歌会たかまがはら

毎回お題に沿った短歌を募集してゲストの方とおしゃべりする短歌の番組です。
YouTubeで配信しています。

歌会たかまがはら1月号公開収録のお知らせ&観覧者募集

2015年11月23日 | 歌会告知
タイトルの通り、歌会たかまがはら1月号は

空き家さんで公開収録を行います。

ということで、観覧者を募集します。

以下の概要をお読みの上、ご応募ください。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
☆★歌会たかまがはら1月号公開収録概要★☆

・開催日:2016年1月9日(土)
・開催時間:17時~1時間程度
・開催場所:空き家(大阪府某所)
・観覧人数:10人まで
・応募締め切り:2015年12月27日(日)まで
・応募方法:タイトルを「観覧希望」としてutakai_takamagahara★yahoo.co.jp(★を@にかえて送ってください。)宛てにメールでお送りください。
本文には
  1、お名前(必須)
  2、連絡のつくメールアドレス(必須)
  3、Twitterアカウント(お持ちの方のみで結構です。)
をお書きください。
・抽選方法:先着順とさせていただきます。あらかじめご了承ください。
・連絡方法:メイティを使用してご連絡させていただきます。ツイッターアカウントをお持ちでない方はメールにてご連絡させていただきます。
・注意事項
※歌会たかまがはらへご投稿されていない方でもご応募できます。
※空き家までの交通費の支給は行いません。あらかじめご了承ください。
※配信途中での入退場は自由となっております。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

皆様のご応募お待ちしております!

歌会たかまがはら1月号 お題発表+短歌募集

2015年11月23日 | 歌会告知

お待たせいたしました!

歌会たかまがはら2016年1月号の開催要項を発表します。

お題:「元カレ/元カノ」
締切日:2015年12月27日(日)まで
配信日:2016年1月9日(土)17時~(予定)
ゲスト:伊舎堂仁さん(歌集『トントングラム』)
となります。

投稿先、投稿方法、諸注意は下記のとおりとなります。

・投稿するメールの題名には「歌会たかまがはら短歌投稿」とお書きください。
・投稿するメールの本文には
  1:投稿する短歌(必須・読みにくい場合はふりがなをお願いします)
  2:お名前(必須)
  3:ふりがな(必須)
  4:お住まいの都道府県名(なくてもOKです)
  5:伊舎堂仁さんへの質問(なくてもOKです)
を記載の上、 utakai_takamagahara★yahoo.co.jp(★を@にかえて送ってください。)宛てにメールでお送りください。
・必須項目以外は記載いただかなくても結構です。
・読みにくい漢字などがある場合はふりがなをふっていただきますよう、よろしくお願いいたします。
・一人何首ご投稿いただいてもかまいません。
・投稿歌は未発表作でも既発表作でもかまいませんが、著作権の絡んでいる短歌のご投稿はご遠慮いただけますよう、よろしくお願いいたします。
・すでに投稿された短歌の差し替え、削除、訂正はできません。あらかじめご了承ください。
・今回のお題は「元カレ/元カノ」です。元カレ、元カノの思い出など「元カレ/元カノ」な短歌ならなんでもOKです。皆様の素敵な短歌をお待ちしています!
・今回のフリートークは「伊舎堂仁さんへの質問」と題して、皆様から伊舎堂仁さんに対して聞いてみたいことをテーマにお話します。短歌なことでお聞きしたいことがあれば投稿メールと一緒にお送りください。なお、歌会たかまがはらの番組内において、いただいた「伊舎堂仁さんへの質問」にすべてお答えいたしませんので、あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。
・最近、焦って投稿したために無記名であったり、誤字があったりなど記載内容に不備がある投稿メールが多く届きます。焦らずゆっくりでかまいませんので、投稿内容を今一度確認の上、ご投稿いただきますよう、よろしくお願いします。
・投稿完了メールはお送りいたしません。あらかじめ、ご了承ください。
・配信日・配信開始時間は変更することがございます。変更の際はすぐにご連絡いたします。
・その他、質問等がございます場合は、天野うずめ宛にお聞きくださいますようよろしくお願いいたします。

それでは、皆様のご投稿をおまちしています!

