歌会たかまがはら

毎回お題に沿った短歌を募集してゲストの方とおしゃべりする短歌の番組です。
YouTubeで配信しています。

歌会たかまがはら9月号 土岐友浩さんへの質問

2015年09月22日 | その他・連絡事項
お待たせしました。

ここでは、歌会たかまがはら9月号で皆様からいただきました土岐友浩さんへの質問をご紹介いたします。

回答につきましては土岐友浩さんからいただいたものをそのまま掲載させていただきます。

同じような質問はまとめて掲載させていただきます。

なお、答えに対するご不満等は一切受け付けません。あらかじめ、ご了承ください。

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<番組中にお聞きした質問>
Q1 Bootlegの表紙はどのように決められたのでしょうか? あの歌集っぽくない表紙にはどのような気持ちが込められているのでしょうか?(小田島了さん)

A1 自分がつくりたい歌集をイメージしたときに浮かんだのが、黒瀬珂瀾さんの『黒耀宮』や中島裕介さんの『Starving Stargazer』で、それを踏まえてどんな装画にするか、スズキユカ先生と打ち合わせをして少しずつ決めていきました。なので僕としては、これはこれで歌集らしいんじゃないかと思っています!


Q2 Bootlegにおいて「wish bone」や「blue blood」などの連作は一首あたりの独立性が強いと感じたのですが、それらの短歌を連作として構成する上で意識されたことを教えてください(小田島了さん)

A2 連作は、散歩をしているイメージでつくります。どこへ出かけて、なにをしたか。wish boneはクリスマスの準備をしに買いものに出かけているところ、blue bloodは新しい町に来たばかりで、とりあえずあちこち歩きまわっている、というのを意識して構成しました。

<歌集『Bootleg』についての質問。
Q1 『Bootleg』、読ませていただきました。ありがとうございました。
歌壇賞の候補作となられたWALK ALONEの、3首が、本の方には載せられておりませんでした。
私なりに、どのような土岐さんの思考だったり、世界観で、そのような選択になったんだろうと、勝手に想像させていただいたりして、おもしろい時間を過ごさせていただきました。
でも、「西友はもう跡形もなくなって海へ向かうか考えなおす」について、一瞬の葛藤というか逡巡によって、一連に立ち止まりによる厚みを付与するかもしれない、この一首を外してしまうんだーと考えてしまいました。
どの歌を載せて、どの歌を載せないと決めるものなのか、土岐さんにどんなものさしがあったのか、伺ってみたいです!
また、唐突に、しかし、その空気にぴったりと、お花が登場する歌が印象に残りました。その中でも、「あざやかな記憶のしかし桜草死を看取ったらあとは泣かない」の一首の「しかし」、なんてかっこいい!
歌集全体もとても素晴らしく、順接によるニュアンスの差異など、学ぶところが多くありました。
ありがとうございました。(岐阜県 太田宣子さん)

A1 ご感想、ありがとうございます! 今回歌集をまとめるときに、見開きにうまく収まるようにしたかったので、連作の歌数を10首、14首、18首、22首、26首のどれかということで統一しました。そのために歌を削ったりして、いくつかの連作をつくり直しました。ものさし、というか、監修の東直子さんのご意見なしにはとてもこの歌集は完成しなかったので感謝しきりです。本当に桜草の歌は、思い入れがあるので取り上げてくださってとても嬉しいです。

Q2 しばらく前、歌集を頂くことができ本当に感謝しております。いつも拝読させて頂いてます。そこで、歌集を出したことで何か変わったことや、ここには力を入れた、という部分、一首などがありましたら是非お聞かせ頂けますでしょうか。(宮城県 風橋 平さん)

A2 お読みくださりありがとうございます。歌集を上梓してよかったことは100個くらいあります。いちばんよかったのは、新鋭短歌シリーズの著者のみなさんと知り合えたことでしょうか。力を入れたのは…、うーん、巻頭歌をどうするかはかなり最後のほうまで悩みました。


<短歌についての質問>
Q1 ポエムノートはお持ちですか?(水色水玉さん)

A1 無印良品の文庫本ノートを長いこと愛用しています。

Q2 感情の描写を抑えて、風景や植物などを写生的に詠まれるときとくに意識されていることはありますか?(小田島了さん)

