歌会たかまがはら

毎回お題に沿った短歌を募集してゲストの方とおしゃべりする短歌の番組です。
YouTubeで配信しています。

歌会たかまがはら2021年7月号 お題+短歌募集

2021年05月19日 | 歌会告知
お待たせいたしました!

歌会たかまがはら2021年7月号の開催要項を発表します。

お題:「実 ※詠み込み必須」
締切日:2021年6月25日(金)
配信日:2021年7月2日(金)21時~(予定)
ゲスト:淡島うるさん
となります。

※今回のお題は「実 ※詠み込み必須」です。「実」という漢字(真実、果実、実験、実際など)を必ず短歌の中に詠み込んでください。みなさまの「実 ※詠み込み必須」の短歌のご投稿をお待ちしております。
※今回のフリートークは「淡島うるさんへの質問」と題して、皆様から淡島うるさんに対して聞いてみたいことをテーマにお話します。淡島うるさんにお聞きしたいことがあれば投稿メールと一緒にお送りください。なお、歌会たかまがはらの番組内及びブログにおいて、いただいた「淡島うるさんへの質問」にすべてお答えできない可能性がありますので、あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。

<投稿方法について>
※投稿方法は(1)歌会たかまがはらメールアドレスへメールを送る、(2)歌会たかまがはらTwitterアカウントへダイレクトメールを送る、の2種類があります。
(1)歌会たかまがはらへメールする
・ utakai_takamagahara@yahoo.co.jp 宛てにメールでお送りください。
・投稿するメールの題名には「歌会たかまがはら短歌投稿」とお書きください。

(2)歌会たかまがはらTwitterアカウントへダイレクトメールを送る
・歌会たかまがはらTwitterアカウント(@utamagahara)をフォローの上、ダイレクトメールをお送りください。
・なお、リプライでの投稿は受け付けておりませんので、あらかじめご了承ください。

<投稿内容について>
※投稿内容は(1)(2)の方法とも共通で、下記の内容を記載ください。
  1:投稿する短歌(必須・読みにくい漢字等にはふりがなをお願いします)
  2:お名前(必須)
  3:ふりがな(必須)
  4:お住まい(なくてもOKです)
  5:淡島うるさんへの質問(なくてもOKです)
※必須項目以外は記載いただかなくても結構です。
※一人何首ご投稿いただいてもかまいません。
※投稿歌は自作の短歌に限ります。
※投稿歌は未発表作でも既発表作でもかまいませんが、著作権の絡んでいる短歌のご投稿はご遠慮いただけますよう、よろしくお願いいたします。
※すでに投稿された短歌の差し替え、削除、訂正はできません。あらかじめご了承ください。


<その他について>
※配信日・配信開始時間は変更することがございます。変更の際はすぐにご連絡いたします。
※その他、質問等がございます場合は、天野うずめ宛にお聞きくださいますようよろしくお願いいたします。


それでは、皆様のご投稿をおまちしています!

---------------------------------------------------------------------
※緊急連絡先はこちら
→延期等の緊急の告知はtwitterで行います。フォローのほど、よろしくお願いします。

「歌会たまがはら」アカウント→@utamagahara

中の人「天野うずめ」アカウント→@uzume_no_hijiri
---------------------------------------------------------------------

歌会たかまがはら2021年4月号 丸田洋渡さんへの質問

2021年05月09日 | その他・連絡事項
ここでは、2021年4月29日配信の歌会たかまがはら2021年4月号で皆様からいただきました丸田洋渡さんへの質問をご紹介いたします。

回答につきましては丸田洋渡さんからいただいたものをそのまま掲載しております。

なお、ご不満等は一切受け付けません。あらかじめ、ご了承ください。

**********************************************************************************
<番組中にお聞きした質問>
Q.1 短歌を作ろうと考えるとき、どんなことを試していますか。とにかく手を動かすとか、散歩するとか、なにかお好きな(またはお勧めの)ルーティンなどありますか?(石川県 塩本。2381さん)

A.1 作れるときは、その作りたい気持ちの流れにまかせて無心に作り続けます。それが止まって勢いを出さなくてはいけないときは、好きな詩集を読む(これが歌集では短歌は思いつきません)、好きな音楽を爆音で聞きながら書く、逆に無音の部屋で書く、の三つがよくやる流れです。

Q.2 最近、体験した美しいもの・出来事がありましたら、教えてください。(鹿児島県 西淳子さん)

A.2 クリスマスローズを見ていたら、ゆっくり蜂が降りて来て、もう最初から狙っていたかのように、僕の目の前の花の中に入って(クリスマスローズは下向きに咲くので、その間蜂は見えなくなって)、しばらく吸蜜して、ふらふらしながら出ていくその一部始終を傍で眺められたのが良かったです。


<短歌の質問>
Q.1 短歌って こんなのでも よろしいのですか…?(雪国 Hikoboshiさん)