---------------------------------------------------------------------
※緊急連絡先はこちら
→延期等の緊急の告知はtwitterで行います。フォローのほど、よろしくお願いします。

「歌会たまがはら」アカウント→@utamagahara

中の人「天野うずめ」アカウント→@uzume_no_hijiri
---------------------------------------------------------------------



歌会たかまがはら10月号 田丸まひるさんへの質問

2015年11月03日 | その他・連絡事項
お待たせしました。

ここでは、歌会たかまがはら10月号で皆様からいただきました田丸まひるさんへの質問をご紹介いたします。

回答につきましては田丸まひるさんからいただいたものをそのまま掲載させていただきます。

同じような質問はまとめて掲載させていただきます。

なお、答えに対するご不満等は一切受け付けません。あらかじめ、ご了承ください。

**********************************************************************************
<番組中にお聞きした質問>
Q1 いつも元気に飛び回ってらっしゃるイメージのまひるさん。原動力を教えて下さい。(奈良県 なるなるさん)

A1 ありがとうございます。原動力は、したいことはしたいときにしとかなくちゃ、という気持ちで、裏を返せばいつかできなくなるかもという焦りかもしれません。睡眠時間は結構ピンチなので気をつけます。

Q2 ご自身のお仕事と創作活動の関係をどのようにとらえていらっしゃいますか?
お差し支えなければ、お教えください。(東京都 風野瑞人さん)

A2 あんまり意識していることはないです。実生活では、仕事が終わって帰ってから短歌のことをしています。もっとプライベートな時間がほしいとは思います。作品では、妙に「こころ」を詠み込むことにこだわってしまうので、少し関係しているかもしれません。

Q3 しんくわさんが怪獣になったら、まずどこを踏み壊すと思いますか?(山形県 ナイス害さん)

A3 何かを踏み壊したりはできずにその場でおろおろして、「まひるどうにかして!」と吠えると思います。どうにかします。

Q4 もうすぐハロウィンですが、しんくわさんにしてもらうとしたらどんなコスプレが似合うでしょうか?(京都府 土岐友浩さん)

A4 かぼちゃ。ハロウィンの日だけ、ぺんぎんぱんつはかぼちゃぱんつ。


<歌集についての質問>
Q1 歌集編纂についていろいろ教えて下さい。(大阪府 虫武一俊さん)

A1 いろいろ! ざっくりと訊かれますね……。ざっくりお伝えすると、歌をかき集める→監修者(わたしの場合は加藤治郎さん)に選をしていただく→自分の希望を述べる、ということを6回繰り返してできました。

Q2 『硝子のボレット』を出版して、変わったことはありますか?(香川県 大木はちさん)

A2 まとまって一冊になり、それなりの流通もあるので、今まで知らなかった方からの「読んだ」という声をいただけるようになってうれしいことが増えました。個人的には、区切りができたので、次に行こう、という気持ちが生まれました。


<短歌についての質問>
Q1 嬉しいときと悲しいとき、どちらのほうが短歌ができやすいですか?(京都府 土岐友浩さん)

A1 うーん。自分の感情と短歌のできやすさに関連はない気がします。強いて言えば悲しいときの方が言葉がどんどん出てくるような気がしますが、短歌として形になるかは別かも。

Q2 短歌の内容は実体験ですか、フィクションですか。(奈良県 逢江紀緒さん)

A2 あまり区別はしてませんが、実体験3割、フィクション7割くらいでしょうか。

Q3 「これはどうしても詠みにくいな」というような主題はありますか?
あったらどんな主題か教えてください。(京都府 篠田くらげさん)

A3 うーん。仕事で関わっているひとに影響を及ぼしかねないようなことは詠みにくいです。

Q4 こおり水、水たまり、まりあ、アルジャーノン、言葉をぬぐい合うようなキス
なんと、苛烈な一首なんだ、とたましいがすくんでしまいました。
質問というわけではないのですが、田丸さんがはじめて詠んだ一首を知りたいと思いました。
もしよかったら、教えてください。(岐阜県 太田宣子さん)

A4 ありがとうございます!初めて詠んだのは、
「希望する職業」欄は真白にて夢という名の枷に苦しむ
という歌です。17歳くらいかと。

Q5 短歌をはじめたきっかけを教えてください。(笹谷香菜さん)

A5 高校の図書館にあった、枡野浩一さんの『かんたん短歌の作り方』(現在は、ちくま文庫から出ています)という本を手に取ったのがきっかけです。自分でも作れるかも、楽しいかも、と思いました。

