俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五感俳句529「潮瘦せの艪を吊る軒の花菜冷」(迫田白庭子)

2021-05-03 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句529・冷感25・迫田白庭子01・2021-05-03(月)
○「潮瘦せの艪を吊る軒の花菜冷」(迫田白庭子01)
○季語(花菜冷・晩春)(「俳句界201505」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5 →俳人一覧(うえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】

【鑑賞】:「艪(ろ)」は舟を漕ぐための道具だ。「櫂(かい)」が舟の中ほどで後向きに漕ぐオールであり、艪は船尾にて水に差し込んで漕ぐ杭。海の波に洗われて細くなった艪が船小屋の軒に吊るされている。海浜の線路脇には鮮やかな菜の花色の冷たい風。


迫田白庭子(さこたはくていし)
○好きな一句「燈台を出て惜春の舳先かな」02
○季語(惜春・晩春)(引用同上)

【Profile】:1923年島根県出身。「百鳥(ももとり)」(→大串章主宰)同人。

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