エッセイ的な何か

エッセイ的な「何か」です。
エッセイなのかコラムなのかダイアリーなのか自分でもよく分かりませんが「何か」です(笑)

真に相手の立場に立って考えるとは

2008-02-21 | ちょっと考えた事

前回の

果たして、同じ場面の別な当事者の立場になったとしても、同じ発言が出来るか?

の記事とはまた別の、ちょっと違った視点からの「立場」というものについて。
前にあるニュースを目にして、その時にちょっと考えたことがあった。それを思い出したのでここで書いてみる。

宮崎県で、東国原知事のキャラクターがパッケージに印刷された、各種お土産が大人気だというニュースを以前目にした。
もう結構前の話なので、今、そのニュースを探しても見つかるかどうかは分からない、そして今でも、そういう状況なのかは分からないが、東国原知事の現在での人気を見れば、まだその状況は続いているのではないかと、俺は推測している。

東国原知事の人気は俺も良く知っている。
そしてテレビで見る限りは頑張っているなあとも思う。俺は実際に宮崎県に在住している訳ではないので、具体的にどうのこうのとは言えないけど。ともかく、別に東国原知事に関しては、特に悪いイメージは持っていないし、頑張って欲しいと思う。
ただ、東国原知事本人とは無関係に

東国原知事のキャラクターが入っただけでお土産の売り上げが急上昇

という状況の発生は何故なんだろう?と、当時凄く疑問に思った。
と、言うのは俺には理解出来なかったからで、ただ単にお土産品のパッケージにキャラクターがプリントされて、パッケージを変えただけなのにどうして急に売れるのだろう?買う人は、どうしてそこまでしてそれを欲しがるのだろうか?と。
正直俺は、人気キャラクターのプリントされたパッケージ等には全く興味がない。だって買ってから中身を取り出せば結局今までのものと一緒なんだから。
・・・・と、そう思っていたら、きちんと解答があった。
それは

買って帰って周囲の人に配って話題を作りたい。その話題の中心になりたい。

という心理からだそうだ。
要するに自慢したい心理というか、他人に話題を提供することにより自分を注目して欲しいという心理、見栄なのかな?そういう感じの心理。それに起因しているらしい。
それでみんな、「物」そのものよりも、そういう部分のために買うのだそうだ。

言われて納得した。
ああ~、そんな感じね~。うん言われてみれば分かる分かる。確かにそういう人居る、沢山。
俺自身は、そういう自慢というか話題作りには興味ないというか、逆にそういうの格好悪いなあとすら思う性格なので、
(コレはあくまで俺の性格の事です。俺がそう思うという個人的な俺の価値観。だからそう思う人が駄目だとかそういう事を言いたいのではない、と言うのを補足しておきます)
言われるまで気付かなかった。
そもそも、そういうのが自慢にあたるのかどうかすら、俺からしたら疑問だし、そういう俺だってみんなから注目を集めたり、褒めてもらえたりするのは嬉しいと感じる事もあるけど、俺の場合それは

自分で何か成したときにそれに対する評価

として注目されたり褒めてもらえるならば嬉しいのであって、ちょっと人気のお土産品を買ってきただとか、何処で芸能人に会っただとか、そういう話題で注目を引いてもなんだかなあ・・・と思ってしまうんです(あくまで、俺の個人的な価値観として)
という価値観から、この解答を得るまで俺はずっと疑問だったんですね、これ。

相手の立場に立ってものを考えろ

と良く言われますが、

立場に立っただけじゃ分からないこともある

と、言うのがその時俺が感じたことでした。

俺をその立場に置いてみる。
・俺は今宮崎に旅行に来ている、旅行の最中だ
・さあ、お土産屋に着いたぞ。お土産品が一杯並んでる。何か買って帰ろう
・東国原知事キャラクターのものがあるけど・・
ん~。イメージしてみたけどやっぱり特に欲しいと思わない。
そもそも、それを欲しいという人と俺とじゃ、同じ立場に立ったとしても、物事の判断基準の価値観が違うからなあ~。

他にも、

自分でされて嫌な事は相手にもするな

ともよく言われる。
もっともな事だと思うので、とりあえず自分でされて嫌な事はしないように心がけている。
ただ自分でされて平気でも、それを嫌がる相手も居るし、俺が嫌だと思ったことでも平気でする奴もいる。
これも価値観の違いかなあ~
ハッ、これって「空気読めない」に繋がるなあ(笑)

真に相手の立場に立つというのは、ただ単に同じ境遇に身を置くだけじゃなくて、その相手の価値観を理解した上で心理までトレースしなければならないのか

きっと、商売が上手い人や成功する起業家ってのはこういうのが出来る人、自分の価値観とは別に他人の価値観までも読める人なのだろう。

残念な事に、俺には営業や起業は向いてないみたいだ。