Q6 もうどこかでお話されているかもしれませんが、短歌はどのようにつくられるのでしょうか。つくる過程でノートに書いてみたり、音読したりする方もいるようですが、田丸さんは手書きや音読などされますか。(滋賀県 西村曜さん)

A6 言葉からイメージを想起してつくることが多いです。言葉に感情を載せていったり。昔は手書きをしていましたが、最近はGoogleのドキュメントに書いています。どこでも見られるので便利です。音読はしています。ひとりでぶつぶつ言っています。また、漢字と仮名のバランスも、何パターンも作って検討します。


<しんくわさんについての質問>
Q1 しんくわさんの名エピソードを教えてください!(香川県 大木はちさん)

A1 バイクを盗まれた話は何度聞いても切なくて笑え……また聞いてやってください。

Q2 田丸まひるさんしか知らない、しんくわさんのチャーミングな一面などあったら聞かせてください(きつねさん)

A2 チャーミングな面は積極的に公表しています。わたししか知らなとすれば、表に出せないようなアウトな面です。だいたいアウトです。


<その他の質問>
Q1 いま一番飛んでいきたいところはどこですか。(千原こはぎさん)

A1 暑くもなく寒くもなくガーゼのワンピース一枚で過ごせて、どんなにごろごろしていても怒られないベッドの上です。

Q2 先日、とあるところで、田丸まひると田中ましろが似ている、紛らわしい。という声を耳にしました。それについて、ひとこと。(奈良県奈良市 村田馨さん)

A2 名前が似ているということですよね。(容姿じゃないよね……)確かに似ていますが、そのうち区別をつけていただけると思います。しばらくしても区別がつかないのなら、どっちにも興味を抱いてもらえていないということだと思います。

Q3 職場に苦手な人がいる場合の対処法を教えて下さい。(大阪府 虫武一俊さん)

A3 職場に苦手な人がいるの、困りますよね。わたしは何が苦手なのか、もっと単純に何が嫌なのか、信頼できる人に話を聞いてもらって気持ちを整理しています。整理した上で、やっぱり無理だと思ったら、あくまで同僚としてのおつきあいのみ続けます。時々こころの中で罵倒します。

Q4 質問ではありませんが、ぺんぎんぱんつ、いつも楽しく読ませていただいております。
放送をたのしみにしております!(滋賀県 西村湯呑さん)

A4 ありがとうございます!そう言っていただけると、ぱんつを続けてよかったと思えます。今後ともよろしくお願いいたします。

Q5 好きなお料理は何ですか?(福島県 安野文麿さん)

A5 お寿司。作れないけど。近所のお寿司屋さんが本当に美味しいんです。料理はそのうち修行します。

Q6 朗読の練習って、どこでどんな風にされてるんでしょうか…?いつもいつも打ちのめされております。(香川県 大木はちさん)

A6 うれしいです。一人の時にしています。当直の日の平和な時間とか、通勤の車の中とか。自分の朗読を録音してチェックもしています。

Q7 深夜でも真昼なのですか?(二次元 デンノコッシオさん)

A7 まひるという筆名の由来は正午という漢字なんです。深夜でも正午です。でも夜型です。余談ですが、ご趣味の合う方と出会えるといいですね。

Q8 ぺんぎんぱんつの今後の展望について教えてください(新潟県 香村かなさん)

A8 ぺんぎんぱんつの紙をどこまで続けられるかは分かりませんが、のんびりやっていこうと思います。来年しんくわ歌集が出るので、それが一つのターニングポイントかもしれません。楽しみです。

Q9 今、いちばん叶えたい願いは何ですか。(愛知県 辻聡之さん)

A9 三か月くらい引きこもって本を読んだり映画を観たりしたいです。

Q10 最近ダムカード収集にはまりました。ダムは好きですか?(しんくわさん)

A10 ダムカードというものの存在を知って衝撃を受けました。国土交通省と独立行政法人水資源機構の管理するダムで配布されるんですね。ダムが好きか考えたことなかったけど、水が好きなので結構好きかもしれません。

Q11 まひるさんのツイッターアイコンの右上にある脳みそみたいな字みたいなものは何ですか?(大阪府 泳二さん)

