○次元俳句594・巻く(空間)2・吉村昭01・2022-08-04(木)
○「巻かれたるデモの旗ありビヤホール」(『炎天』1987)(吉村昭01)
○季語(ビヤホール・三夏)(「→齋藤百鬼の俳句閑日」より引用)【→次元俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5・忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:何らかのデモ活動を終えて立ち寄るビヤホール。思想・信条を同じにする仲間とビールジョッキを交わし合う。今日は「ビヤホールの日」。
○吉村昭(よしむらあきら)(1927~2006)
○好きな一句「夕焼けの空に釣られし子鯊かな」(『炎天』1987)02
○季語(鯊・三秋)(引用同上)
【Profile】:東京都日暮里生れ。1966年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、『関東大震災』などにより1973年菊池寛賞を受賞。学習院の岩田九郎教授に師事して俳句を作る。
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■Pickup「ビヤ(ア)ホール・ビヤ(ア)ガーデン俳句」8句(2022-08-4)
→「ビヤホール背後に人の増えきたり」(八木林之助1)(次元130背後6)
→「ビアガーデン飛ばされさうなピザの来る」(篠崎央子2)(好きな一句)
→「天国のあいつに近いビアホール」(西山ゆりこ2)(好きな一句)
→「力瘤なき腕ばかりビヤジョッキ」(「ホトトギス」)(須藤常央1)(五体386腕7)
→「ビアホール椅子悉く上げてある」(『虚空』2022)(鎌田透次556)(挿絵542)
→「巻かれたるデモの旗ありビヤホール」↑(吉村昭1)(次元594巻く2)↑
→「確実に近づく地震ビアホール」(『雨の時代』1994)(鈴木六林男9)(例句)
→「矢の如くビヤガーデンへ昇降機」(『初心』1973)(後藤比奈夫3)(例句)