重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

続・大人の責任

2006-04-28 | ぼやき
朝、通勤途上に立ち寄った名古屋「名城公園」では、藤の花が見頃になっていました。



ここ数日の寒気も去り、名古屋地方はおかげさまで天候に恵まれたゴールデン・ウィークを迎えられそうです。



昨日は体調不良で充分に読まなかった新聞を、今日改めて読み返しました。
地元・中日新聞の8~9面に載っていたのは、「第6回新世紀懇話会詳報」です。

今回のテーマは「子供たちから日本が見える」。
「夜回り先生」として知られる水谷修さんの基調報告を元に、各界の知識人が、子供への接し方、大人としての考え方を話していました。
「中津川・中2少女殺害事件」の直後だけに、タイムリーな企画だったと思います。

その中で、奥田碩経団連会長(トヨタ自動車会長)がこう語り、今の日本社会を憂いています。

「子供だけでなく大人も精神的に成熟していないのは、高度成長の中で、モノやカネだけを追い求めた結果ではないでしょうか。今、見直さないと、価値観はカネとモノばかりで、精神が不在になるという世界になる可能性があります」

おっしゃる通りだと思います。同感です。

でもねえ、奥田さん……。
同じ昨日の全国紙にトヨタ関連の記事がもう1つ載ったことを、もちろんご存知ですよね。
そう、「レクサスLS、国内初公開」のプレゼンテーションです。

「レクサス」――トヨタが誇る最上級車種です。
来春発売のハイブリット車なら、販売価格は1000万円を超えるんですって?
すごいですねえ。どんな人が買うんですかねえ。

っていうか早い話、「レクサス」こそまさに「格差社会」における「勝ち組」をターゲットにし、「カネにモノを言わせる」富裕層の満足感を満たすことを目指して売り出された、かなりバブリィな車じゃないんですか?

それって、先ほどのお話とは何かチグハグなように聞こえてしまうんですが、私の錯覚なんでしょうかね?

「本音」と「建て前」を場面々々で使い分けるずるさ――そんな大人の背中を、子供たちはじーっと見ていることを、私たちは忘れてはならないと思うのですが……。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。