2024年3月9日に行いました歌会たかまがはら2004年3月号に短歌をご投稿いただいた皆様、また歌会の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
ここでは、当日採用した短歌、当日紹介できなかったけど気になった短歌、出演者の短歌をご紹介いたします。
なお、採用歌への評については省略いたします。ご了承ください。
※投稿歌の取り扱いについて
ご投稿いただいた短歌についての取り扱いは
・配信・ブログで紹介した投稿歌→既発表
・配信・ブログで紹介しなかった投稿歌→未発表
・既発表の投稿歌→配信・ブログで紹介したかしないかにかかわらず既発表
となります。
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お題:「湯」※テーマ詠
ゲスト:山階基さん
司会:天野うずめ
<当日紹介した歌(順不同)>
◎山階基さん選
・涙が冷えることはない 煮沸した安全ピンを耳朶に刺す(沖縄県 塩見佯さん)
・いつかゆく花の都で湯あたりをするだろう調子乗りの私は(愛媛県 海老沼夕さん)
・干からびた星を一粒持っているお湯をかければたちまち瞬く(兵庫県 大池アザミさん)
・押しボタン式信号を 帰ったら湯船につかる 律儀に待った(茨城県 茂呂直人さん)
◎天野うずめ選
・明け方に電気ケトルのふたを開けわたしいつまでつらいんだろう(愛知県 岡田奈紀佐さん)
・追ひ焚きのまへの湯船はひえびえと湯とならむものしづかなりけり(東京都 髙良真実さん)
・クリーニング屋のホースからひょっとして俺のスーツの煮汁だろうか(東京都 七部和也さん)
→山階基さんも選
<当日紹介できなかったけど気になった歌>
◎山階基さん選
・ほら 簡単に永遠とか言うから 湯豆腐浮かび始めちゃった(神奈川県 暇野鈴さん)
・ぼくたちは白湯のお湯割りとか飲んで長生きしちゃうタイプなのです(鹿児島県 西淳子さん)
・ゆたんぽもたまにはえなじーどりんくをのみたかったとおもうんだよね(鹿児島県 西淳子さん)
・人間の60%(ろくじゅっぱー)は水分でなりそこないの湯たんぽみたい(鹿児島県 西淳子さん)
・午前三時、はだかで鍋を火にかける 誰もわたしに耳を貸さない(沖縄県 塩見佯さん)
・泣いたっていいんじゃないか泣いたあと焼き梅干しを白湯に落とせば(東京都 淀美 佑子さん)
・ムーミンのバスボム買ってムーミンの解放をする幸せだから(神奈川県 上牧晏奈さん)
・また誰のせいにしようか考えていた ぬるま湯ですすぐスプーン(神奈川県 上牧晏奈さん)
→天野うずめも選
・お湯に柚子浮かべてなんて日本人 時間わすれてお手玉しちゃう(茨城県 茂呂直人さん)
◎天野うずめ選
・八月の既に暑さを孕む朝ただ習慣で飲んでゆく白湯(東京都 永井駿さん)
・あの朝のあなたの顔を想ひだす 熟れたトマトを湯剥きしてゆく(沖縄県 塩見佯さん)
・後継の少なさゆえに価値上がる銭湯絵師の富士山と松(東京都 淀美 佑子さん)
・首と名のつくを柚子湯に沈めおりきみと繋がる手首以外を(石川県 塩本抄さん)
・リビングで桜の白湯は冷めてゆき客の素性を母は語らず(東京都 深影コトハさん)
・たっぷりのお湯より多い悔恨を抱えて茹でるマ・マーのパスタ(愛知県 岡田奈紀佐さん)
・なにもない僕だけれども君がいる湯気があるからお湯だとおもう(茨城県 茂呂直人さん)
・湯引きした鱧をつついて今後とか今までのこととかを話した(橘 亜季さん)
・湯の花がゆっくり開くように子の肩の重荷も溶けますように(橘 亜季さん)
・温泉を楽しむ猿の切手脇 前島密の一円添える(神奈川県 corazoncitoさん)
<出演者の短歌>
◎山階基さんの歌
・夜ふかしのあけた小さな穴がある湯に沈めれば泡吹く身体
◎天野うずめの歌
・僕に何かを求められていてこの冬はお湯が冷めていくのが早い
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<反省会>
歌会たかまがはら2024年3月号へのご投稿いただいた皆様、番組の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
今回は山階基さんをゲストにお迎えいたしました。
ご予定がたくさんある中、ご出演いただきありがとうございました。
また、配信ではたくさんお話することができ、とても勉強になりました。
改めて、ありがとうございました。
さて、私事ではありますが、歌会たかまがはらはしばらくお休みいたします。
再開する際はお知らせいたします。
それでは、今後も歌会たかまがはらをよろしくお願いいたします。
