Vita Mandoloncellistica

マンドロンチェロ弾きcockatooの生活
マンドリン関係のこと・・・は少ないかも(笑)

中央大MC 第88回定期演奏会

2005年05月27日 | Mandolin Life
平日に調布という、OBや社会人のお客さまを拒否しているかのような日程と場所・・・(笑)
なんて・・・そんなこと言ってる私も学生時代の演奏会は大学1年生の時の「50周年」以外すべて平日に演奏会をやっているわけですが・・・(爆)

会場は調布市文化会館「たづくり」の『くすのきホール』。 「たづくり」の練習室は何度か利用したことがありますがホールに入るのは初めてです。

とりあえず駐車場(空いててよかった。 周りにもコインパーキングとかあるけど、高いから・・・ )に車を入れて・・・ ホールの場所を駐車場の係員さんに聞いて(この建物いろんな施設があるけど、とにかくわかりにくい。 特に駐車場から練習室やホールに行く通路がわかりにくすぎ)ホールへ。
あー、エントランスからエスカレーターを昇った先がホールだったんですか。 初めて知った。

会場時間をちょっとすぎた頃、ホールに到着。 ちょっと人が並んでいましたので最後尾に。 ん?? 「一般」と「OB・OG」で入り口を分けているのね? で、並んでいるのは「一般」の方だけなのね? 並んでいない方から入っていいの? これは一般のお客さまに失礼じゃないの?? さっさと入りましたけど。 って、受け付けのアナタ!! 人が来たら立ちましょうよ!! 座ったままパンフレット渡すってのはどうなの??

客席に入ると、まだぱらぱら程度しか席は埋まっていません。遠慮なくいい席を確保いたしました。 座席表によると「P-9」になるのかな。 なぜか2階席のアルファベットが振ってありませんが・・・ 2階席と言っても1階席からそのまま繋がっています。 結構客席の傾斜がきついんですね。 通路の後ろだったせいもあるけど、前の人の後ろ頭を気にすることなく舞台を見渡せそうです。

本日のプログラムは・・・
 ◆第1部
  過去への礼讃(フォクト)
  ロマン的協奏曲(ヴェルキ)
  海の組曲(アマディ)
 ◆第2部
  序曲第1番(久保田孝)
  EX-trance(吉水秀徳)
  [アンコール] ラッパ吹きの休日(アンダーソン)


第2部でティンパニが入った以外はすべて弦のみの演奏でした。

人数的にちょっとこじんまりとしている感はありますが、各パートのバランスはなかなかよいでしょうか? ベースがもう1人2人いてもいいかな? ひとりだけだとやっぱりかなり弱いですね。
パートの並びはギターが中央で、ドラが上手外側。 ぽるたんと同じ並びですね。 この並びにすると、やっぱりギターが良く聞こえてきます。 そのかわりドラの音がホールの恩恵を受けにくくなると言うか・・・ ま、ここは正直音楽専門ホールではないでしょうから、元々あんまりホールに助けてもらうことはできないのかもしれませんが。 
それと、この並びにするとチェロの音が埋もれますね。 前に音域がほとんどかぶるドラがいることによって、チェロの音が判別しにくくなるような気がします。

演奏の方は・・・ よかったと思います。
でもここで「ブラヴォー!でした!!」とか「若さ溢れる素晴らしい演奏でした!!」とか言ってもおもしろくないので、ちょっとケチをつけてみましょうか(笑)

「過去への礼讃」
 冒頭からよく音が出ていたし、オープニング曲としてはよかったと思います。 ただ・・・この曲って人気ありますけどやっぱりちょっと冗長に感じますよね。 それをそう感じさせないくらい美しいメロディが聞こえてきたりすればいいんですけど、全体的にすべてに力を込めすぎな感じでした。 美しいメロディは「力強く」ではなくて「美しく」聴きたかったかな。

「ロマン的協奏曲」(サブコンダクター)
 生で聴いたのは初めてだと思います。 3年生コンマス氏のソロに「歌心」を感じました。 余裕というか遊びを感じるソロって感じでしょうか。 いい音出してますね~
 演奏とは直接関係ありませんが・・・ ギタートップ氏のギターに照明が反射して眩しくて眩しくて・・・(笑) 彼の楽器は第2部で2列目に言ってもキラキラ光ってました。 昨夜磨いたのかしらん??

「海の組曲」
 オーソドックスな演奏。 この曲聴くといつも思うんですけど・・・ 冒頭のドラがなんとも言えず・・・汚いというか・・・なんというか・・・(苦笑) もともと四重奏の曲ですから、4人で演奏するときにドラで弾くのはいいと思うんですけど、チェロベースをくわえた演奏ではチェロが弾いた方が雰囲気が出る音域だと思うんですけどね。 ・・・って思うのは私がチェロ弾きだからでしょうか。

1部全体通して・・・ すべてに力こぶが見えるような印象。 それぞれの曲はいいんですけど、通して聴くとちょっとぐったり。 少し力を抜いた曲も入れてもらえるといいんだけど・・・

「序曲第1番」
 確かこの曲って管楽器が入るんじゃ?? と思いましたけど、どうやら管楽器無しの譜面もあるんですね。 オリジナルはフルート、オーボエ、クラリネットが入るようです。
 もうちょっと気楽に弾いてもいい曲のような気がします。

「EX-trance」
 この曲も生で聴くのは初めて。 変拍子たくさんのとっつきにくそうな曲でしたが、弾いてみたら楽しいかも。 

「ラッパ吹きの休日」
 超快速の「ラッパ吹き」。 いやそこまで速くなくてもいいんじゃ・・・?? 着いて行ってない人がチラホラ(笑) 武藤先生のアレンジでしたけど、ドラチェロの「ドーシーラー・・・」ってのうるさすぎ。 最初はいいんだけど、メロディを1stと2ndが分け合って弾くようなところでドラチェロが全開で弾くと・・・バランスが崩壊します。
ま、アンコールとしてはよかったんじゃないでしょうか。

コンダクターのカイヤンさまは後姿にちょっとした風格を感じますね。 誉めすぎかな?(笑) ひとつ難癖を付けるとすれば、ゆっくりとしたフレーズのP(ピアノ)が合わない。 「海の組曲」の3楽章とか、「序曲1番」の冒頭とか、他にも一旦曲が止まって出直すところとか。 きっと練習では合っていたんだと思います。 でもちょっと怖さを感じて出を遅らせる人がいたり、いつもどおりに出る人がいたりで合わないのかな?と。 私が見ている感じで「ここ!」って思うところよりも一呼吸音が遅く出ているように感じました。 これは奏者と指揮者の信頼関係の問題・・・かな?

チェロパート、5人でしたが弱いなぁ~ もうちょっと聞こえたいところで聞こえてこないとちょっとストレスを感じます。 アタックは聞こえるんですけど、そのあとのトレモロの中身が響いてこないんです。 
ドラは逆に音の立ち上がりが悪いような気がしました。 トレモロのメロディーとかいわゆる「押し弾き」に聞こえるんですよね。 



なんて、後輩たちの演奏会なので、辛口に書いてみました。 どうせみんな日記とか公開している人たちはベタ褒めの感想書くんでしょ?(笑) ひとりくらいボロクソ書くヤツがいてもいいじゃん。 そして嫌われていくんですけどね(苦笑)
もちろんいいところもたくさんあったんですよ。 かなりまとまったいい演奏だったと思います。 でもねぇ~ もっともっとできるんじゃないか? って高いレベルのものを期待してしまうんですよ。 許して!