A2 というよりも、風景や植物の魅力をありのままに描き出したいと思ったら自分の感情のほうが邪魔になってくるなーと思うことはよくあります。「嬉しそうに咲いている」とかそういう表現はやっぱり使えないな、とか。

Q3 短歌を作るうえで自分の「文体」を意識されていますか?(小田島了さん)

A3 僕が意識しているのは、57577の31音をできるだけ守る、でもときどき崩す、というバランスです。定型を崩すというのは一種の技なので、ここぞというタイミングで使うのがいいんじゃないかと思っています。

Q4 自分の死後ずっと経ったあとに一首だけ自分の短歌を残せるとしたら、どの短歌を選びますか?(小田島了さん)

A4 こんな短歌ができたらいいな、という理想の一首のイメージがあるのですが、まだその歌はかたちになっていません。それまでは生きなくては。

Q5 震災の前後で自分の短歌は変化したと思いますか?(小田島了さん)

A5 変わりました。

Q6 最近気になっている歌人、好きな歌人(兵庫 褐来子さん)

A6 最近気になっているのは塔短歌会・「羽根と根」同人の阿波野巧也さんです。月イチくらいで一緒に歌会をするのですが、歌も評も切れ味が鋭くて勉強になります。好きな歌人は吉井勇です。

Q7 土岐さんが短歌をはじめたきっかけを教えてください(兵庫県 飯田和馬さん)

A7 大学一回生のとき、大塚英志さんの著作に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』の作品が紹介されていて、この本、面白そうだなと思って買いに行ったのが短歌に興味を持ったきっかけです。そのあと京大短歌に入って本格的に短歌をつくり始めました。

Q8 土岐さんの大ファンです。
土岐さんは精神科のお医者様とお聞きしましたが、お仕事が短歌に与える影響、また逆に短歌にお仕事が与える影響について伺いたいです。宜しくお願いします。これからも短歌を読ませてください。期待しております。ご自愛を。(福島県 安野文麿さん)

A8 いやいや、おそれ多いです。ありがとうございます。精神医学というのは「言葉」だな、と思っています。目には見えないものを表現するという学問的な意味でもそうだし、治療の架け橋として「言葉」がかならず必要になります。短歌と精神医学でそれぞれ学んだことを、どうにか両方の分野に活かせれば、と思っているのですが、これがなかなか…

Q9 ゆっくりと時は流れているけれどなにもできそうにない雨の日
のような一日です。私はこの歌が大好きです。土岐さんはこんな日でも短歌が作れますか。(奈良県 村田馨さん)

A9 ありがとうございます。京都はほんとうに雨が多いですね。この歌なんですが、梅雨の日で下宿にいて短歌もできなくて、というそのままの状況がありまして、なにもできないなーと思っていたら、そうだなにもできないという気持ちを詠もう、と意識したわけじゃないんですが、そういう歌が自然にできました。

Q10 閑話休題、土岐さんは「塔」に入らないのですか。(奈良県 村田馨さん)

A10 京大短歌の先輩方は塔に入っていらっしゃる方も多かったですが、僕は口語短歌がやりたかったので、塔はあまり合わないだろうなというのが正直なところでした。でも最近は塔も口語短歌増えていますよね。

Q11 短歌はどういうとき、どういう場所で考えることが多いですか?
特に浮かびやすい時間帯や状況などありますか?(埼玉県 えんどうけいこさん)

A11 僕の場合はいろいろで、ぶらぶら歩いたり、どこかに座ってじっと考えたりしてつくります。夜よりもお昼のほうが歌ができやすいです。

Q12 土岐さんのお名前をはじめて見たのは「短歌ヴァーサス」での歌葉新人賞の候補作だったのですが、その時分と今とで短歌のシーンとして「変わったなあ」と思うところはありますか。(大阪府 牛隆佑さん)

A12 いま調べたら短歌ヴァーサスってもう十年以上前なんですね…。信じられません。この十年の変化で、僕がいちばん驚いているのが学生短歌会の盛り上がりです。全国学生短歌会めぐりをしたいです。

Q13 絶対にすべらないきょうたんの話をよろしくお願いします。(大阪府 牛隆佑さん)

