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コミカライズかくあるべし

2011-12-10 18:10:23 | アニメ・コミック・ゲーム
冲方丁の出世作「マルドゥックスクランブル」のコミカライズ作品の第6巻。

マルドゥック・スクランブル(6) (講談社コミックス)マルドゥック・スクランブル(6) (講談社コミックス)
価格:¥ 440(税込)
発売日:2011-12-09



小説をアニメ化したり漫画化したりするメディアミックスは、いかに原作から逸脱しないかが求められる。
もちろん映像化によるプラス効果は大きいけれど基本は減点法であり、原作エピソードの削減と再構成という作業が必ずある。

この作品もこれらの作業はもちろんあるが、ただ単純に再構成しているだけではない。
漫画化に適したエピソードを新たに創作して加えた上でそれを行っている。
そして、加えられたエピソードはキャラクターへの理解度をより深めることができるものとなっている。
減点法が前提のコミカライズにおいて見事にプラス要素を加えている。

これは原作のストーリーだけではなく、キャラクターについても深く考察しているからこそできることだろう。
原作未読者はもちろんだが、既読者にも新たな発見と感動を与えてくれる。

主人公のバロットも原作やアニメよりかわいいし、大成功のコミカライズだと思う。
次巻で完結なのがもったいないとすら思うがはやくこの作者のオリジナル新作が読みたくもありなかなか複雑なところではあるね。


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