A.1 Hikoboshiさんの投稿歌についてなら、良いと思います。「短歌」についてなら、作った人自身がいいと思うなら最終的にはどんなものでもいいんだと思うようになりました。「現在の歌壇・流行っている短歌の雰囲気」についてなら、こんなので本当にいいのかなあとは常に思いつづけています。

Q.2 連作のテーマはどのように決められていますか(千葉県 きさらぎ なるさん)

A.2 以前までは、自分が好きな要素(水、天国、花など……)から出発してなんとなくでまとめていました。最近は設定(主体が複数人いるがそれを一人のように読者に思わせたり、世界が終わるのにそれを無視してダンスしている、だったり……)を考えてから作っています。その設定については、こんな仕掛けで作ってみたいなと思うものをメモしておいて、気が乗るものをテーマにして作っています。

Q.3 短歌を始めたきっかけは何かありますか。どんなことでしょうか。(石川県 塩本。2381さん)

A.3 高校から俳句をやっていたので、大学入学をきっかけに短歌を始めてみるかと思っていたところ、山梨学生短歌会からお誘いがあって、入会して本格的に始めました。

Q.4 短歌を詠むときに心がけることって何ですか?(福島県 増子拓己さん)

A.4 順番に言うと、リズム、少しでも新しいことをやること、作った短歌の一番目の読者でもある自分が面白いと思えること。

Q.5 洋渡さんは多作に見えますが、(句集はともかく)歌集は収録歌数がだいたい300首前後のものが多いですよね。お手元にあるたくさんの歌を、歌集を作る段階になったらこうしよう、みたいなビジョンはありますか?(東京都 乾遥香さん)

A.5 それについてはここ一年本気で悩んでいます。大幅に削るか、作品集みたいな形で先に半分くらいをまとめて出すのか……。ただ一つ確定していることがあり、作品発表順であったり発表時の連作の構成だったりはすべて無視して、全体(300首であれば300首を)で一つの作品に仕上げるように順番を新しくして構成する気でいます。そのとき、その歌集の展開に合わなければ、お気に入りでも捨てる気でいます。かなしいことです。

Q.6 自作について、私は昔に作ったものほど悪く、ここ一〜二年で作ったものほど良く見えます。もちろん自分が自分の理想に近づいているという面もあるのでしょうが、それとは関係なく時間経過によって腐る(という表現が適切かはわかりませんが)場合もあると思っていて。でもどうしたって時間は経つじゃないですか。洋渡さんはそのあたりのことについてどうお考えですか?(東京都 乾遥香さん)

A.7 過去の短歌が腐るのは成長の上では仕方ないことで、絶対起こってしまうものだと思っています。もし腐ったと思いたくない・腐ったことにしたくないのであれば、常に同じ考え方で、同じ作り方で、語彙も似たようなものを使って、リズムも定型とかで固定していればいいんだと思います。色々本を読んでいたらそれだけで受ける影響はありますし、やっぱり新しいことをしようとしていたら昔とは変わってくるから、それを気にしていても仕方ないなと思うようになりました。シンプルに昔は下手だった、というのは嫌ですが、このときはこういう意図をもって作ってたな~って思えたらそれでいいなと。有名な歌人の第一歌集を読んでみると今と全然違って未完成感が凄い、と思うことがよくありますが、それはそれでまた味があるというか。まとめると、腐るのは腐るけど、それが一つの味になれるように、その歌に対して時間が経っても作成者としての責任をちゃんと取れるように心がけて頑張ろう、というのが僕の考えです。


<その他の質問>
Q.1 最近どうですか(東京都 二玉号さん)

A.1 新社会人になり、仕事と生活と詩を読んだり書いたりする時間のバランスや配分がうまく取れていなくてやや困っています。どうしても詩が後回しになってしまって、それが地味にストレスになっています。本をゆっくり読む時間的余裕が欲しいです。


**********************************************************************************

以上となります。皆様からのたくさんのご質問ありがとうございました。

歌会たかまがはら2021年4月号採用歌(2021年4月29日配信分)

2021年05月09日 | 歌会採用短歌
4月29日に行いました歌会たかまがはら2021年4月号に短歌をご投稿いただいた皆様、また歌会の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。

ここでは、当日採用した短歌、当日発表できなかったけど気になった短歌、出演者の短歌をご紹介いたします。

なお、短歌の感想等は省かせていただきます。ご了承ください。


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

お題:「うつくしさについて」※テーマ詠・自作に限る
ゲスト:丸田洋渡さん
司会:天野うずめ

<当日発表した歌(順不同)>
◎丸田洋渡さん選
・これ以上のびないことがうつくしくこの世の椀にミルクをそそぐ(丸山るいさん)

・ヘヴン、ヘヴン、美しさとは暴力でそれでも続く日々のあること(春原シオンさん)

・ライフ・イズ・ビューティフル!そういうことで床にこぼした牛乳もまた(愛知県 岡田奈紀佐さん)

