Agostino Marangolo: Drums, Percussions
Antonio Marangolo: Keyboards, Clarinet
Carlo Pennisi : Guitars, Mandolin
Elio Volpini: Bass, Double-Bass
1.BENEAH THE GEYSER
2.SOUTH EAST WIND
3.ACROSS THE INDIAN OCEAN
4.FRENCH PICADORES
5.GOLDEN IDOL
6.SENTIMENTAL LEWDNESS
7.BARBARIAN SERENADE
1975
ゴブリン番外編第2弾。
フレアとして2枚(1枚は「FLEA ON THE HONEY」名義)の作品を発表した後、何故かバンド名をエトナとしてアルバムを作り上げる。激重B級ハードロック風からジャズロック風のインスト作品へと変貌していますが・・・・・基本的にリズム隊が強力・個性的なのですが音楽の方向性が違っていますので受ける印象はかなり違っています。そしてドラムのパターンもかなり変わっている所が・・・・凄い。
1曲目 イントロは物憂げなローズの響き、エコーもかかりまくって水の滴り音も効果的に。風呂屋でローズを弾いている様な・・・・・超弩級のリズム隊とギターの演奏がフェードイン。ド重いバスドラに機関銃のようなスネア、若干後ろノリながら畳み掛けるようなドラムが最高に素晴らしい。そしてブリブリと主張するベースとのコンビネーションも最高。フロントのギターとキーボードはフュージョンっぽい演奏、ユニゾンも交えスリリングに展開。聴き応えのある楽曲、名曲・名演かな。
2曲目 ゆったりとしたイントロ、でもドラムは炸裂、一瞬アルティみたいな雰囲気から、混沌とした展開、彷徨うローズに軋むギター、ロールを切っ掛けにゆとりのある演奏が始まります。ギターとローズのユニゾンとしっかりとキープし続けるリズム、行きつ戻りつの混沌さを交えながらフワフワと漂っています。何となく各楽器がインストパートを演奏しているようで・・・・ハッキリしない。時々目が覚めるようなスネアロールが曲の雰囲気を引き締めます。後半テンポアップし炸裂する展開は中々の聞き所。
3曲目 口径の小さめのドラに中華風の笛の音、シンバルとベースが混沌とした雰囲気を醸し出す。ベースがリズムを刻み少しゴブリン風の怪しい展開からマランゴーロのドラムが鞭のようなスティックさばきでバシバシとリズムを叩き出す。テーマの印象は薄いが、アドリブパート?は結構複雑ながら力のこもった演奏です。それにしても次々と畳み掛けるようなドラムが素晴らしい。
4曲目 多重アコギの響きがとても美しい曲、スキャットも効果的。途中からシンバルが効果的に参加し、クラリネット(だけか?)がゆったりとメロディーを演奏、ゆったりとしたドラムもリズムを作り上げる。ある意味夢心地のような曲、軽快な曲も良いけれど、落ち着いた曲も作品にとっては効果的ですね。
5曲目 刻むギターに高音部でリードを取るベース、軽いフュージョン風のイントロ、テーマ部は明るく力強く、そして軽快に。ソロパートというかサビの部分は少し暗めながら各人の力量が伺えます。後半、鞭のように撓るスティックさばきと心地よいハイハットの響きに酔いしれます。
6曲目 呆気に取られるドラムソロから軽快なナンバーが導かれます。歪んだギターに唸りまくるベース。聴き応えのあるギターから、ピアノが加わり展開が変化。ゆったりとした雰囲気が曲にメリハリを付ける。その後再び曲は疾走、転げ落ちるようなリフがちょっと素敵。凶暴に切れまくるフレオ・キリコの様なドラムが凄い。
7曲目 ウッドベースにピアノの響き、アコギも交えて朝の目覚めの時と言った感じ。ピアノパートは普通、マンドリンの音が実に効果的ですね。そしてポイントの一瞬響き渡るアルコ。中間からドラムとベースが力強くバックをサポート。意外とドラマチックな盛り上がりを見せエンディングへと。
「変貌」とはこの事ですね。存在感の薄いボーカルをスッパリとあきらめキーボードに徹する潔さ。B級ハードロックから、かなり良質なジャズロックへの転身は驚きの一言。そしてマランゴーロのドラムもボンゾ風ドラムから、イタリアいやヨーロッパのトップ10に確実に入るドラマーへと「変貌」しています。そしてこの後ホラー映画専門バンド「ゴブリン」へ参加、名実共にトップドラマーにのし上がっていくのですが・・・・・プログレ・ファン以外の知名度は薄いかな。
個人的には「名盤」です。麻薬のようなマランゴーロのドラムの音を浴びる快感、作品としてもかなり良質ですよ。