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ここでは、当日採用した短歌、当日紹介できなかったけど気になった短歌、出演者の短歌をご紹介いたします。
なお、採用歌への評については省略いたします。ご了承ください。
※投稿歌の取り扱いについて
ご投稿いただいた短歌についての取り扱いは
・配信・ブログで紹介した投稿歌→既発表
・配信・ブログで紹介しなかった投稿歌→未発表
・既発表の投稿歌→配信・ブログで紹介したかしないかにかかわらず既発表
となります。
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お題:「湯」※テーマ詠
ゲスト:山階基さん
司会:天野うずめ
<当日紹介した歌(順不同)>
◎山階基さん選
・涙が冷えることはない 煮沸した安全ピンを耳朶に刺す(沖縄県 塩見佯さん)
・いつかゆく花の都で湯あたりをするだろう調子乗りの私は(愛媛県 海老沼夕さん)
・干からびた星を一粒持っているお湯をかければたちまち瞬く(兵庫県 大池アザミさん)
・押しボタン式信号を 帰ったら湯船につかる 律儀に待った(茨城県 茂呂直人さん)
◎天野うずめ選
・明け方に電気ケトルのふたを開けわたしいつまでつらいんだろう(愛知県 岡田奈紀佐さん)
・追ひ焚きのまへの湯船はひえびえと湯とならむものしづかなりけり(東京都 髙良真実さん)
・クリーニング屋のホースからひょっとして俺のスーツの煮汁だろうか(東京都 七部和也さん)
→山階基さんも選
<当日紹介できなかったけど気になった歌>
◎山階基さん選
・ほら 簡単に永遠とか言うから 湯豆腐浮かび始めちゃった(神奈川県 暇野鈴さん)
・ぼくたちは白湯のお湯割りとか飲んで長生きしちゃうタイプなのです(鹿児島県 西淳子さん)
・ゆたんぽもたまにはえなじーどりんくをのみたかったとおもうんだよね(鹿児島県 西淳子さん)
・人間の60%(ろくじゅっぱー)は水分でなりそこないの湯たんぽみたい(鹿児島県 西淳子さん)
・午前三時、はだかで鍋を火にかける 誰もわたしに耳を貸さない(沖縄県 塩見佯さん)
・泣いたっていいんじゃないか泣いたあと焼き梅干しを白湯に落とせば(東京都 淀美 佑子さん)
・ムーミンのバスボム買ってムーミンの解放をする幸せだから(神奈川県 上牧晏奈さん)
・また誰のせいにしようか考えていた ぬるま湯ですすぐスプーン(神奈川県 上牧晏奈さん)
→天野うずめも選
・お湯に柚子浮かべてなんて日本人 時間わすれてお手玉しちゃう(茨城県 茂呂直人さん)
◎天野うずめ選
・八月の既に暑さを孕む朝ただ習慣で飲んでゆく白湯(東京都 永井駿さん)
・あの朝のあなたの顔を想ひだす 熟れたトマトを湯剥きしてゆく(沖縄県 塩見佯さん)
・後継の少なさゆえに価値上がる銭湯絵師の富士山と松(東京都 淀美 佑子さん)
・首と名のつくを柚子湯に沈めおりきみと繋がる手首以外を(石川県 塩本抄さん)
・リビングで桜の白湯は冷めてゆき客の素性を母は語らず(東京都 深影コトハさん)
・たっぷりのお湯より多い悔恨を抱えて茹でるマ・マーのパスタ(愛知県 岡田奈紀佐さん)
・なにもない僕だけれども君がいる湯気があるからお湯だとおもう(茨城県 茂呂直人さん)
・湯引きした鱧をつついて今後とか今までのこととかを話した(橘 亜季さん)
・湯の花がゆっくり開くように子の肩の重荷も溶けますように(橘 亜季さん)
・温泉を楽しむ猿の切手脇 前島密の一円添える(神奈川県 corazoncitoさん)
<出演者の短歌>
◎山階基さんの歌
・夜ふかしのあけた小さな穴がある湯に沈めれば泡吹く身体
◎天野うずめの歌
・僕に何かを求められていてこの冬はお湯が冷めていくのが早い
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<反省会>
歌会たかまがはら2024年3月号へのご投稿いただいた皆様、番組の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
今回は山階基さんをゲストにお迎えいたしました。
ご予定がたくさんある中、ご出演いただきありがとうございました。
また、配信ではたくさんお話することができ、とても勉強になりました。
改めて、ありがとうございました。
さて、私事ではありますが、歌会たかまがはらはしばらくお休みいたします。
再開する際はお知らせいたします。
それでは、今後も歌会たかまがはらをよろしくお願いいたします。
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