歌会たかまがはら

毎回お題に沿った短歌を募集してゲストの方とおしゃべりする短歌の番組です。
YouTubeで配信しています。

歌会たかまがはら2024年3月号採用歌(2024年3月9日配信分)

2024年04月12日 | 歌会採用短歌
2024年3月9日に行いました歌会たかまがはら2004年3月号に短歌をご投稿いただいた皆様、また歌会の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。

ここでは、当日採用した短歌、当日紹介できなかったけど気になった短歌、出演者の短歌をご紹介いたします。

なお、採用歌への評については省略いたします。ご了承ください。


※投稿歌の取り扱いについて
ご投稿いただいた短歌についての取り扱いは
・配信・ブログで紹介した投稿歌→既発表
・配信・ブログで紹介しなかった投稿歌→未発表
・既発表の投稿歌→配信・ブログで紹介したかしないかにかかわらず既発表
となります。


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お題:「湯」※テーマ詠
ゲスト:山階基さん
司会:天野うずめ

<当日紹介した歌(順不同)>
◎山階基さん選
・涙が冷えることはない 煮沸した安全ピンを耳朶に刺す(沖縄県 塩見佯さん)

・いつかゆく花の都で湯あたりをするだろう調子乗りの私は(愛媛県 海老沼夕さん)

・干からびた星を一粒持っているお湯をかければたちまち瞬く(兵庫県 大池アザミさん)

・押しボタン式信号を 帰ったら湯船につかる 律儀に待った(茨城県 茂呂直人さん)


◎天野うずめ選
・明け方に電気ケトルのふたを開けわたしいつまでつらいんだろう(愛知県 岡田奈紀佐さん)

・追ひ焚きのまへの湯船はひえびえと湯とならむものしづかなりけり(東京都 髙良真実さん)

・クリーニング屋のホースからひょっとして俺のスーツの煮汁だろうか(東京都 七部和也さん)
→山階基さんも選


<当日紹介できなかったけど気になった歌>
◎山階基さん選
・ほら 簡単に永遠とか言うから 湯豆腐浮かび始めちゃった(神奈川県 暇野鈴さん)

・ぼくたちは白湯のお湯割りとか飲んで長生きしちゃうタイプなのです(鹿児島県 西淳子さん)

・ゆたんぽもたまにはえなじーどりんくをのみたかったとおもうんだよね(鹿児島県 西淳子さん)

・人間の60%(ろくじゅっぱー)は水分でなりそこないの湯たんぽみたい(鹿児島県 西淳子さん)

・午前三時、はだかで鍋を火にかける 誰もわたしに耳を貸さない(沖縄県 塩見佯さん)

・泣いたっていいんじゃないか泣いたあと焼き梅干しを白湯に落とせば(東京都 淀美 佑子さん)

・ムーミンのバスボム買ってムーミンの解放をする幸せだから(神奈川県 上牧晏奈さん)

・また誰のせいにしようか考えていた ぬるま湯ですすぐスプーン(神奈川県 上牧晏奈さん)
→天野うずめも選

・お湯に柚子浮かべてなんて日本人 時間わすれてお手玉しちゃう(茨城県 茂呂直人さん)


◎天野うずめ選
・八月の既に暑さを孕む朝ただ習慣で飲んでゆく白湯(東京都 永井駿さん)

・あの朝のあなたの顔を想ひだす 熟れたトマトを湯剥きしてゆく(沖縄県 塩見佯さん)

・後継の少なさゆえに価値上がる銭湯絵師の富士山と松(東京都 淀美 佑子さん)

・首と名のつくを柚子湯に沈めおりきみと繋がる手首以外を(石川県 塩本抄さん)

・リビングで桜の白湯は冷めてゆき客の素性を母は語らず(東京都 深影コトハさん)

・たっぷりのお湯より多い悔恨を抱えて茹でるマ・マーのパスタ(愛知県 岡田奈紀佐さん)

・なにもない僕だけれども君がいる湯気があるからお湯だとおもう(茨城県 茂呂直人さん)

・湯引きした鱧をつついて今後とか今までのこととかを話した(橘 亜季さん)

・湯の花がゆっくり開くように子の肩の重荷も溶けますように(橘 亜季さん)

・温泉を楽しむ猿の切手脇 前島密の一円添える(神奈川県 corazoncitoさん)


