乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

最後の恋、初めての恋 (日本・中国 )

2006年10月25日 | 映画

 

 (写真は神戸の南京町です)  

 

 今日の映画感想は辛口でごめんなさい。

 

 最后的愛、最初的愛  最後の恋、初めての恋

 

   満足度  ★★ ☆☆☆

   感動度  ★★☆☆☆

   話の展開★★☆☆☆

   影像美  ★★ ☆☆☆

   構図     ★★☆☆☆

 

    2003年  日本・中国  118分

 

   監督     当摩寿史

   脚本     当摩寿史

           長津晴子

           山村裕二 

 

   キャスト   渡部篤郎

           石橋凌

           徐静蕾(シュー・ジンレイ)

                          董潔(ドン・ジェ)

           陳柏霖(チェン・ボーリン)

           松岡俊介

           牛犇(ニィウ・ベン) 

           津田寛治

           筧利夫

           楊世奇(ヤン・シーチー)

           呉汝俊(ウ・ルーチン)

           清水邦彦

           目黒真希       他

 

 

 【今回はあらすじは短く・・・】

 

 いと悲しきポップなラブストーリー。

 時止まるがのごとく悲しみに打ちひしがれていたがの日本人が 赴任した先の中国で中国人姉妹と出会う。

 しかし悲しき運命はいかに・・・・・・

 

 

 【感想もどき】

 上海と都会的戦場と中国一庶民の現状のアンバランスさは、バーなどの赤い短いコップ(ウイスキー水割り用)二個と長さのある赤い花の奇妙な三角形の不可解な構図に似ている。

 まるで男や女の不安定な心理状態や現状の生活を表しているかのようだが、見ている私たちは数分足らずで先の見えた酒飲みの愚痴や不満、のろけ話に付き合わされた感が残る。

 

 後味の悪い予想と進行。

 最後まで不本意なまでに期待を裏切らずに思いのままに展開したことが悲しく、不本意な作品であったのが口惜しい。

 

 

 最後のブルースターのような 恋人との思いでの花が一面に広がりを見せていくシーンはカメラアングルが少し遠すぎた上に、意図的なたくらみが私の心を曇らせた。

 

 また最後の並木を歩く場面は 私はドラマを見ていないので大きな声では言えないが 韓国スターのぺ・ヨンジュンさんの『冬のソナタ』のあまりにも有名な一場面に似すぎていないのかな・・・・・・

 

 

 構図を決めすぎない、或いは芸術的なまでに美しく仕上げすぎないといった傾向はここ数年においてドラマや映画の傾向として広がりつつあるように感じるのは私だけだろうか。

 私自信がここしばらく好きな中国映画や韓国の映画から離れているのもその由縁である。

 

 

 話は戻って・・・・・・

 

 それでも中国(日本共同)映画のプライドとしてか、

「昔は父が洋服を作っていて、間違われて結婚まもなく刑務所に連れて行かれたことがあったのよ。」

「そんな時代だったから。」

という深みのある会話が始まったかと思うとすぐに焦点は星に流れ、ポップに変わる。

 

 おっと残念・・・といった具合に肩すかしをくわせられたまま、ラストを向かえたのであった。

 

 

 ただ、石橋凌さんは淡々とした味のある演技であったことと、妹役の董潔(ドン・ジェ)さんはとても可愛らしかったことが印象深い。

 

  妹役の董潔(ドン・ジェ)さんについて書かれています ↓

 http://www.d1.dion.ne.jp/~kalinka/china/yomoyama/culture/ster.htm

 〔董潔(ドン・ジェ)さんは可愛らしくて感心していたのですが、私の好きなコン・リーさんなどを育て上げられたチャン・イーモー監督に見出された女優さんなのだそうです。〕

 納得・・・・・・

 

 


コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 選ばれし者 | トップ | カルマ2 (評価は大きく二分... »
最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (えみこ)
2006-10-26 08:04:03
最近は映画はご無沙汰で、昨年末12月30日に京都の友人にさそってもらい、八坂神社のところの映画館で2本立ての韓国映画を見またのが最後です。韓国ドラマを見始めたり、インターネットでドラマを購入し一気に見たり出来はじめ、2時間に凝縮される意味がなんだろうかと思い始め、2時間がたよりなく思えるようになりました。と言いながら、20話を超えるドラマは時間の都合でなかなかチャレンジできませんが・・。昨年末の分に「マラソン」というのがあり、これは感動しました。ヒットしなかったのが残念でした。
返信する
わたしも・・・ (えみこさんへ)
2006-10-27 01:38:01
最近劇場で観たのは『日本沈没』くらいのものです。

