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武侯北伐 26

2023-12-28 00:01:10 |  三国志
夏侯楙にかわって曹真が魏軍をひきいることとなった。副将には郭淮、軍師には王朗があてられた。魏軍2万は渭水をわたり、祁山の前面に布陣した。

(引用者注:蜀軍はいったん制圧した安定・天水・南安を放棄してしまったのだろうか?)

対陣初日、軍師王朗が孔明との論戦に敗け、噴死。その夜、曹真は軍を二手に分け、別動隊に祁山の背後をつかせようとしたが、この動きはすべて孔明の読みどおりであった。


(以下、吉川英治『三国志』より抜粋)

すでに魏兵のうしろには、いたるところ、蜀軍が馳け迫って、烈しくその隊尾から撃滅の猛威を加えていたのである。蜀の馬岱、王平などに加えて、夜襲に向った筈の張嶷、張翼なども急に引っ返してきて、後方を断ち、そしてほとんど、全魏軍を袋の鼠としてしまったのである。曹遵、朱讃の勢は、したたかに討たれ、また炎の中に焼け死に踏みつぶさたものも数知れなかった。そしてこの二人の大将すらわずか数百騎をつれたのみで、からくも逃げ帰ったほどだった。

しかもまた、その途中にも、趙雲の一手が道を遮って、なお完膚なきまで、殲滅を期すものあり、さらに、魏の本陣へ戻って見れば、ここも関興、張苞の奇襲に遭って、総軍潰乱を来しているという有様である。何にしても、この序戦は、慘澹たる魏の敗北に始まって全潰状態に終り、大都督曹真もやむなく遠く退いて、おびただしい負傷者や敗兵を一たん収め、全編隊の再整備をなすのやむなきに立ち到った。




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