乱鳥の書きなぐり

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『ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション』あべのハルカス美術館(8景)

2014-07-26 | 美術・文様・展示物


    『ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション』
     Collection of Museo Poldi Pezzoli
     The Aristocratic Palace and its Beauty-Milano
     the Magnificent Collection of the Nobleman

     あべのハルカス美術館 (あべのハルカス16F)

 

 

 

 


 生活必需品(お洋服)を購入後、春帆楼で季節限定のハモ料理を頂く。
 春帆楼は予約無しでは満席の場合も多いが、この日は待ち時間も無くすんなりと案内して頂けた。
 ゆっくりとお食事を頂いた後お会計を済ませる。
 レジにはハルカス美術館の割引券が束にしておいてあり、お断りをして二枚頂戴する。
 ほんの些細な出来事だが、大変お得感を味わう。私って主婦だなぁ~~。

 

『ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション』は思いのほか良かった。
 日本にしてイタリアを味わえる作品の多さに驚く。
 好きな作品が多くあった。

 

『ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション』の展示方法や説明はわかりやすく、また洒落ていた。
 イタリアの15世紀煮は真横方描かれた顔が多かったが、16世紀には斜めから描かれる事が多く、これがイタリア絵画の一つの特徴といえる。

 

「アトリビュート」についても詳しく記されており、「いばらの冠」や「釘」などに注目しながら鑑賞すると、よりわかりやすい。
 会場には、「アトリビュート」とは、【聖人や神などの姿を視覚的にあらわす際の約束事】と書かれていた。

 アトリビュート(英語:attribute)とは (Wikipediaより)
 西洋美術において伝説上・歴史上の人物または神話上の神と関連付けられた持ち物。その物の持ち主を特定する役割を果たす。持物(じぶつ)ともいう。正義の女神を例にとると、手に持った秤と剣、それに目隠しである。
 イコンなどの宗教画においては、聖人の生涯、職業、使命を表すために用いられる。画面内に描かれている女性がオルガンなどの楽器を手にしていればセシリアであろうし、車輪とともに描かれていればアレクサンドリアのカタリナであると見分けることができる。
 また、シュロの葉は殉教者(致命者)に共通するアトリビュートである。
 ただし正教会においては、致命者(殉教者)の持つ象徴は十字架である。


 

 大変大きな絨毯が壁にかけてあった。
 近くで見ても素晴らしいが、かなり離れてライカの双眼鏡で全体を把握しながら丹念に見る。
 イランの絨毯博物館へは何度か訪れた事があるが、イタリアの絨毯もいいものだなと感じた。

  

 フランソア・ショピング工房の「祭壇画の一部」はイタリアらしいと感じ、見入ってしまう。

 

 好きな色彩の好きな絵が多くあった。
 好きな色、好きな構図、好きなタッチの絵に囲まれていると、妙に落ち着く。
 人気のまばらな図書館の本棚の蔭の、日常とは離れた異空間にいる思いがする。
 展覧会場には人がいっぱいいらっしゃるし、少し離れた作品の前には家族もいるというのに、好きな作品群の前にいると、そこには自分の世界が広がる。

 

 好きな作品が多かった『ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション』だが、今回の目玉とされているピエロ・ボッライウォーロ「貴婦人の肖像」(1940年頃 テンペラ)について触れておきたい。
 まさしく1950年代までイタリアで流行していた肖像画の描き方で、真横の顔である。
 会場には長めに額に入れて展示されていた。
 貴族のコレクションとして館にかけてあった「貴婦人の肖像」の額は少し短めのものであった。(室内写真も展示されていた)
 額一つで、首の長さが簿妙に変わり、雰囲気が異なる。
 長めに額に入れると、首の後ろから肩にかけ手がすんなりと伸び、「貴婦人の肖像」の表情がいかされていた。
 どの段階で額が変えられたかはわからないが、絵画は芝居にも通づる部分があるのかとひとりほくそ笑む。
「貴婦人の肖像」の髪飾りや装飾については頂いたパンフレットに示されているので、ここでは省略させて頂きます。

 

 他
  歌劇 『イネリオの勝利』
  バレエ『ミッソルンギの最後の一日』
  小説 『アイバンホー』ヒロイン

 
 
 

 

 

 

 

 

    

 あべのハルカス美術館公式HP ▼
 イタリア北部に位置し、最先端のファッションやデザインの発信地として知られる大都市ミラノに、「ヨーロッパで最も美しい」といわれる邸宅美術館(ポルディ・ペッツォーリ美術館)があります。この邸宅のかつての主である、名門貴族ポルディ・ペッツォーリ家の末裔、ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリ(1822-79)は、一族に代々受け継がれ、自らも収集した絵画、工芸品、武具などで邸宅を埋め尽くし、芸術の香りあふれる比類のない館をつくりあげました。この邸宅とコレクションは、主亡きあと、遺言により美術館として一般公開されています。

 本展は、ルネサンスから19世紀にいたる華麗なる貴族コレクションの数々を、日本で初めて公開します。ポルディ・ペッツォーリ美術館のシンボルであり、肖像画史上に輝くポッライウォーロの傑作«貴婦人の肖像»も初来日します。一度目にすると忘れられなくなる美しき横顔を、この機会にぜひご堪能ください。


    





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