・この星で美しさとはなんだろう 記憶の端に朝露ひかる(石川県 塩本。2381さん)
→天野うずめも選

・しろくまを好きな理由を忘れてもしろくま好きなわたしが ここに(東京都 乾遥香さん)
→天野うずめも選

・地下鉄をめくり上げて巨大な一輪のマーガレット 健康(兵庫県 志賀野左右介さん)


◎天野うずめ選
・獅子舞がナポリの浜に打ち上がりその日の雲の白と言ったら(兵庫県 志賀野左右介さん)
→丸田洋渡さんも選

・美容師にほめられるのが髪じゃなく顔でもなくて頭の形(寿々多実果さん)

・夕闇のバックミラーに確かめたENEOSが光になるところ(茨城県 久間木志瀬さん)
→丸田洋渡さんも選

・鳥の棲む川を目指して 鳥が棲むための魚を川に放った(長井めもさん)


<当日発表できなかったけど気になった歌>
◎丸田洋渡さん選
・みずがめ座あぶく銀行しろながすくじら支店に異動の辞令(涸れ井戸さん)

・ぼくたちはロマンティックなものばかり集めてしまうごみ収集車(鹿児島県 西淳子さん)

・泡だらけのクリームソーダに刺してあるストロー 愛がとおくから来る(東京都 乾遥香さん)

・前はもっとつんのめってたと言われてる前のわたしのその傾きよ(東京都 乾遥香さん)
→天野うずめも選


◎天野うずめ選
・できるだけぽってりとした腹がいい君に捧げるししゃもを選ぶ(黒あげは。さん)

・揺れているうつくし明朝ためらわずDELキー押せば詩が死んでゆく(ヨシダジャックさん)

・不良馬場泥まみれなる芝の中駆け抜けたりし馬十五頭(松木 秀さん)

・彼岸花あの世の門の目印はあまりにうつくしすぎる緋色だ(長井めもさん)

・外出票の名前の漢字ひらかれて美しい字のうつくしいひと(戸似田一郎さん)

・短冊に書く願いごと来年のことをよろしくお願いします(涸れ井戸さん)

・湖と空とのあわい押し分けてアルトで帰る帰ったら寝る(涸れ井戸さん)

・ネモフィラが咲き誇る野に立つきみがつぶやいている映画の台詞(愛知県 岡田奈紀佐さん)

・おおきいね、きらきらだねと言いながら甥はわたしのネイルを撫でる(愛知県 岡田奈紀佐さん)

・はつなつと呼べばすべてがはつなつになる詩の国に降り積もる雪(愛知県 岡田奈紀佐さん)

・美しいと美人は違うと言う母は姿勢を正して新聞を読む(兵庫県神戸市 野添まゆ子さん)

・思ひ出は短歌にすると濁るもの桜を撮ると汚(よご)れるやうに(秋田県秋田市 冨樫由美子さん)

・こころざす道はほうぼうあるけれどイヌノフグリは等しくきれい(東京都 二玉号さん)

・缶底を覗けば光るハッカアメお前はそこで水晶となり(大阪府 園塚はるさん)

・退院はまだ先らしい相部屋の老婦がかわいい下着を語る(茨城県 小田たくみさん)

・歌っているわたしの声が澄んでいるように聞こえるのは冬だから(東京都 乾遥香さん)

・生涯を誰に見られることもなく山奥で咲き枯れてゆく花(兵庫県 ふらみらりさん)

・人間に羽がないのはつまりそのミロのヴィーナスみたいなもので(鹿児島県 西淳子さん)


<出演者の短歌>
◎丸田洋渡さんの歌
・うつくしさ、かあ 体感で八年の一秒が額にのしかかる


◎天野うずめの歌
・花びらが散ってゆきます一編の詩になれなかった言葉のように



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
<反省会>
歌会たかまがはら2021年4月号へのご投稿及び番組の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
まずは、配信前半にマイクがミュートになっていたという初歩的なミスをしてしまい、申し訳ございませんでした。
今まで、配信のテストやゲストとの打ち合わせのために配信前の30分間を設けていました。
ですが、急なパソコンの不具合などで、配信が遅れることがたびたびありました。
今回のことを重く受け止め、これからは配信前のテストや打ち合わせの時間を1時間に伸ばすことにしました。
配信時間に開始できるように準備させていただきます。
さて、今回は丸田洋渡さんをゲストにお迎えいたしました。
今年3月に大学を卒業され、新社会人となった丸田さんですが、今回は忙しいお時間を縫ってご出演いただきました。
本当にありがとうございます。
社会人と創作の両立は大変とは思いますが、これからのご活躍をお祈り申し上げます。
それでは、今後も歌会たかまがはらをよろしくお願いいたします。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

次回の歌会たかまがはらは現在、調整中です。

決まり次第、こちらのブログ&Twitterで告知いたします。

「歌会たかまがはら」ブログ:http://blog.goo.ne.jp/utakai_takamagahara
「歌会たかまがはら」twitterアカウント:@utamagahara
「歌会たかまがはら」Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCJkfNZG1lIS645KmqIR0pkg

今後とも、歌会たかまがはらをよろしくお願いします。