Antonio Marangolo: Keyboards, Clarinet
Carlo Pennisi : Guitars, Mandolin
Elio Volpini: Bass, Double-Bass
1.BENEAH THE GEYSER
2.SOUTH EAST WIND
3.ACROSS THE INDIAN OCEAN
4.FRENCH PICADORES
5.GOLDEN IDOL
6.SENTIMENTAL LEWDNESS
7.BARBARIAN SERENADE
1975
ゴブリン番外編第2弾。
フレアとして2枚(1枚は「FLEA ON THE HONEY」名義)の作品を発表した後、何故かバンド名をエトナとしてアルバムを作り上げる。激重B級ハードロック風からジャズロック風のインスト作品へと変貌していますが・・・・・基本的にリズム隊が強力・個性的なのですが音楽の方向性が違っていますので受ける印象はかなり違っています。そしてドラムのパターンもかなり変わっている所が・・・・凄い。
1曲目 イントロは物憂げなローズの響き、エコーもかかりまくって水の滴り音も効果的に。風呂屋でローズを弾いている様な・・・・・超弩級のリズム隊とギターの演奏がフェードイン。ド重いバスドラに機関銃のようなスネア、若干後ろノリながら畳み掛けるようなドラムが最高に素晴らしい。そしてブリブリと主張するベースとのコンビネーションも最高。フロントのギターとキーボードはフュージョンっぽい演奏、ユニゾンも交えスリリングに展開。聴き応えのある楽曲、名曲・名演かな。
2曲目 ゆったりとしたイントロ、でもドラムは炸裂、一瞬アルティみたいな雰囲気から、混沌とした展開、彷徨うローズに軋むギター、ロールを切っ掛けにゆとりのある演奏が始まります。ギターとローズのユニゾンとしっかりとキープし続けるリズム、行きつ戻りつの混沌さを交えながらフワフワと漂っています。何となく各楽器がインストパートを演奏しているようで・・・・ハッキリしない。時々目が覚めるようなスネアロールが曲の雰囲気を引き締めます。後半テンポアップし炸裂する展開は中々の聞き所。
3曲目 口径の小さめのドラに中華風の笛の音、シンバルとベースが混沌とした雰囲気を醸し出す。ベースがリズムを刻み少しゴブリン風の怪しい展開からマランゴーロのドラムが鞭のようなスティックさばきでバシバシとリズムを叩き出す。テーマの印象は薄いが、アドリブパート?は結構複雑ながら力のこもった演奏です。それにしても次々と畳み掛けるようなドラムが素晴らしい。
4曲目 多重アコギの響きがとても美しい曲、スキャットも効果的。途中からシンバルが効果的に参加し、クラリネット(だけか?)がゆったりとメロディーを演奏、ゆったりとしたドラムもリズムを作り上げる。ある意味夢心地のような曲、軽快な曲も良いけれど、落ち着いた曲も作品にとっては効果的ですね。
5曲目 刻むギターに高音部でリードを取るベース、軽いフュージョン風のイントロ、テーマ部は明るく力強く、そして軽快に。ソロパートというかサビの部分は少し暗めながら各人の力量が伺えます。後半、鞭のように撓るスティックさばきと心地よいハイハットの響きに酔いしれます。
6曲目 呆気に取られるドラムソロから軽快なナンバーが導かれます。歪んだギターに唸りまくるベース。聴き応えのあるギターから、ピアノが加わり展開が変化。ゆったりとした雰囲気が曲にメリハリを付ける。その後再び曲は疾走、転げ落ちるようなリフがちょっと素敵。凶暴に切れまくるフレオ・キリコの様なドラムが凄い。
7曲目 ウッドベースにピアノの響き、アコギも交えて朝の目覚めの時と言った感じ。ピアノパートは普通、マンドリンの音が実に効果的ですね。そしてポイントの一瞬響き渡るアルコ。中間からドラムとベースが力強くバックをサポート。意外とドラマチックな盛り上がりを見せエンディングへと。
「変貌」とはこの事ですね。存在感の薄いボーカルをスッパリとあきらめキーボードに徹する潔さ。B級ハードロックから、かなり良質なジャズロックへの転身は驚きの一言。そしてマランゴーロのドラムもボンゾ風ドラムから、イタリアいやヨーロッパのトップ10に確実に入るドラマーへと「変貌」しています。そしてこの後ホラー映画専門バンド「ゴブリン」へ参加、名実共にトップドラマーにのし上がっていくのですが・・・・・プログレ・ファン以外の知名度は薄いかな。
個人的には「名盤」です。麻薬のようなマランゴーロのドラムの音を浴びる快感、作品としてもかなり良質ですよ。
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