<出演者の短歌>
◎山階基さんの歌
・夜ふかしのあけた小さな穴がある湯に沈めれば泡吹く身体


◎天野うずめの歌
・僕に何かを求められていてこの冬はお湯が冷めていくのが早い


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<反省会>
歌会たかまがはら2024年3月号へのご投稿いただいた皆様、番組の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
今回は山階基さんをゲストにお迎えいたしました。
ご予定がたくさんある中、ご出演いただきありがとうございました。
また、配信ではたくさんお話することができ、とても勉強になりました。
改めて、ありがとうございました。
さて、私事ではありますが、歌会たかまがはらはしばらくお休みいたします。
再開する際はお知らせいたします。
それでは、今後も歌会たかまがはらをよろしくお願いいたします。
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歌会たかまがはら2023年12月号採用歌(2023年12月16日配信分)

2023年12月29日 | 歌会採用短歌
2023年12月16日に行いました歌会たかまがはら2023年12月号に短歌をご投稿いただいた皆様、また歌会の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。

ここでは、当日採用した短歌、当日紹介できなかったけど気になった短歌、出演者の短歌をご紹介いたします。

なお、採用歌への評については省略いたします。ご了承ください。


※投稿歌の取り扱いについて
ご投稿いただいた短歌についての取り扱いは
・配信・ブログで紹介した投稿歌→既発表
・配信・ブログで紹介しなかった投稿歌→未発表
・既発表の投稿歌→配信・ブログで紹介したかしないかにかかわらず既発表
となります。


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お題:「骨」※テーマ詠(お題を詠み込まなくてもかまいません)
ゲスト:北虎あきらさん
司会:天野うずめ

<当日紹介した歌(順不同)>
◎北虎あきらさん選
・抱きしめたきみの背骨を指先でなぞる 異国の楽器みたいだ(兵庫県 若杉有紀さん)
→天野うずめも選

・喉仏in theあぐらのおれin the近所のどちゃくそ熱いサウナよ!(神奈川県 田尾結希さん)

・動物の骨が転がる砂漠へと行くように行くイオンモールに(北海道 松木 秀さん)
→天野うずめも選

・しっとりと博物館に横たわるサウルス、冬の木の色をして(兵庫県 石村まいさん)


◎天野うずめ選
・細い手を握り返して(燃やすまで想像上の骨だ)あなたは(兵庫県 若杉有紀さん)
→北虎あきらさんも選

・骨折をしたことがない 骨折の話ができる仲間がいない(茨城県 茂呂直人さん)
→北虎あきらさんも選


<当日紹介できなかったけど気になった歌>
◎北虎あきらさん選
・灯りゆく窓にからだを透かされて魚(うを)の骨へと至るビル街(北海道 草間凡平さん)
→天野うずめも選

・靴紐を結わえる刹那きみの持つ背骨すべてがつくる曲線(兵庫県 若杉有紀さん)
→天野うずめも選

・ていねいに魚の骨を摘むきみも人を憎めば殴るだろうか(兵庫県 若杉有紀さん)

・神様の鎖骨みたいな水たまり僕らはときどきアメンボになる(鹿児島県 西淳子さん)

・地獄にもワンちゃんはいて、きっと俺の骨も甘噛みしてくれるだろう(鹿児島県 西淳子さん)

・言えないことってあるよな 「貴方が好き」だとか、骨粗鬆症だとか(香川県 中西一聖さん)

・どの夕べからまちがえた家族だろう姉のお皿の骨だけきれい(兵庫県 石村まいさん)

・強欲はよいことだから手羽先をたべつくすたび甘辛いゆび(兵庫県 石村まいさん)

・地球儀の青をなぞりて願うのは晴天の日の我の水葬(大阪府 古城えつさん)

・親戚に有名人がいたことを初めて知った火葬場の畳(大阪府 古城えつさん)



◎天野うずめ選
・僕だって晴雨兼用だし、骨もあるし、こんなにオシャレなのだが(鹿児島県 西淳子さん)

・きみどりの小鉢のなかで水晶のようにきらめくサメの軟骨(神奈川県 田尾結希さん)

・焼き上がる魚に骨が残ってて生きてたねってわかる おいしい(神奈川県 斎藤見咲子さん)

・夜が更けた 骨が折れた 彼が笑った そういう日がしたかった (香川県 中西一聖さん)

・私が死んだら骨は渋谷にばらまいてよ 海なんかじゃなくてさ(香川県 中西一聖さん)