A13 わかりました。では配信で(笑)。
※配信でお聞きできませんでしたので、土岐さん本人にお聞きください。(うずめ)

Q14 土岐さんは小浜から京都に戻ってこられましたが、自作の歌が変わった風に感じますか?(香川県 大木はちさん)

A14 できるだけそのときそこにあるものをそのまま読もう、そうしたら心境の変化が自然に現れるんじゃないか、と思っています。小浜で印象に残っているのは、山奥にあるお寺とか仏像の静かさとかそこに流れる時間、みたいなもので、寺社の見方が変わったと思います。

Q15 同人誌を編集するときに気にしていることはありますか?(香川県 大木はちさん)

A15 自分が「面白い!」と信じるものを全力で表現することです。あと僕の場合は本文が読みやすいように、できるだけ読書の邪魔にならないように気をつけて編集しています。



<その他についての質問>
Q1 短歌以外の得意な趣味などありましたら教えてください。(水色水玉さん)

A1 趣味は将棋観戦です。特技は…やりたいことはいろいろあるんですがなかなか取り組めておりません。

Q2 好きな作家(歌人ではなく)を教えてください。その理由。

A2 作家ではありませんが團伊玖磨先生のエッセイの愛読者です。音楽へのひたむきな情熱に胸を打たれます。いつか八丈島に行きたいです。あと中学生から高校生くらいのときはミステリをずいぶん読みました。島田荘司先生の御手洗潔シリーズが大好きでした。

Q3 好きな棋士はどなたですか?(奈良県橿原市 たたさん)

A3 はい、よくぞ訊いてくれました(笑)。将棋に興味を持ったきっかけが「ハチワンダイバー」なので鈴木大介八段、一度オンラインで駒落ち対局してくださったことがある橋本崇載八段、出身地が同じなので豊島将之七段、挙げればキリがありません。女流だと上田初美さんを応援しています。もちろん里見香奈さんが新四段になれるかどうか、ものすごく注目しています。



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以上となります。皆様からのたくさんのご質問ありがとうございました。

歌会たかまがはら4月号 吉田竜宇さんへの質問

2015年09月22日 | その他・連絡事項
お待たせしました。

ここでは、歌会たかまがはら4月号で皆様からいただきました吉田竜宇さんへの質問をご紹介いたします。

回答につきましては吉田竜宇さんからいただいたものをそのまま掲載させていただきます。

同じような質問はまとめて掲載させていただきます。

なお、答えに対するご不満等は一切受け付けません。あらかじめ、ご了承ください。

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<短歌についての質問>
Q1 前に、「日本の国のアリス」を読ませていただいたのを思い出しました。
海、夏、野、涅槃図、といった場所のイメージの異化がかっこよくて、どきっとして、とても印象に残っていました。
吉田さんの最近の作品を読ませていただけるところは、どこがありますか?(岐阜県 太田宣子さん)

A1 短歌研究5月号 神楽岡歌会百回記念誌

Q2 「戦争がしたい 広場の噴水に誰かが靴を落としていった」という歌について、発表された当時「不謹慎だ。けしからん。」というような批判はありましたか?
また、そのような批判についてどのように思われましたか?(大阪府 牛隆佑さん)

A2 読める範囲で批判はされなかった 


<その他についての質問>
Q1 神戸牛と松阪牛、どっちが好きですか?(愛知県 東 恭子さん)

A1 神戸牛

Q2 今後の活動、抱負など。(奈良県奈良市 村田馨さん)

A2 俳句

Q3 ライバルはいますか。いたら誰ですか。(奈良県 三潴忠典(たた)さん)

A3 関西前衛の頃の俳人

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以上となります。皆様からのたくさんのご質問ありがとうございました。

歌会たかまがはら3月号 吉岡太朗さんへの質問

2015年09月20日 | その他・連絡事項
お待たせしました。

ここでは、歌会たかまがはら3月号で皆様からいただきました吉岡太朗さんへの質問をご紹介いたします。

回答につきましては吉岡太朗さんからいただいたものをそのまま掲載させていただきます。

同じような質問はまとめて掲載させていただきます。

なお、答えに対するご不満等は一切受け付けません。あらかじめ、ご了承ください。

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<番組内でお聞きした質問>
Q1 歌集を出すときに、大変だったところ、苦労したところを教えてください。(トロント さとうはなさん)

