Some People never Know

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2012/02/13 のツイート

2012-02-14 05:10:13 | Twitter



この屈折が治ることはもうないだろう

2012-02-11 19:43:15 | music
Kisses on the Bottom -Deluxe-Kisses on the Bottom -Deluxe-
価格:¥ 1,982(税込)
発売日:2012-02-02



さて、ポールの新譜"Kisses On The Bottom"だが、7日に購入してから本日まで朝に夕に聴き続けている。

何回聴いても飽きない。

と、いうわけではない。

実のところまったく逆で、何回聴いてもしっくりこないのでしっくり来るまで聴いてみようということで聴いている。

別に退屈って訳じゃない。
そりゃあつまんない曲もあるけどMy ValentineとかGet Yourself Another Foolなんかポールの雰囲気によく合っていていい感じだ。

過去のアルバムに収録されていた"pretty Little Head"とか"Ou Est Le Soleil"みたいな曲を延々と聴かされることを思えばサイコーの部類の楽曲かもしれない。

でも、「コレジャナイ・・・」のだ。

いい企画だと思う。
ロッド・スチュワートの先例もあるのである程度の売れ行きは見込めるだろう。
似たようなテイストの自分の曲をこっそり紛れ込ませてあるので印税もバッチリだ。

企画の良し悪しが問題ではないのだ。

たとえば同じ企画を今回ハモニカで参加しているスティービー・ワンダーがやったとしたらどうだろう。

許す、というか拍手喝采だ。
きっと素晴らしいボーカルと演奏が聴けるだろう。
なにより10年ぶりに出した2005年の"Time 2 Love"の後また7年もリリースしてないんだからなんでもいいから出してくれって感じだ。

これがブライアン・ウィルソンだったらどうだろう。
おそらくスティービー以上に素晴らしいアルバムができる。
いまのスタッフならたとえブライアンがいなくても素晴らしいアルバムになるだろう(笑)。

でもポールはこういうのやっちゃダメな気がする。

それが進歩的だったか革新的だったかはともかくとして、ポールのアルバムには必ず何曲かヘンな曲が入っていた。
毎回アルバムが出るたびにかならず入っているヘンな曲を聴きながら「これがなければ名盤なのに」と何度思ったかしれない。

でもそんな数々の爆死例から生まれたのが"Uncle Alber Admiral Halsey" であり"Band on The Run"みたいな
曲になのだ。流麗なメロディにごまかされやすいが、この2曲は実はかなりへんてこで実験的な曲である。
細切れのメロディを無理矢理つなぎ合わせて1曲に仕上げましたみたいな芸当は日頃からやっていないとなかなかできることではないだろう。

でもできれば失敗例はアルバム収録しないで欲しいのだが、どうもできたそばからアルバム収録している節がある。


そして、今回はそういう要素が全くない。
レコード会社の営業は大喜びだろう。
なんたって数字が予測できるもの。

でも30年近く鍛え上げられたぼくたちは逆に物足りないのである。
「えっ、これで終わり?なんかないの?」と感じてしまう。
"Baby's Request"が33年ぶりにリメイクされたくらいじゃなんとも思わないのである。

やっぱりポールには常にチャレンジしていて欲しい。
こういうアルバムを出すということはキャリアとして「一丁上がり」になったしまうようなものなのだから。
手前勝手な望みなのはわかっているけれど常にプログレッシブでアグレッシブでいて欲しい。

これがロックンロールアルバムの"Run Devil Run"の2みたいな企画ならよかったんだけどな。

ただ、並行してオリジナルアルバムを作成しているという噂もあるのでまだまだアグレッシブなのかもしれない。
でもそこに"pretty Little Head"みたいなのが入ってたらやっぱり文句言うんだけどね。