<出演者の短歌>
◎北虎あきらさんの歌
・剥き出しの骨と魂だけみたい光円錐に歌うあなたは


◎天野うずめの歌
・骨があることに恐れを感じつつ撫でてる 猫の小さな額を


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<反省会>
歌会たかまがはら2023年12月号へのご投稿いただいた皆様、番組の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
今回はゲストに北虎あきらさんをお招きいたしました。
配信でも話題にあがりましたが、北虎さんとは2014年に大阪短歌チョップという短歌イベントでお会いして以来、9年ぶりにお話しをさせていただきました。
北虎さんは大阪短歌チョップでお会いしたときから「歌会たかまがはらに出演したい」とおっしゃっていたとのことで、満を持してのご出演となりました。
そんなこともあり、僕もびっくりするほどの熱量でお話をされていて、歌会たかまがはらを続けてきてよかったなと感じました。
北虎さん、ご出演いただきありがとうございました。
さて、2023年も歌会たかまがはらへのご投稿、配信のご視聴をいただきありがとうございました。
2024年もたくさんのゲストの方をお招きして、たくさんの歌を紹介してまいりたいと思います。
それでは、今後も歌会たかまがはらをよろしくお願いいたします。
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歌会たかまがはら2023年9月号採用歌(2023年9月16日配信分)

2023年10月13日 | 歌会採用短歌
2023年9月16日に行いました歌会たかまがはら2023年9月号に短歌をご投稿いただいた皆様、また歌会の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。

ここでは、当日採用した短歌、当日紹介できなかったけど気になった短歌、出演者の短歌をご紹介いたします。

なお、採用歌への評については省略いたします。ご了承ください。


※投稿歌の取り扱いについて
ご投稿いただいた短歌についての取り扱いは
・配信・ブログで紹介した投稿歌→既発表
・配信・ブログで紹介しなかった投稿歌→未発表
・既発表の投稿歌→配信・ブログで紹介したかしないかにかかわらず既発表
となります。


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お題:「ラッキー」※テーマ詠
ゲスト:斎藤見咲子さん
司会:天野うずめ

<当日紹介した歌(順不同)>
◎斎藤見咲子さん選
・葬儀屋が手渡してくる母親の金歯の値段考えている(大阪府 山田すずめさん)
→天野うずめも選

・って神は言った。そしたらペンギンがあった。それ見てよき〜!ってなった(鹿児島県 西淳子さん)

・きえちゃったはるのにおいをかぎながら、まめ、まかんくてよかったねって、(鹿児島県 西淳子さん)
→天野うずめも選

・※粉末スープはお湯を入れる前に入れてください まだ間に合ったか(神奈川県 田尾 結希さん)
→天野うずめも選

・整列できない蟻さんこんにちはお酒を持ってくるから待ってて


◎天野うずめ選
・割り箸が綺麗に割れたら割り箸を骨董品のように眺める(鹿児島県 西淳子さん)

・遠目から見た週刊誌の装丁が花火セットのようではしゃげた(東京都 シロソウスキーさん)
→斎藤見咲子さんも選

・噴き出して1/3減ったけど夏の終わりにそれが良かった(東京都 シロソウスキーさん)
→斎藤見咲子さんも選


<当日紹介できなかったけど気になった歌>
◎斎藤見咲子さん選
・俺が生きあいつが死んだ十字路に女児がしっかり握る風船(大阪府 山田すずめさん)

・タマタマでラッキーだった(このギャグはナッシーですね) ぜったいれいど(鹿児島県 西淳子さん)

・アマゾンで頼んだ法事の坊さんがヒゲダンみたいな声で経読み(埼玉県 泰源さん)

・妊娠も出産も一度で済んで双子育児はラッキーだった(神奈川県 corazoncitoさん)

・今朝の便25センチの報告バランスボールが笑ってやがる(東京都 北出航太朗さん)

・自分のことじゃ泣けない人の集まりよネバーイートソギーワッフル(東京都 北出航太朗さん)


◎天野うずめ選
・あぶない もう少しで落ちそうだった 知らない人をきらきら見る君(神奈川県 田尾 結希さん)

・スーパーのパートの人が俺のためにタイムセールの値札を貼ってる(埼玉県 泰源さん)

・ちょうど来た電車に乗って会いに行くわたしにちょうどいい恋人に(愛知県 岡田奈紀佐さん)