A1 短歌も短歌の連作も平面だと思うんですけど、歌集って本だから立体物なんですよね。平面のものをどう立体に落とし込むか。真剣に考えると結構難しいことでした。うまくできているかも分かりません。でもそれ以上に貯金が大変だったかな(笑)

<短歌についての質問>
Q1 お薦めの歌集を教えてください。(茨城県 菊地うららさん)

A1 谷山浩子『天空歌集』をおすすめします。CDアルバムですが(笑)。あと少し前に芥川賞で話題になった黒田夏子『abさんご』とか小説ですけど、良質な歌集を読んでいるような感覚がしてとてもよいです。……あ、えーと、真面目に答えるなら『永井陽子全歌集』ですかね。

Q2 短歌は、主にどういう場所で、どんな方法で作られていますか。(トロント さとうはなさん)

A2 場所としては、仕事中とか移動中が多いですが様々です。方法としては作ろうとして作ってます。手順は以下(連作前提で作ってます)①短歌を作らねばという危機感、作ろうという意志をはっきり持つ②数分~数週間で歌が降ってくる③その歌を元にして別の歌を作る④その歌たちを並べていくと、連作にするにはこういう歌がたりないなあ、ということが分かってくる⑤自分にオファーを出して歌を作る⑥そうやっていって連作ができあがる⑦頭がリセットされる①に戻る(以下、繰り返し)

Q3 吉岡さんから見て、いまの学生短歌の隆盛、どう思われますか?(大阪府 虫武一俊さん)

A3 歌会がたくさんできてうらやましいです。でも4~5人での密な歌会があんまりできないんじゃないかな。そうでもないのか。

Q4 連作のタイトルはどんな風に考えていますか?(笹谷香菜さん)

A4 考えるの苦手なので、雑誌とかに載せる時は割と適当につけてます。歌集にする時は適当じゃなくするためにがんばりました。タイトルが先に浮かんだり、作る過程で必然的に決まったりした場合はラッキーだと思ってます。


<それ以外の質問>
Q1 うまく思いつけないのですが、皆さんからよせられる質問とご回答を拝聴するのを楽しみにしております!(アメリカ 柴田葵さん)

A1 ありがとうございます。こちらも皆様のご期待に添える回答をできるよう、誠心誠意努めたく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

Q2 吉岡さんお久しぶりです。歌集読ませていただきました。吉岡さんは左利きなのでしょうか?(香川県 大木はちさん)

A2 ありがとうございます。はい、生まれも育ちも左利きでございます。だから書名はいわゆる私性というやつです。

Q3 くだけた言葉を使う時に意識していることはありますか?(三重県 はだしさん)

A3 大抵の場合、くだけた言葉を使う=発話なので、その場合で考えると、発話としての自然さと定型詩としての品格の両立ですかね。大抵の場合この二つはけんかするので、なだめるのに大変です。

Q4 吉岡さんは左利きなんでしたっけ。3月14日の盛会をお祈りします。(奈良県 村田馨さん)

A4 ありがとうございます。こわくないので皆様ぜひきてください。あ、左利きですよ。

Q5 一番好きな機械はなんですか?(神奈川県 ガラケー太さん)

A5 「やわらかい機械」(坂田靖子の漫画のタイトル)です。余談ですが、私はかなりのメカ音痴で、いつもパソコンに怒鳴ってます。

Q6 今年の目標を教えてください。(大阪 泳二さん)

A6 目標を立ててそれを実行するという方法が自分にあまり合ってない気がして、あまりはっきりした目標は立てていませんが、仕事・創作・家庭すべての方面で良い成果を出したいと思います。読書としては黒田夏子『感受体のおどり』を読もうとしてなかなか読めてないのでいい加減読みたいですね(歌集じゃねーのかよって話ですが)。

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以上となります。皆様からのたくさんのご質問ありがとうございました。

