俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句0207・視覚013・吉武月二郎01・2014-12-29(月)
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○「一望に枯草の曳く光りかな」(『吉武月二郎句集』1976)(吉武月二郎01)
季語(枯草・冬) 「いちぼうにかれくさのひくひかりかな」(「日本名句集成」學燈社1991)
【鑑賞】:ほとんどの俳句の成因は「視覚」によるものでしょう。敢えて視覚俳句に分類される句は、「見る」などの語句の使われたものに限ります。ここでは「一望」。冬のうすい陽光を浴びて、枯草が自ずから鈍く発光しているようです。
○吉武月二郎(よしたけつきじろう)(1885~1940)
●好きな一句「墓に来て老のあそべる秋日かな」02(『吉武月二郎句集』1976)
季語(秋日) 「はかにきておいのあそべるあきひかな」(「日本名句集成」學燈社1991)
【Profile】:福岡県出身。「ホトトギス」に投句、のち→飯田蛇笏に師事。1915年「キララ」創刊に参加。「雲母」同人。