hidekoの戯言

豊かな人生を求めて

トラウマというもの

2011年09月15日 | 秀子のたわごと

夜の訪れが早くなってきましたが、

私は、夜道を一人で歩くのがあまり好きではありません。怖いのです。

お化けが出そうで  いえいえ違います 

十代の頃、ちょっとした事件がありました。


帰宅途中の夜道 後ろから自転車の音がしてきたのですが  追い抜く気配がないのです。 

おかしいと感じた瞬間から、心臓がドキドキし始め、体中に緊張感が走りました。

どうしよう、そういう時に限って周りに人がいないのです。

走って逃げようか・・と考えましたが、家までまだ距離もありましたし、

大声を出しても、すぐに人が駆けつけてくれるかどうかも分かりません

その前に自転車に追いつかれてしまう、走りきれないと思いました。

それに、私の思い過ごしかもしれないし、もう少ししたら追い抜いて行くかもしれなし・・

早鐘のように打ち続ける心臓の鼓動と闘いながら、私のとった行動は、

その主に、私が感づいたことを悟られないようにするために平静さを装い、

ごく普通のペースで行くしかないと決心しました。


私の予感は的中で  いつまでたっても追い抜いて行きません。

家まであと少し、あと少しと言い聞かせながら歩いていた時の緊張感は今でも、すぐに蘇ってきます。

これがトラウマと言うものなのでしょう。


家の門が見え、ダッシュすれば間に合いそうだと判断した瞬間 走りました。

案の定、自転車に乗った男は、家の前まで着ました。

門を開けて敷地の中に入った瞬間、多分すごい形相だったと思いますが振りかえって、その男に言いました。

「 何か御用でしょうか! 」

「 いや、別に・・ 」

そう言って、その男はそのまま自転車に乗って行ってしまいました。

緊張感が解けた瞬間、体中がガクガクと震え出しました。

よくもあんなことを言ったものだと、我ながらちょっと驚きましたが、

とっさの行動でしたので良いも悪いも分かりませんでした。

警察に通報する間に逃げられてしまうでしょうし、見たことのない顔の男でしたから

不気味さで体中の震えがしばらくの間止まりませんでした。


その後かなり長い期間、夜道を歩くのが怖くて、家人に迎えに来てもらったり、

一駅前で下車して、タクシーで帰ったりしていたことがあります。

それと、すぐに強烈な音を発する携帯型のブザーを買いました。


今にして思えば、もし、その男が何か凶器でも持っていたら状況はもっと変わっていたと思います。

だから、今でも夜道の一人歩きは避けるようにしています。

恐かったです・・・
コメント
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