A11 わたしの好きなシンガーソングライターの大森靖子さんが『洗脳』というアルバムを出した時にピンクの脳のイラストがジャケットに描かれてまして。これをアイコンにつけているひとは大森靖子さんのファンです。


**********************************************************************************

以上となります。皆様からのたくさんのご質問ありがとうございました。

歌会たかまがはら10月号採用歌

2015年11月03日 | 歌会採用短歌
10月25日に行いました歌会たかまがはら10月号に短歌をご投稿いただいた皆様、また歌会の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。

ここでは、当日採用した短歌、当日発表できなかったけど気になった短歌、出演者の短歌をご紹介いたします。

なお、短歌の感想等は省かせていただきます。ご了承ください。


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

お題「飛」
ゲスト:田丸まひるさん
司会:天野うずめ

<当日発表した歌(順不同)>
◎田丸まひるさん選
・皆同じ顔して嗤う教室で魂だけが飛び降り続ける(東京 深影コトハさん)

・飛ぶからだ飛ばないからだ銀杏の匂いが夜を傾けている(愛知県 辻聡之さん)

・空港で買った四角い海は飛ぶきみのポストを夏にするため(千原こはぎさん)

・真夜中の花屋の奥の濃密な空気を飛行船へとつめる(ごちうさ難民(救済済み)さん)

・唐揚げの横で小さくなつてゐる不発弾から果汁を飛ばす(京都府 門脇篤史さん)

・六年で電波が飛んでいる街の電波をくぐるわざが身につく(埼玉県 荻森美帆さん)

・きみたちは楽しく電波を飛ばし合いわたしはスマートフォンのだんまり(埼玉県 荻森美帆さん)
→天野うずめも選

・水玉のきみに逢へない八月は二段飛ばしにする歩道橋(新潟県 有村桔梗さん)


◎天野うずめ選
・湾岸に重機まばゆく輝いて名港飛島眠りに落ちず(奈良県奈良市 村田馨さん)

・労災がおりず途方に暮れている右足のない飛び出し坊や(滋賀県 西村曜さん)
→田丸まひるさんも選

・羽生くんファンなのと言う母親の手のひらひらひらテーブルを舞う(新潟県 七波さん)

・飛行船にSplatoonで絵を描いて君にプロポーズをするつもり(愛媛県 小春まりかさん)

・音楽に合わせてみんな飛んでいる僕も飛ぶべきかみんな飛んでいる(大阪府 エースさん)

<当日発表できなかったけど気になった歌>
◎田丸まひるさん選
・ジオラマの一部になりに空港のガラスの外の飛行機に乗る(兵庫県 吉川みほさん)

・イーゼルは鳥のかたちにたたまれて飛ぶとは空を切り裂くことか(大阪府 虫武一俊さん)
→天野うずめも選

・啄木に倣わなくてもふるさとは飛び込んでくる在来線で(福岡県 麦野結香さん)

・ピアスホールを吹きぬけていく声ばかり飛び交う夜のはざまで月は(大阪府 羽島かよ子さん)

・鰯雲のタラップ駆け上がってゆく この歳でまだ夢があります(滋賀県 西村湯呑さん)

・千人に指さされてもゆっくりと進む飛行船のまなざし(神奈川県 苗くろさん)

・ずっと見ていられるものはなんだろう秋空を遠ざかるひこうき(京都府 土岐友浩さん)
→天野うずめも選

・季節などもういいのです絶海の夜をさまよう蝶になりたい(東京都 風野瑞人さん)

・人に話しかける時きみ水面を飛び出してきた飛魚のような不気味なかおしているね(北海道 小田島了さん)

・午後四時の水飲み場から飛び出したとにかくきみは金色だった(大阪府 泳二さん)

・父さんはたんぼぽみたいに飛ばされて静岡県で今いいかんじ(兵庫県 飯田和馬さん)
→天野うずめも選

・紙飛行機をつくるつもりで間違へてできてしまつた流星でせう(新潟県 有村桔梗さん)

・島と書くべきところに鳥と書きそのまま飛んで行ってしまった(きつねさん)


◎天野うずめ選
・赤いカバンに飛車のキーホルダーの少女がお母さんをお探しです(東京都 山西木々さん)

・飛びきりの笑顔で僕を待っているそんな娘のパパでよかった(奈良県奈良市 村田馨さん)

