乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

カルマ2 (評価は大きく二分される作品)

2006-10-27 | 映画

 (写真は京都嵯峨野の化野念仏寺です

 NEW BLOOD   カルマ2

 

 作品としての満足度 ★★★★★

 作品としての感動度 ★★★☆☆

 作品としての影像美 ★★★★★+おまけ★

 作品としての構図   ★★★★★+おまけ★★

 作品としての展開  ★★★★☆

 作品としての音楽・効果音★★★★☆

 ホラー映画としての怖さ ★★☆☆☆

 ホラー映画としての満足度★★☆☆☆

 

 全体を通しての評価 ★★★★☆

 

   2002年   香港     89分

 

 監督  ソイ・チャン

 脚本  セト・カム・ユン

      ソイ・チャン:(字幕) 

 

 キャスト  ニキ・チャウ
        ウィニー・レオンバーナード・チャウ
        サイラス・チャウマーコ・ロク

 

 ホラー映画としてとらえるか小説を撫で回すように見るかで評価は大きく二分される作品のように感じる。

 私的には全体を通して満足のいく作品のひとつでした。

 特にことごとく工夫の凝らしたソイ・チャン監督の特徴とも言える斜め構図はとても好きで、心が落ち着きます。

 またブルーを基調とした中に、ここぞといった場合『赤』でポイントを効果的に効かせる。

 心憎いばかりの計算されつくした色感。

 一見毛bb代的ホラー的映像に見えるが、中国的感覚は随所随所に残されており、見ていて満足がいく。

 かといって頑なに自己表現を表に出すばかりではなく、洋風或いは日本的な怖さも取り入れられ、ホラーはベースにしながらも品の良い作品に仕上げられているのは、この監督の人柄によるものなのかもしれない。

 

 献血をした三人、自殺して助かった男、そしてひとりなくなり逆恨みをする怨念恐ろしき霊と化す女・・・・・・それぞれにドラマが伺え 人物像がうまく表現されており、全ての人生が否定できないところが興味深い。

 

 単なる怖いだけのホラーにとどまることなく、映画作品としても決め細やかで安心して楽しむことのできる秀作。

 

 ニキ・チャウ(女性)の表情のうまさには参りました。

 

 

 余談ですが 私の好きなレスリー・チャンの『カルマ』です ↓

 http://www.geocities.jp/yv_long/lesrie_1.html


コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最後の恋、初めての恋 (日... | トップ | 踊るニューヨーク / フレッ... »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
翻訳について (えみこ)
2006-10-27 13:24:53
韓国ドラマを見るようになってから翻訳の仕方や声優さんの声質と本物との関係がすごく気になるようになりました。本当は韓国語を勉強できる時間が欲しいですが・・・。いかがですか?
返信する
ホントですね~♪ (乱鳥)
2006-10-28 23:50:08
ドラマや映画をみる度に、『今のは韻をふんでるな』『ジョークがいまいち字幕では…』という悔しい思いをしています。詩的表現や言葉の響きは美しいのでしょうが、言葉の壁は厚い。



ただ間違った方向に流れる場合も多いのでしょうけれど、感性や感覚で作品をとらえるのも悪くないかなって…



イタリア語やロシア語、ペルシャ語や中国語もやってみたい気持ちはあるのですが、TVでもいいからひとつでも作品を多くみたい気持ちも強い。

悩みます…  



えみこさんはとても素敵な生き方をなさっている方ですね
返信する
字幕 (えみこ)
2006-11-01 01:24:44
ペルシャ語もですか!でも、いくつも同じ国の作品を見ていたら、いろんな事情が分かってきて分かる部分も多いのでしょうね。私に韓国ドラマをすすめてくれた友人は「砂時計」というドラマもすすめてくれましたが、時間の都合で見てないのです。いろんな国のことがわかるとまたじぶんの置かれた場所のこともいろんな風に見えてきておもしろそうですね。韓国は日本との関わりの歴史も長く、中国の文化圏で同じく中国の東側という共通点もあるので興味深いです。イタリアは今のところまず行ってみたいです。
返信する
えみこさんへ (乱鳥)
2006-11-01 03:58:01
同じ中国の中でも違うのでしょうね。
スペインでもスペイン語そのものではありませんが、英語圏とフランス語圏があったり…
『古代**語』と『現代**語』といった具合に、時代によっても言葉は全く違うようですね。
道具として使用している言葉なのに、なんだか不思議です……

