hidekoの戯言

豊かな人生を求めて

音も光も☆

2016年07月31日 | 秀子のたわごと
クラヴィーコード・コンサートが無事に終わりました。

定員30名でしたが35名のかたが参加されました。


これがクラヴィーコードです 鍵盤は水牛の角だそうです。




演奏前に調律をされている内田さん

アートホールの会場は演奏が始まると室内の照明を落とし、空調機も消し、

室内はクラヴィーコードから少し離れたところに薄暗いランプの明かりだけが灯る音と光の無い世界での演奏会でした。

反響版が無い楽器ですから、耳をそばだてながら聴くクラヴィーコードの音色。

人に聴かせるための楽器ではなく、14世紀の頃修道院で修道女が神様との対話のために奏でたそうです。

また、バッハが作曲する時に使用したものだという説明もありました。



音は向こうから聴こえてくるもの、やってくるもの、ということを当たり前のように思っていましたが、

クラヴィーコードの音色は、私が音を聴きに行く、そちらに向かって行くそんな印象でした。

そして、室内を暗くし奏者の手元すら見ることが出来ない状態を体験し

様子を見たいと言う思いは、いかに目からの情報に頼っているのかということ・・

音も光も何もかも情報過多の現在に生きているのだなぁと痛感しました。


なかなかこういう静寂な世界に身を置く機会がありませんので、演奏が始まって10分くらいすると暗さにも慣れ、

クラヴィーコードの音色だけを聴きに行くことを心地よく感じました。


演奏会が終わり、クラヴィーコードに触れても良いということでしたので

バッハの平均律クラヴィーア曲集のプレリュードを少しだけ弾かせて頂きました。

至福の時を過ごすことが出来ました。

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