歌会たかまがはら10月号公開収録のお知らせ&観覧者募集

2015年09月20日 | 歌会告知
タイトルの通り、歌会たかまがはら10月号は

空き家さんで公開収録を行います。

ということで、観覧者を募集します。

以下の概要をお読みの上、ご応募ください。

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☆★歌会たかまがはら10月号公開収録概要★☆

・開催日:10月25日(日)
・開催時間:15時~1時間程度
・開催場所:空き家(大阪府某所)
・観覧人数:10人まで
・応募締め切り:10月18日(日)まで
・応募方法:タイトルを「観覧希望」としてutakai_takamagahara★yahoo.co.jp(★を@にかえて送ってください。)宛てにメールでお送りください。
本文には
  1、お名前(必須)
  2、連絡のつくメールアドレス(必須)
  3、Twitterアカウント(お持ちの方のみで結構です。)
をお書きください。
・抽選方法:先着順とさせていただきます。あらかじめご了承ください。
・連絡方法:メイティを使用してご連絡させていただきます。ツイッターアカウントをお持ちでない方はメールにてご連絡させていただきます。
・注意事項
※歌会たかまがはらへご投稿されていない方でもご応募できます。
※空き家までの交通費の支給は行いません。あらかじめご了承ください。
※配信途中での入退場は自由となっております。
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皆様のご応募お待ちしております!

歌会たかまがはら1月号 廣野翔一さんへの質問

2015年09月19日 | その他・連絡事項
お待たせしました。

ここでは、歌会たかまがはら1月号で皆様からいただきました廣野翔一さんへの質問をご紹介いたします。

回答につきましては廣野翔一さんからいただいたものをそのまま掲載させていただきます。

同じような質問はまとめて掲載させていただきます。

なお、答えに対するご不満等は一切受け付けません。あらかじめ、ご了承ください。

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<番組内でお聞きした質問>
Q1 「穀物」について熱く語ってください。コンセプトや、これからの展望など、お聞きしたいです。(トロント さとうはなさん)

A1 今秋に二号を出す予定です。中身はまだ決まっていない。それと同人で遊園地に行きたいです。あと合宿もしたいです。

Q2 昨年は『穀物』の発行が一仕事だったと思うのですが、短歌での今年の抱負を教えてください。(大阪 北虎叡人さん)

Q2 賞獲りたいねー。短歌以外だとちゃんと歯医者に通いたいです。

<短歌についての質問>
Q1 ひろのくんは猫のお歌と犬のお歌どっちが詠みやすいですか?(愛知県 東 恭子さん)

A1 実家で猫飼っていたので猫の歌が多いはずです。

Q2 短歌の勉強はどんなふうになされていますか。(トロント さとうはなさん)

A2 今年の角川「短歌」2月号(だったっけ?)に玲瓏の林和清さん(京大短歌の大先輩でもあり、京都で時々会ってたまに飲んだりする)が、「短歌のことを知るならば、短歌よりも他の文学や美術に触れることも大事だ」みたいなことを言ってて、そうだよなと思いました。
歌集も読みますが、他のことをしている時に短歌のことが少しわかってきたりします。ちなみに僕は南海キャンディーズの漫才を見ていたら急に吉川宏志さんの歌の魅力がわかりました。

Q3 大学短歌会ブームはあと何年くらい続くと思いますか。(大阪府 虫武一俊さん)

A3 俺、大森さんが受賞した時点で終わると踏んでたんだけどなぁ。藪内さんや(吉田)隼人さんが角川獲って、さらに(佐伯)紺ちゃんが歌壇賞獲って、新興勢力からは石井(僚一)さんが研究かぁ。なんか新人賞の方では終わらないですね。
これからは下降線だと思うけど、そのペースは僕が思うよりゆるやかかもしれない。

Q4 名古屋や岐阜で歌会をやる時に困ることはありますか?(香川県 大木はちさん)

A4 人望がまだこっちの方で無いので都市の規模の割りに人が来ない。なので、しばらくは自分で歌会を開かずに市場調査中です。僕の歌会はその街の理解からはじまります。

Q5 塔に入ったきっかけ、理由を教えてください。(香川県 大木はちさん)

A5 まわりの人が入っていたのが第一。大森さんの授賞式の時に新橋の駅の周辺で吉岡太朗さんに「君の歌と塔の歌を読むときの感じ方が似ている」って言われて、一気に考えが傾いて、その後1ヶ月後に何かの宴席で塔に入ることを迷っているみたいな話題になった時に吉田竜宇さんに「塔に入る入る詐欺・・・」ってぼそっと言われてイラっとして入りました。

