。これは偶然か、それとも狙ってやったのか。真相は分からないが、今まで観た『スター・ウォーズ』パロディでは1番面白い作品なので、GW中に是非観てみてはいかかだろうか(Youtubeで「クレヨンウォーズ」と検索すれば出てくる)。


フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート 2023 昼公演 第2部

2023-05-01 07:46:00 | コンサート




4月29日(土・祝)、東京国際フォーラム ホールAにて『フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート 2023』が開催された。昨日は、14時から行われた昼公演第1部を紹介。本日は第2部を紹介する。

20分の休憩後、第2部が開幕。2部の最初は、『フレンズ・オブ・ディズニー』恒例の朗読劇が行われた。今年は、1937年に公開された最初の長編アニメーション映画『白雪姫』を大人気声優の山寺宏一さんが一人でナレーションとキャラクターを務めた。

白雪姫、王妃、魔女、そして7人の各小人の声を演じ分ける山ちゃんの演技力は圧巻だった。一人で年齢、性別、性格の異なるキャラクターを演じられる声優は、「七色の声を持つ男」と称される山ちゃんにしか出来ないことだった。

山ちゃんの朗読劇の合間には、『私の願い』(屋比久知奈)、『ハイ・ホー』(中川翔子、佐藤隆紀)、『いつか王子様が』(大原櫻子)の3曲が唄われた。キャラクターは一人の声優が務め、歌は異なるアーティストが唄うという対照的な演出は、このコンサートの見所の1つであった。

朗読劇の後は、往年大ヒットディズニーソングが次々と唄われた。このコーナーが始まる前に、ステージ上のスクリーンには、ディズニー映画が上映される前に流れるシンデレラ城のアニメーションが流れ、それに合わせてオーケストラの方々が『星に願いを』を演奏した。これらが流れると、観ている側は「いよいよディズニー映画が始まる」と気分が高揚する。この演出は、ディズニーソングのコンサートには欠かせないものになっている。

今年公開70周年を迎えた『ピーターパン』の『君もとべるよ』(バックコーラス)から始まり、『君はともだち』(チョコレートプラネット)、『A Whole New World』(Da-iCE)などの名曲が唄われた。その中で一番印象的だったのが、大原櫻子さんと佐藤隆紀さんが唄う『美女と野獣』だった。

当初は大原さんではなく、大人気ミュージカル女優の濱田めぐみさんが歌手を務める予定だったが、当日体調不良になったため、急遽大原さんが唄ったのだ。加えて、本当はこの曲をカットする予定だったのだが、大原さんが濱田さんの想いを繋ぎたいということで、コンサート開演直前で立候補したとのこと。

昨日紹介した第1部のチョコレートプラネットの「TT兄弟」と言い今回のコンサートは、急遽出演キャンセルになった濱田さんのぶんを他の出演者全員でカバーしようという想いがとても伝わってきた。今年のコンサート出演者は、例年以上の結束力とチーム力があると感じ、その姿に感動した。こういった見えない力は、観ている側にも伝わり、それが感動を生み出しているのかもしれない。

しょこたん(中川翔子)、屋比久さん、大原さんによる『ゼロ・トゥ・ヒーロー』が唄われた後、しょこたんから「ここでスペシャルゲストに来てもらっています!」と言われた。なんと登場したのは、歌手のAIさんだった。このサプライズに会場はどよめき、拍手が鳴りやまなかった。AIさんは、『ベイマックス』の日本語版エンディングソング『Story』を歌唱。するとどよめいていた会場は静寂に包まれ、感動的な雰囲気が漂っていた。感動は、その場が熱狂から静寂に変わった際に、より大きくなると感じた。

『Story』に続いて、2部最後の曲『みんなスター!』が出演者全員で唄われて本編が終了した。一旦出演者がステージ袖にはけた後、再び登場し、今コンサートのMCを務めたしょこたんとチョコプラではなく、元おはスタMCの山ちゃんが進行を務めた。各出演者に挨拶を求めた際に、最初に振ったのはコンサート2日前に入籍したしょこたんだった。客席から割れんばかりの拍手が起こり、この日一番の盛り上がりを見せた。「この日を狙っていたのか?」という質問には、偶然だと答えていた。いずれにしても、おめでたい話題に会場の全ての人々がしょこたんを祝福した。

アンコールで『小さな世界』を全員で合唱し、コンサートは終了した。今年は、濱田さんの出演キャンセルがあったが、それをカバーした他の出演者たちの絆と結束力、そして幸せいっぱいなしょこたんをみんなで祝福するという「和」の力を感じたコンサートだった。

来年は、どんな『フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート』になるかが楽しみだ。