私もどこかにゆっくり行ってみたくなりました。
返信する
作品のふるさと (えみこ)
2006-11-03 09:43:21
そうですね。好きな作品ができるとそこに行ってみたくなりますね。私は中学生の折に若い理科の女の先生からすすめてもらった「風と共に去りぬ」の本を読んでから、アトランタに行きたくなりましたが、英語は苦手で、アメリカにはまだ行けてないのです。本を読んだ年齢の倍くらいになりやっと映画を見ましたが、好きな台詞があまりに省かれていてがっかりしました。が、映像は当時の服装や家の様子を見せてくれるので、想像でしか分からなかったスカーレットのアトランタの家も分かり、おびただしい負傷者の姿も見れて、納得しました。でも、空気を吸いにいつか行きたいです。

「ビルマの竪琴」という子どもの頃、好きだったお話がありますが、実際は現地の仏教は日本のものと随分違うので僧が楽器を持つのは考えられない行為だそうで、ありえないとか。しかし、子供心に、日本の兵隊さんの全てにそのようにしてもらいたいと思いました。・・・・。帰ってくるのを待たれていたご家族には申し訳ないけれど・・・。
返信する
 (乱鳥)
2006-11-04 18:49:18
昔はよく読んだんですけれど、今は本も時間の空いた時しか読まなくなってしまいました。
妙に小・中・高で詠んだ作品はすきなのが多いし、影響をもろに受けているナァって感じます。
内容は覚えてないのが多いのに、『色』や『臭覚』で憶えれいるものが多い。
それに比べて高・大学時代に読んだものは結構内容も覚えている。
ただ…子ども時代に読んだ本の内容のほうが深いかもって恥じています。
今は読んだ矢先から忘れる。
まだ若いんだけれど…
返信する
Unknown (えみこ)
2006-11-04 19:05:35
うちも大学生がいますが、下宿してしまい、なかなか帰ってきません。娘が高2ですが、出て行かないでほしいです。

その息子がグリムの本当は・・・など読んでました。封神演義も読んでました。怖いもの、神秘的なもの、好きなようです。今、写真部に入っているようです。
返信する
Unknown (乱鳥)
2006-11-05 02:38:47
高2の娘さんですか?
そろそろ忙しい時期に突入ですね…
風邪など曳かないように気を付けてくださいね。

うちは自分でがんばるしかないみたいな感じで机に向かっていました。

せめてもの親心と思い、栄養バランスだけは考えた食事を作るように心がけていたのはいいのですが、成長しすぎた感じです…

うちは二人とも大学生です。
ひとりは下宿。
近い割には今回も帰ってきませんでした。

息子さんが写真部なんてうらやましい!
いや~ホントにうらやましい。
返信する
進級説明会 (えみこ)
2006-11-06 07:50:53
が土曜日にありました。3年生の選択科目に注意しなさいというものだったのですが、睡眠のとり方とか
授業を大切にしなさいとか苦手科目を勉強しなさいとかといったお話で絞られました。娘はまだまだクラブに力が入っていて、受験に邁進とはいかない様子です。

息子の写真帳をこっそりと見ましたが、奈良写真館などのものを見慣れている私には幼く見えてしまいます。辛口の親でかわいそうです。(と言いながら、私はカメラの扱いが出来ないのです・・・。)
返信する
進級説明会 (乱鳥)
2006-11-06 19:19:25
って妙に親同士の間で緊迫感が漂乳母愛もあるそうですね。わが家の場合は進級も受験も入学も「自分でしなさい」って資料全部を子どもに渡して下駄を預けちゃいました。
睡眠とか朝方とか食事とかの内容って子どもたちがすでに学校で聞いてるみたいですね…親のための心得なのでしょうね…

クラブもなさってるのは素敵ですね
うちの子も二つほど入っていました。
うちは受験間際まで小説読んでて、前期が終われば『ダメだったかも…』ってまた思い切り小説を読んだり予備校を探していたそうです。親は部屋に閉じこもったきりの子を見て、後期のために勉強してるものだとばかり思っていたのですが…

写真部って私にとっては理想的に感じてしまいます。えみこさんのお子様でしたらきっと感性の豊かなお写真なのだろうナァって想像しています
えみこさんのブログを拝見していて思うのですが、お人柄の表れたお写真でとても好きです{/kaeru_fine/
返信する

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事