乱鳥の書きなぐり

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『往生極楽院船底天井画』(復元模写)三千院

2006年12月14日 | 美術・文様・展示物

 

 『往生極楽院船底天井画』(復元模写) 

 

 

 平成18年秋、三千院の円融蔵展示室内に『往生極楽院船底天井画』(復元模写)が設置されていた。

 私たちが見たこのには たまたまどこかの大学教授が外国の専門家らしき人々を招かれ、簡単な説明を簡単な英語で話されていた。

 

「この空間は宇宙を表す空間で・・・。」

 

 見れば確かに曼荼羅が描かれていたり、梵語で何やら呪文のような説明が鮮やかな色彩の背景をバックに、黒で描かれていた。

 何が書かれているかは説明がなかった。こんなことなら、家族に来てもらえばよかったと後悔の念が強いが、家族は生憎この日は仕事。

 シルクロード諸国に共通する 頭を斜め下にしたような天女が描かれていることくらいはわかるが、後はさっぱり。

 写真にもあるように、雲の上の天女たちは 平穏な面持ちで雅楽(或いは伎楽?)を奏でているのが興味深い。

 

 色彩はべた塗り。いたって単純で鮮やか。この色使いは文様や柄こそ違うが、他の神社の屋根組みや仏像、壁面でも見られるものだ。

 諸神社の場合はもう少し緑の強いものも多い。

 一般に派手で、写真のような色彩のものが、時を経て、色がこなれ、しっくりと私たちの心の中に入ってくるのかと思うと、時の流れの神秘を改めて感じる。

 

 

 

コメント (2)
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