・・・もちろんニヤニヤしながらだけど。


もうこの屈折した感情が治ることはないんだろうな。


ありがとう、でも違うんだ・・・

2012-02-07 21:32:01 | music
今日の仕事を終えそそくさと新宿タワレコに向かった。

だってポールの新譜の発売日だから。

エスカレーターでタワレコのロック・ソウルのフロアに登ると正面にディスプレイされているのはポールじゃなくてヴァン・ヘイレンのニューアルバムだった。ちょっと聴いてみたけど悪くない。でも今日は買わない。

ポールの新譜はレジ近くの割といい場所にある。輸入盤2種類と国内盤1種類がおいてあった。
輸入盤はデラックスエディションと通常版があり、デラックスエディションは収録曲が2曲多いのとライブ音源ダウンロードのキーコードが付いているらしい。あと、外から除いてみた限りでは通常版にないブックレットが入っているように見える。国内盤は通常版と同じ仕様だ。タワレコ特典でしおりがつくみたいだけどこれだけスペック差があって価格は輸入盤のデラックスエディションの方が1000円近く安いんだから当然ながら手に取ったのはデラックスエディションの方だ。

新譜が平積みされているそばにある試聴機の方を見たらセットされていたのは3枚。1枚は当然ながらポールの新譜、もう1枚はこのアルバムでバックを勤めているダイアナ・クラールのアルバム、そしてもう1枚はジェームス・マッカートニーの2枚組シングルコレクションである。

ひょっとしたらと思ったらやっぱりポールとリンダの息子のアルバムだった。「初のフィジカル・アルバム発売!」というよくわからない手書きポップが書いてある。
説明文によればいままではダウンロード販売オンリーで、このアルバムがはじめてのCDということらしい。

試聴したかったが先客がいたのでちょっと待っていた。先客が聴いているのはもちろん父親の新譜だ。どうでもいいことだが父親は試聴機のディスク1,ダイアナ・クラールがディスク2,息子はディスク3である。

ただ待っているのも何なので隣の試聴機でリンゴの新譜を聴きはじめたら誰かに腕をツンツンつつかれたので顔を上げたらポールの新譜を試聴していた人がどうぞのポーズで試聴機を空けてくれている。

ポールの新譜を試聴したいのに自分が聴いているからしかたなく隣の試聴機で聴きたくもない新譜を聴いているんだと思ったようだ。まあ半分はあたりだ。ポール好きな人はいい人ばかりだね。

でもね、僕が聴こうと思っていたのは息子の新譜なんだ。

いまさらポールの新譜の試聴なんかするわけないでしょ。
もう試聴して購入を決めるなんて段階は超えちゃっているんだよ。

買ってパッケージを開けて聴きはじめるまでのワクワク感も大事な要素なんだよ。
それに、試聴してもしデキが良くなくて買う気がなくなったら困るでしょ。

そこんとこわかってよと言いたいところだけどフツーはわかんないよな、こんな屈折した感情。


などという考えを脳内で瞬間的に変換してとった行動が「いえいえ、どうぞどうぞ」という遠慮のポーズ。

だってせっかく譲ってもらって聴くのが息子の方じゃなんか期待を裏切ったみたいで悪いじゃん。

その場にいては聴き続けにくいだろうからすこし離れた場所に移動したが、振り返るとその人は試聴をやめて立ち去るところだった。
やはり一度言った以上はひっこめられないか。

ということでその場に戻って息子のアルバムを試聴。


声細いね。
悪くないけど。

でも買わない。
なんか買っちゃいけない気がするので買わない。

たぶん他のミュージシャンより購入へのハードルは高いだろうな。


結局ポールの新譜と一緒に下記2点を買って帰宅。


Black America Sings Lennon & MccartneyBlack America Sings Lennon & Mccartney
価格:¥ 1,521(税込)
発売日:2011-06-07


THE DIG Special Edition  ポール・マッカートニー (シンコー・ミュージックMOOK)THE DIG Special Edition ポール・マッカートニー (シンコー・ミュージックMOOK)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2012-01-26


やっぱり店舗に行くといろいろ買っちゃうな。

さて、そろそろ聴き始めるとしようか。