・夢想花「飛んで飛んで」と生き延びる円広志は還暦を過ぎ(奈良県奈良市 村田馨さん)

・ぬくもりは飛び立ちもせず掌(てのひら)に病名ひとつ増える夕刻(福岡県 麦野結香さん)

・真っ直ぐなゆびの指したる王手飛車 逃げるなと云い 負けぬぞと云い(大阪府 三畑幾良さん)

・秘密だが羽生(はぶ)名人の寝ぐせには飛車二枚分の強さあるなり(北海道 松木 秀さん)

・悟ったりするのはちがうと思ってる アンパンチに吹き飛ばされながら(滋賀県 西村湯呑さん)

・白百合を持つて行かうか。きみの云ふモハベ砂漠の飛行機の墓(滋賀県 西村曜さん)

・店じまいするスーパーの広告の紙飛行機のこれがよく飛ぶ(滋賀県 西村曜さん)

・空港へ向かう電車でアパートの鍵を何度も確かめる指(神奈川県 苗くろさん)

・一度だけ家出してみた夕暮れの公園に舞うコウモリの群れ(神奈川県 苗くろさん)

・(ナースコール)上下ボタンを押しすぎて酔って飛べない魔法のベッド(山形県 ナイス害さん)

・空を飛ぶ絨毯ならばいいのにね紫のヨガマットに座る(秋田県 冨樫由美子さん)

・会いたいと言えたら少し軽くなる飛び立つ羽が生まれる背骨(千原こはぎさん)

・ヒマワリはまた飛び出せる夏を待ち絵本の中の押し花でいる(神奈川県 須磨蛍さん)

・虫たちのパーティえがく絵本ではインフラとして飛び交う蛍(ごちうさ難民(救済済み)さん)

・少年の海原へ飛ぶ幾千の花影として肉片として(岐阜県 太田宣子さん)

・てふてふのやうに飛び交ふおはやうのつづきをつかみそこねて、そして(岐阜県 太田宣子さん)

・風船を飛ばせばぼくはどこまでもどこまでも青空の中にいる(香川県 大木はちさん)

・小魚の骨そっくりな飛行機は東の方へ消えていきたり(香川県 大木はちさん)

・三日月を横切るように真夜中の国際便は飛ぶ南へと(香川県 大木はちさん)

・燕たちはあまりに低く飛んでいく聞いてなかった雨降りなんて(香川県 大木はちさん)

・「秋空より高く上がった、ホームラン!」と絶叫するドームのアナよ(北海道 伊藤 雅さん)

・久しぶりに実家へ。貯まった洗い物。鈍い羽音でゴキブリが飛ぶ(兵庫県 飯田和馬さん)

・くしゃみして遠く広くに唾が飛ぶ僕の遺伝子情報乗せた(兵庫県 飯田和馬さん)

・飛行場わきの空き地で摘んできた白爪草は消えた あなたも(福島県 安野文麿さん)

・夜明けまで、海まで、もつと深くまで とほい街では雪虫がとぶ(新潟県 有村桔梗さん)

・肉体がなければ飛んでいけるけど貴方に触れることができない(京都府 麻倉ゆえさん)

・音楽をダウンロードで賄っている人たちが知らない音飛び(埼玉県 えんどうけいこさん)


<出演者の短歌>
◎田丸まひるさん詠歌
・バスタブはそういうことをする場所じゃない 夜を飛ぶ鳥を見ていた

◎天野うずめ詠歌
・束の間に余韻はありしゆっくりと飛騨の山にも雪は降り来る


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
<反省会>
歌会たかまがはら10月号に短歌をご投稿いただいた皆様、配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
今回もたくさんのご投稿歌をご紹介することができ、嬉しく思います。
歌会たかまがはらはご投稿される方のお歌なくして成り立ちません。
ですから、たくさんのお歌をご紹介できると皆様へ感謝の気持ちが湧いてきます。
今後もたくさんのお歌をたくさんの方にご紹介していきたいと思います。
これからも歌会たかまがはらをよろしくお願いいたします。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

次回の歌会たかまがはらですが、現在調整中です。

決まり次第、こちらのHP&Twitterで告知いたします。

「歌会たかまがはら」ブログ:http://blog.goo.ne.jp/utakai_takamagahara
「歌会たかまがはら」twitterアカウント:@utamagahara

今後とも、歌会たかまがはらをよろしくお願いします。