乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

「池の水」抜くのは誰のため?~暴走する生き物愛  4,6★/5 小坪 遊著  新潮新書  2020

2021年04月30日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

 

「池の水」抜くのは誰のため?~暴走する生き物愛  4,6★/5 小坪 遊著  新潮新書  2020

 

 小坪 遊著の『「池の水」抜くのは誰のため?~暴走する生き物愛』を読む。

 特に印象に残ったのは、猫の殺傷の話や、池の水を一度抜いた後のテレビ局の話や、「ジビエ拡大、官邸主導で」(当時、菅 義偉氏)

 全て一方向から見ての批判や処置を、著者である小坪 遊著は、多角的に紹介し説明する。

 

 ことりが死にそうだとご子息から相談を受けた時の、子供にも生物にも愛を持って、地球の生物循環輪廻を優しく話された部分にも小坪 遊の人間性を感じる。

 この本は、読むに値する秀作だと感じる。

 

 

 

 

「池の外来種をやっつけろ」「カブトムシの森を再生する」「鳥のヒナを保護したい」――  その善意は、悲劇の始まりかもしれない。人間の自分勝手な愛が暴走することで、  より多くの生き物が死滅に追い込まれ、地域の生態系が脅かされる。さらに恐ろしいのは、  悪質マニアや自称プロの暗躍だ。知られざる〝生き物事件〟の現場に出向いて徹底取材。  人気テレビ番組や報道の盲点にも切り込む。

 

出版社(新潮社)

(目次)
はじめに――生き物ぐせの悪い人

第1章 「元気でね」放った先は深い闇

第2章 生き物ととるべきディスタンス

第3章 「池の水」は何回も抜こう
メディアが伝えるストーリー 「ジビエ拡大、官邸主導で」
ネコは激しく燃える 文春記事への反論 報道を学びのきっかけに

第4章 ダークサイドに堕ちた人たち
いい画(え)を撮るためなら…… 悪質鳥パパラッチ列伝

5章 悪事を取り締まる難しさ

第6章 あれもダメ、これもダメを越えて

おわりに――私の愛も生き物を殺した
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アラン『定義集』4  「文明... | トップ | 映画『1911』4,6★/5 2011 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書全般(古典など以外の一般書)」カテゴリの最新記事