Q6 最近読んで面白かった歌集を教えてください(新潟県 七波さん)

A6 僕が読む歌集はだいたい面白いです。あえて言うなら、吉川宏志さんの『燕麦』。

Q7 京大短歌での4年間(かな?)を振り返って、ご自分の短歌や生き方に大きな影響
を与えた出来事を教えてください。(滋賀県 西村湯呑さん)

A7 出来事ということでピックアップはできないんですよね。この4年間は。

Q8 短歌を始めて半年弱ですが、なかなか短歌が上達しません。上達のために一番大事なことは何だと思いますか?(神奈川県 ガラケー太さん)

A8 そう簡単に上達とか言って習得できると思わないこと。

Q9 量だけが大事ではないと思いますが、ある程度の数を読むことは上達には必要だろうなと思っていますが、なかなか出来ません。詠める数を増やすにはどんなトレーニングが良いと思われますか?(神奈川県 ガラケー太さん)

A9 塔の月詠がきつかった時期があって、もうどうにでもなれと思って30分で10首作ったらそれまで悩んで出して歌より評価が高かったので、相当短い時間で一気にたくさん作るという手法をよく使います。口からでまかせなフレーズの方が意外と面白かったりしますよ。

Q10 短歌を詠む上で、これは絶対守る!と自分で決めているルールなどはありますか?もしあったら教えてください。(東京都 倉野いちさん)

Q10 歌を詠むうえで一番ここ心がけていることを教えてください。(東京都 住友秀夫さん)

A10 倫理に囚われないこと。

Q11 短歌を詠むきっかけは何でしたか?(雨宮 司さん)

A11 家に角川『短歌』があったことかなぁ。あと親がやっていたから。

Q12 廣野さんが推敲の際に心掛けていることを教えてくださるととってもうれしいです。(笹谷香菜さん)

A12 あんまりないです。ないことが答えかもしれない。

Q13 短歌の虚構性の問題でネットや総合誌で昨年来話題になっていますが、
その中でやってはいけない虚構として、近親者の死など、倫理的な視点が
歌壇の不文律としてあるかのように言われているようですが、
それについてのご意見を聞かせていただけますか?
倫理観すら時に敵に回すことも文芸には許容されてもよいのではと、
個人的には考えております。よろしくお願いいたします。

A13 虚構の騒動は出だしが本当に意味わからんかった。近親者の死を虚構的に取り扱うということがいつから短歌の禁忌になったのかがよくわからんし。
とりあえず加藤さんの今回の振る舞いは全体的に粋じゃなかったと思ってます。正しい間違っているの問題ではなくて、粋じゃない。
とりあえず、最初から倫理観を敵にまわすなんて大げさに考えちゃいけないんですよ。僕たちは作品を作る葛藤の中で知らず知らずに倫理を敵に回していることがある。それだけなんですよ。

Q14 就職して岐阜に住むようになって短歌に変化はありましたか。(奈良県 たたさん)

A14 歌の中の生活臭がやばい。

Q15 下の句を作るのが上手くないと指摘されるのですが、どうしたら下の句が上手く作れるでしょうか。(東京都 高木 綾人さん)

A15 上の句で広げた大風呂敷をいかに回収するか。上の句の落とし前をどう付けるのか。下の句を作る時にときたま考えるのはこういうことです。

<同人誌『穀物』についての質問>
Q1 「穀物」のこの先の展開はどうなりますか。(奈良県 村田馨さん)

A1 <番組内でお聞きした質問>のQ1をご覧ください。

Q2 『穀物』の題の由来を教えてください。(香川県 大木はちさん)

A2 同人間の2回の投票で。考えたのは新上くん、理由はまったく聞いてない。ちなみに僕は「豊作」(昔あった澤村斉美さんなどがやっていた同人誌)と被るのが気になってあまり賛成ではなかったのですが、一晩寝てどうでもよくなりました。

<その他の質問>
Q1 岐阜はどうですか。社会人生活はいかがですか。(奈良県 村田馨さん)