<出演者の短歌>
◎斎藤見咲子さんの歌
・何気なくチョコをもらってうれしくて握っていたら溶けてしまった


◎天野うずめの歌
・幸運を掴み損ねて秋になる実感がない九月の真夏日


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<反省会>
歌会たかまがはら2023年9月号へのご投稿いただいた皆様、そして、番組の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
まず、今回も配信開始が遅くなってしまい大変申し訳ございませんでした。
私が準備を怠ったのが原因です。
本当に申し訳ございませんでした。
今後はきちんと下調べをして配信をしたいと思います。
さて、今回は斎藤見咲子さんをゲストにお迎えしました。
今回は斎藤さんと選がかぶった歌が多く、会話が弾みました。
また、「ラッキー」というお題で投稿歌を募集しましたが、さまざまな「ラッキー」の歌を読むことができ、興味深い配信となりました。
改めて、お礼申し上げます。
それでは、今後も歌会たかまがはらをよろしくお願いいたします。
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歌会たかまがはら2023年6月号採用歌(2023年6月17日配信分)

2023年06月28日 | 歌会採用短歌
2023年6月17日に行いました歌会たかまがはら2023年6月号に短歌をご投稿いただいた皆様、また歌会の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。

ここでは、当日採用した短歌、当日紹介できなかったけど気になった短歌、出演者の短歌をご紹介いたします。

なお、採用歌への評については省略いたします。ご了承ください。


※投稿歌の取り扱いについて
ご投稿いただいた短歌についての取り扱いは
・配信・ブログで紹介した投稿歌→既発表
・配信・ブログで紹介しなかった投稿歌→未発表
・既発表の投稿歌→配信・ブログで紹介したかしないかにかかわらず既発表
となります。


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お題:「性」※テーマ詠
ゲスト:城下シロソウスキーさん
司会:天野うずめ

<当日紹介した歌(順不同)>
◎城下シロソウスキーさん選
・蜜漬けの杏ふたつぶ取り出してきみのやさしき陰嚢を思ふ(石川県 塩本抄さん)
→天野うずめも選

・身体じゅう故郷の影がひらめくよ、冴えたあばずれの即興劇は(東京都 相川弘道さん)

・性愛の行間をながれてる川の底が光ってて ペーパー・ムーン?(東京都 相川弘道さん)


◎天野うずめ選
・性別をあばらの骨で確かめる遺品調査のおじの妹(千葉県 渡邉理紗さん)
→城下シロソウスキーさんも選

・すべて夢は溶性だからよれよれのパーカー羽織り牛を見に行く(坂中茱萸さん)
→城下シロソウスキーさんも選



<当日紹介できなかったけど気になった歌>
◎城下シロソウスキーさん選
・閉経とともに正気を失った人の話をまた聞かされる(工藤雨読さん)

・詰め替える中性洗剤パウチには進化の余地がまだあるだろう(愛知県 岡田奈紀佐さん)

・春の日のシュガシュガルーンを観た朝と一人称を俺にした午後(東京都 大庭ユウキさん)

・ほとんどの自分は不溶性だから湯船に溜めて意味のあるお湯(おいしいピーマンさん)

・「性格は明るいはずよ」とうちあける聖子ちゃんの頬骨の発光(甘夏せと香さん)


◎天野うずめ選
・性欲がなくなるように祈ったら届かなかったことはあります(三重県 はだしさん)

・性別の欄に両方丸をつけ両性類になっちまいたい(鹿児島県 西淳子さん)

・わたしの目は指は性器はかはいさうだよな わたしに嫌はれてゐて(東京都 玉野勇希さん)

・ジャガイモに男も女も無いだろうスペイン語習い始めの疑問(神奈川県 corazoncitoさん)

・性欲がなくなるとはどういうことかわからずにいた頃の体温(工藤雨読さん)

・通りざまガストの中を見ていればハッとした男性に見つかる(おいしいピーマンさん)

・惑星へ移住 花咲か爺さんが最初の畑に活性炭撒く(愛知県 甘夏せと香さん)



<出演者の短歌>
◎城下シロソウスキーさんの歌
・物事を野球に例えながら言い自分自身とセックスしたい


◎天野うずめの歌
・性能がいいガンダムに乗るまでに何人死ねばいいのだろうか


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<反省会>
歌会たかまがはら2023年6月号へのご投稿いただいた皆様、そして、番組の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
まず、配信開始直後に機材トラブルを起こしてしまいました。
配信をご覧になっていただいた方、さらに城下シロソウスキーさんにご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございませんでした。
今後は機材トラブルがないように調整してまいります。
さて、今回はゲストに城下シロソウスキーさんをお迎えいたしました。
シロソウスキーさんとは一度歌会でご一緒しましたが、オンラインということもありお話する時間はなく、今回がほぼ初対面という形でした。
今回シロソウスキーさんとのお話を通して、独特な視点で質問への回答や選歌をしていて、とても学びの多い回となりました。
城下シロソウスキーさん、ご出演いただきありがとうございました。
それでは、今後も歌会たかまがはらをよろしくお願いいたします。
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歌会たかまがはら2023年4月号採用歌(2023年4月8日配信分)

