(ソ連の思惑)
カーディフ大学教授セルゲイ・ラドチェンコ氏の証言
「ブレジネフはサダトがどうしても戦争をはじめるのなら、エジプトから仕掛けてほしかったのです。そのためソ連はエジプトに戦争に必要な武器だけでなく軍事アドバイザーまで提供しました」
先制攻撃によって大きな戦果をあげればその後の交渉も有利にすすめられる。しかもその戦果がソ連製の武器によるものならば国威もあがる。ソ連はそうもくろんでいた。
(アメリカの思惑)
この時期ニクソン大統領はウォーターゲート事件の矢面に立たされ機能不全に陥っていた。ホワイトハウスをしきっのは国務長官のヘンリー・キッシンジャーである。
キッシンジャーの回想
「情勢を左右するのにアメリカは絶好の立場にある。アメリカがうまく対処すればエジプトはソ連に頼るのをやめてアメリカに協力をもとめるかもしれない」
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