若葉マークと星のこども

自閉っ子といっしょに~ゆるい感じで日々構造化~

井上雅彦先生講演会

2014-01-14 09:22:39 | 勉強会・講演会

1月10日、県育成会まんま隊主催の井上雅彦先生の講演会に行ってきました♪

実は語尾に♪をつけてしまうほど楽しみにしておりました。

ミニがまだ就学前、くりかえす他害行動を何とかなくしたいと手に取った「自閉症へのABA入門―親と教師のためのガイド 」(井上先生の監訳)
何回読んだかわかりません。

「家庭で無理なく楽しくできる生活・学習課題46」は小学校入学前に随分参考にさせてもらいましたし、「家庭で無理なく楽しくできる生活・自立課題36」はきたるべき思春期にそなえて大きな安心をくれる本でした。

今まで千葉県発達障害者支援センターCASの先生方の講演をおそらく10回以上聞いていますが、その度に新しい発見があり、頭がすっきりして明日から頑張ろうって思います。
そしてCASの先生方はほとんどが井上先生のお弟子さんだったりして……それはもう、本家本元のお話は聞いてみたい!でも鳥取は遠い!遠すぎる!

そこにまさかの地元での講演会開催。
万難を排して行きますとも!の勢いで、ミニをくもんを休ませてデイサービスにお願いしての参加でした。


感想:すっごく良かったです。(小学生か!)
本当に2時間があっというまで、できればあと2時間くらいお話を聞きたかったです。

本当に良かったので、以下、ちょっと私の感じたことを中心に箇条書きみたいなまとまりのない感想になります。



「本人も家族も笑顔でいられるために~家族・先生・支援者と共に…”問題行動”をどう捉え、どう対応する?」

長いですが、とても良い講演タイトルです。
本人も家族も笑顔でいられる、そんな簡単なことが結構難しかったりする現実。
でも、それって本当に「障害」のせいなの?
そんなことを考えさせられた講演でした。


登壇された井上先生はとってもやわらかい雰囲気の方で、いかにも相談しやすそう。
現在年に700~800件の相談を受けておられるそうで、思春期の二次障害(ひきこもり、暴力など)についての相談が一番多いそう。
そのかたわら、教授として研究者としてのお仕事もあるのだから、本当にご多忙。
千葉の翌日は滋賀へ移動してらしたし、頭が下がります。

先生が今いらっしゃる鳥取は人口59万人。
そのため、きめの細かい「顔の見える支援」ができるそう。
ただ、顔の見える支援は良い面がある一方、困った面もある。
たとえば子供の発達に悩む親がなかなか相談に行きにくい。
これは本当に田舎あるあるなんだけど、支援センターに車を停めた時点で噂になってしまうとか、相談に行ったら隣の課に知り合いがいて見られたとか。
私も北陸のど田舎出身なので、痛いくらいわかる。それはためらうよね。
この物事には良い面と悪い面があるっていうのが、あとのお話にさりげなーくリンクしてて、個人的におお!と思いました。

さてまず問題行動って何だろう?ってところからお話は始まります。
一見問題行動に見えても、実は場面や環境によってそうとは言い切れない。
たとえば、給食の際ごちそうさまを待てずに立ち歩く、という行動は、給食がある期間だけのルールにそぐわないだけで、大人になれば食事を終えれば次の行動にうつるのが当たり前。
といった具合に「問題行動」の先入観を一回崩してから、じゃあ問題行動ってどういうこと?という定義に入っていきます。

「他者や本人に危害や損害を及ぼす場合」
「他者や本人の行動を制限してしまう場合」
「学習や社会活動への参加を妨げる場合」

この3点にあてはまるようなら、それは問題行動。

ちょっと変わった行動がすべて「問題」ではない。

でも親や支援者は困った行動がずっと継続しているように感じてしまう。(実際そういう訴えをされる相談者はとても多いそう。)
それはなぜか?
その行動が起きると親(支援者)自身が困るので、そこだけに注目しがちになり、その状態がずっと続いているように感じられるから。
その結果の悪循環が絵で説明されていて
本人の困った行動が、親(支援者)の感情的な指示を呼び、また困った行動を繰り返すという負のスパイラル。
わかりやすい!そして身につまされる!
(ちなみに私が感情的な指示をすると、ミニは泣きそうな顔で「もっとやさしく言って」ということがあります。……完全にミニが正しいですね。反省……。)

多くの問題行動は学習された行動っていうのも身につまされた。
学習された行動だからこそ、改善することができる、っていうのは、
親や支援者にとって、希望だ。
そして誤学習が怖いっていうのも、本当にここだよね。




時間がないので、今日はここまでー。
また続きを書きにきま~す。


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