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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■方法俳句500「牧下りる牛越冬の牛に鳴く」(太田土男)

2020-10-15 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句500・同質回帰31/52・太田土男01・2020-10-15(木)
○「牧下りる牛越冬の牛に鳴く」(太田土男01)
○季語(牧下りる・晩秋)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4 →俳人一覧(うえくけこしすせそちつてとにぬねのふへほみむめも)】

【鑑賞】:牧を下りる牛の群れが越冬の牛の群れに鳴く。何をうったえようとしているのか。本来の「同質回帰」という方法は、このような句を想定していた。2010/7/29の「同質回帰」第1回「→昼寝よりさめて寝ている者を見る」(鈴木六林男01)(昼寝・三夏)の原点に立ち返る。

 

太田土男(おおたつちお)
○好きな一句「十薬に泥撥ねてゐるぬた場かな」02
○季語(十薬・仲夏)(「俳句界201303別冊・平成名句大鑑」より引用)※沼田場(ぬたば):イノシシやシカなどの動物が、体表に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる場所のこと。

【Profile】:1937年神奈川県出身。1958年→大野林火に師事。「」「百鳥(ももとり)」(→大串章主宰)同人。岩手県盛岡市にて超結社俳誌「草笛」代表。俳壇賞、俳句研究賞受賞。

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