乱鳥の書きなぐり

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36: 『近松全集 第十一巻』から「平家女護島」‘鬼界が島’ (「俊寛」)

2012年02月17日 | 近松門左衛門


   36: 『近松全集 第十一巻』から「平家女護島」‘鬼界が島’



『近松全集 第十一巻』から「平家女護島」

   ‘鬼界が島’(いわゆる「俊寛」の部分のみ) 146 6 163 9

  



 初めて見たのは、おそらく高校の頃だった「俊寛」

 役者を変え、時を改め、この演目は何度親しんだことだろうか…

『近松』「平家女護島」では‘鬼界が島’となる。

 興味深く、また難しいので、二度読む。

 別段意味は無いが、今回は何となく一度目は吉右衛門さん、二度目は我當さんで楽しんだわたしがいた。



 芝居との大きな違いは、ことば遊び。

 海女千鳥のようすを描くあっけらかんとした良質のエロチシズムを感じさせるリズムあることばに感心した。

 鬼界が島という孤島での目映ささえ感じられ、‘鬼界が島’(「俊寛」)との持つ意味が深まる。

 近松門左衛門の文のきれあじに引き込まれる。

 これは「平家女護島」を‘通し’で読まねばいけませんね。




 写真は近松門左衛門直筆
 早稲田大学 所蔵
 『近松全集 第十一巻』より お借りしました。



 今回、題名記録だけで失礼いたします。






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2 コメント

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鬼界ヶ島…^^ (Rancho)
2012-02-19 21:18:39
 SiSiさん、こんばんは(*^^*)サンキュー×3!でございまする。うれしいコメントをいただき、ありがとうございます(^^)
 記録全てに「平家女護島」‘喜界が島’としておりましたが、訂正させていただきました。古典や芝居では「鬼界ヶ島」となっておりました。
 十代の頃初めて『俊寛』「鬼界ヶ島の場」を見て、感動しました。卒業後22歳(輝かしいOL一年生のゴールデンウィーク)の頃、鹿児島県の奄美大島群喜界島を一人尋ねました^^俊寛の墓といわれるところにも行きましたです^^♩
 わたしが行った喜界島は、珊瑚礁でできており、海に潜ると美しい魚の群れを観ることができます。土が無く、後から持ってきて、砂糖きびなどを植えたと聞きました。のんびり歩いていると、つむぎ の音が聞こえてきて、どこかなつかしさを感じます。がらりと戸を開けてご挨拶をすると昔話でもてなして下さるお婆さんたち…。ビヤガーデンでは、「内地からお越しの…」と、みなさんにご紹介して下さいます。
 波が強く岩肌が珊瑚でとげとげしていて、芝居の「俊寛」のイメージが重なる感じでうれしかったです。

 ほんとうに、「鬼界ヶ島」って、諸説ありますね☆どこであってもステキですネ!!sisiさんのおっしゃるとおり、鹿児島が有力ですね☆
 島の住民にはない特徴の頭蓋骨ですか?歴史などお詳しいsisiさんなら、面白いでしょうね
 
 話はそれますが、頭蓋骨の形って、ものすごく違いますね^^以前東大の博物館を見た時のこと。時代場所など区分されて頭蓋骨が並べられていました。江戸時代になると、頭蓋骨は極端に細長くなっていました♩ビックリです@@
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鬼界ヶ島の俊寛さん (SiSiです。)
2012-02-19 18:33:30
まんが「平家物語」で俊寛さん読みました(笑)。清盛さんにでっちあげられて罪をおった俊寛さんら3人が鬼界ヶ島に流されるのですが、2人は救いだされて、俊寛さんだけは主犯格として、とり残されるのですよね。鬼界ヶ島って、場所は諸説あって、鹿児島の鬼界島が近年になって有力なんですってね。面長の、島の住民にはない特徴の頭蓋骨が見つかったようです。このあたり、つきつめていくと(私的には)面白いです。
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