A1 もうすぐ居なくなるのですが、ろくに観光できませんでした。関西と中部の中間にあるので、比較的京都とかには行きやすかったです。ただ、岐阜に居たからこそ出会えた人もいたりします。社会人としては、しばらく中部地方をノマドのようにうろうろします。

Q2 短歌界隈で、とてももてもてのように見えますが、それについてどう感じていらっしゃいますか?(トロント さとうはなさん)

A2 光栄ですね。ただ、自分でも「ひろの」というキャラクターを測りかねているんですよね。

Q3 廣野さんの好き女性のタイプを教えて下さい。(奈良県 なるなるさん)

Q3 女性のぐっとくる「しぐさ」を語ってください。(大阪府 虫武一俊さん)

A3 眼力の強い女性が好きです。

Q4 穀物創刊号、読ませていただきました。
ありがとうございました。
「雪」のお題は、やっぱり、今年の積雪の多さからでしょうか???
雪とは無縁のところから岐阜に嫁いだので、老いも若きもカメムシの多さで積雪量を判断するしきたりと、カメムシの多さに驚きました。(岐阜県 太田宣子さん)

A4 ああ、どうもありがとうございます。同じ岐阜県だし、自分で宅配しようかと思いましたが、結局黒猫さんにおまかせしました。確かに今年岐阜は雪たくさん降りましたね。岐阜はこれが普通なのかと思ったら、会社の人にそう滅多にないことと教えられました。21号線を使っている人はたまったもんじゃないだろうなぁ。
「雪」については、冬だからというのと、作りやすいというのと、ロマンチックなイメージで語られることが多いので題詠にしたら、逆に自分の「甘さ」みたいなもので自滅する人が多いのとちゃうんかなと思ってこの題にしました。今回の選歌については雪というものに対してある種の手触りがある歌を中心に選んだつもりでしたが、如何でしたでしょうか。

Q5 初対面の人に話しかけるコツを教えてください。(大阪府 虫武一俊さん)

A5 あんまりテクニックという形で伝授することができないんですよね。ただ、相手は怪獣じゃなくて人間だと思うと気が楽になりますよ。

Q6 おすすめの歴史小説があれば教えてください。(読書好きの小4の娘より。私は歴史に疎いので…)(愛知県 気球さん)

A6 僕も疎いのですが、父は司馬遼太郎の大ファンです。

Q7 金沢文学フリマには来てくださいますよね?ね?(石川県 文月郁葉さん)

A7 やーだよ。だって遠いもん。

Q8 今年の抱負を語ってください(新潟県 香村かなさん)

Q8 当面の短歌の目標を教えて下さい。(奈良県 たたさん)

Q8 今年の目標を教えてください。(大阪 泳二さん)

A8 <番組内でお聞きした質問>のQ2をご覧ください。

Q9 いつなんどきもかっこいいひろのさん、かっこよさをキープする秘訣を教えてください。(大阪府 じゃこさん)

A9 先代の三遊亭円楽師匠が出ている笑点をちょくちょく見ること。あとはミスチルのライブ映像を見ること。

Q10 短歌以外の趣味を教えてください。(茨城県 菊地 うららさん)

A10 正直特に無いです。

Q11 廣野さんはいろんな歌人の紹介やスカウト、売り込みがうまいですが、自分で自分を売り込むならどんな文句で売り込みますか?
穀物の宣伝は僕が言わなくてもこの質問が出る頃には多分やってると思うので、たまには歌人廣野翔一のことを世間に売り込んでみてください。(三重県 小林朗人さん)

A11 「最後の無頼派、廣野翔一。」「王道にして異端、廣野翔一。」いくつかフレーズ考えたけどいかがでしょうか。

Q12 ひろのさんのいつでも自信満々な感じと愛されるアイドル性はどこからきてるんですか?(大阪 北虎叡人さん)

A12 比較的おとなしい人しか居なかったかつての京大短歌の環境への反動と、関西という娯楽への志向の強い土地柄と、あり余る自意識と、笛吹けば徹底して踊る性格と、二番煎じをそう簡単に許さない強い敵愾心、年の割に短歌の世界に10年近く居るという圧倒的な自負と、あとはYoutubeと家にある鏡。

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以上となります。皆様からのたくさんのご質問ありがとうございました。