観たい映画はいっぱいあるのですが、もっぱらTV映画やTV舞台。



韓国の長編ドラマではイ・ビョンホンさんの『美しき日々』はみたことがあります。



彼が出演していた二時間ドラマで、老人と対話する貧困層の農民のような内容(?)のドラマを途中から見たことがあリます。

あまりにも深くて重厚感があり 涙が止まらないような秀作でしたが、残念なことに題名がわかりません。

もう一度みたいのですが、本当に残念。



韓国のドラマのお勧め作品があれば教えて下さいね。

返信する
イ・ビョンホンシ (えみこ)
2006-10-27 13:12:21
昨年末にみたのは彼の「甘い人生」と「マラソン」の2本立てでした。彼の鍛えられた武道の腕前はジャッキー好きの私にはモチロン



彼の「オールイン」も彼の足蹴りの高さなどを十分に見せてくれます。ソウルの下町の様子とチェジュ島の高級な観光地の様子が面白かったですよ。



また、彼の「白夜」は北朝鮮のことを韓国ではどうとらえているのかなどが分かり興味深かったです。



2時間ドラマとしては、「遠い路」というお正月ドラマで孤児の役をされたのがとても彼のよさが引き出されていてよかったです。
返信する
野菊の墓 (えみこ)
2006-10-27 13:20:48
もみたのを忘れてました。百恵ちゃんの分を選んで、高校生の女の子たち数人に明治の様子を教えたくていっしょにみたのですが、風景が今はなくなっている懐かしい風景でした。モチロン家の様子や着物などは伊藤左千夫さんの時代のものなので覚えがありませんが・・・。



韓国ドラマを見ていると子どもの頃に見た懐かしい自然の風景と似たものを見れるのでとても気持ちが落ち着きます。漁村の風景などもいいですね。

返信する
以前みたドラマは遠い路かも… (乱鳥)
2006-10-28 23:30:34
ありがとう。参考にさせて頂きます



とりあえず『マラソン』と『遠い路』をみたくなりました。『マラソン』にもイ・ビョンホンさんのが出演なさってるのですか?

なんだか重くて興味深い内容でこの作品、好きかも…ツタヤにあれば 借りてみようかと思っています。



ジャッキーは私も好きです最近の彼も人柄が感じられて、やっぱりみていて楽しいですね





> 野菊の墓

韓国やイラン映画などは生活に密着し自然を取り入れた素朴な作品も多くて、やはりえみこさんと同じような理由で好きです。



一昔前の純文学は生活や心情を細やかにとらえた小説が多いので好きなものが多いです。



何でも吸収するべく高校時代にいい作品を見る機会を与えてくださるえみこ先生に出会えて、生徒の皆さんはシアワセですね!  
返信する
マラソン (えみこ)
2006-10-29 03:16:13
お褒め下さり、ありがとうございます。今は彼女達と離れてますが、覚えておいてくれればうれしいです。

その時は、「野菊の墓」か「古都」か迷いました。

「古都」は上戸彩さんのがいいと思い探したけれど、

見つからなかったので、「野菊の墓」にしました。



「マラソン」は兄にばかり関心を寄せる母に心を閉ざす弟チュンウォン役で、<天国の階段>でクォン・サンウの少年時代を演じた美少年ペク・ソンヒョンくんが登場していて興味深いです。が、やはりお母さんや自閉症の兄の役、兄のコーチ役の俳優さんなどの無駄のない演技がよかったと思います。また、12月から始まる「チェオクの剣」でもペクくんは子役で登場し、爽やかさを見せてくれます。
返信する
いつまでも心に残るものですよ・・・ (乱鳥)
2006-10-30 12:58:26
よい先生との出会いは心の奥底に響き渡り、ふとしたきっかけで時々思い出します。

きっとえみこ先生の思いも生徒に届いていますよ…

いい思い出と同時に 生徒によっては個人の今の生活にいい意味で影響していることでしょうね♪



えみこさんって韓国ドラマを本当によくご存知なのですね。

「チェオクの剣」は十二月からなのですか?みてみたいと思います。

「マラソン」と「遠い路」があれば借りてきま~~す
返信する

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事