2023年05月01日 | 歌会採用短歌
2023年4月8日に行いました歌会たかまがはら2023年4月号に短歌をご投稿いただいた皆様、また歌会の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。

ここでは、当日採用した短歌、当日紹介できなかったけど気になった短歌、出演者の短歌をご紹介いたします。

なお、採用歌への評については省略いたします。ご了承ください。


※投稿歌の取り扱いについて
ご投稿いただいた短歌についての取り扱いは
・配信・ブログで紹介した投稿歌→既発表
・配信・ブログで紹介しなかった投稿歌→未発表
・既発表の投稿歌→配信・ブログで紹介したかしないかにかかわらず既発表
となります。


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お題:「馬」※テーマ詠
ゲスト:手取川由紀さん
司会:天野うずめ

<当日紹介した歌(順不同)>
◎手取川由紀さん選
・さまざまな勝利の願い 「決着」のただふた文字の絵馬が光って(海老沼夕さん)

・走っても走ってもまだ風の中まっすぐに伸びる武豊の背(愛知県 甘夏せと香さん)

・息子十七歳きつと泣いてゐる悍馬のごとき背を晒しつつ(山形県 西鎮さん)

・悲しみを吸って、駒込ピペットで、プレパラートをつくってほしい(鹿児島県 西淳子さん)


◎天野うずめ選
・粛清と祝祭 千年くりかへしくりかへした朝の繁殖牝馬(埼玉県 玉野勇希さん)
→手取川由紀さんも選

・賭す人に埋め尽くされたスタンドの向正面から風は来る(東京都 永井駿さん)
→手取川由紀さんも選




<当日紹介できなかったけど気になった歌>
◎手取川由紀さん選
・ふわふわのビーズクッション抱きしめる 全ての馬の名覚えていたい(愛知県 甘夏せと香さん)

・望まれて生まれてくること走ることここは輪廻の向こう正面(愛知県 甘夏せと香さん)

・走馬燈の種火が胸に点いていて車窓に映りあわくまたたく(山形県 西鎮さん)

・哀しげな牝馬のひとみに映されたわたしの胎の生きものひとつ(静岡県 賀茂杏子さん)


◎天野うずめ選
・鉄の味 なにかが破裂してる味 竹馬の子に抜かれてしまう(海老沼夕さん)

・動物の愛護のために白馬やめタクシーで来る王子様たち(神ヤ飛ビ魚さん)

・生きものはみな美しくBSの画面を走る馬もきれいだ(愛知県 岡田奈紀佐さん)

・作り方を教えてくれたばあちゃんを今夜迎えにゆく精霊馬(山形県 西鎮さん)

・走馬灯はダウンロードではなくてストリーミング再生らしい(鹿児島県 西淳子さん)

・走馬灯の字幕翻訳が戸田奈津子で俺の人生、こんなんだっけ(鹿児島県 西淳子さん)

・馬場くんは「よだれ(baba)」だと知り奈々ちゃんは「ゆりかご(nana)」だと知るスペイン語(神奈川県 corazoncitoさん)

・空想の馬が駆け出す瞬間は君の瞳がくわっとなるとき(兵庫 大池アザミさん)

・メジロパーマーが勝ちたる有馬記念でのゲストが植木等であった(北海道 松木 秀さん)



<出演者の短歌>
◎手取川由紀さんの歌
・ほんとうはことばのないところへいきたい 直線、祈りを胸に砕いて


◎天野うずめの歌
・光量が足りないライトに照らされた馬の祖先の全身骨格


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<反省会>
歌会たかまがはら2023年4月号へのご投稿いただいた皆様、そして、番組の配信をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
まず、前回の配信から時間が空いてしまい、大変申し訳ございませんでした。
今年はコンスタントに配信ができるようにしていきたいと思います。
さて、今回はゲストに手取川由紀さんをお呼びいたしました。
手取川さんの読みはとても深く、また、声も聞きやすく、ずっとお話を聞いていたいと思うくらいでした。
私も手取川さんのような評ができるように勉強をしていきたいと思います。
改めて、手取川さん、ご出演いただきありがとうございました。
それでは、今後も歌会たかまがはらをよろしくお願いいたします。
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