記録のみ
能楽への招待
2003年1月21日 第1刷発行
著者 梅若楢彦(うめわか なおひこ)
(株) 岩波文庫
岩波新書 (新赤版) 823
190ページ 700円+税
梅若楢彦
1958 大阪生まれ
1981 上智大 外国語(比較文化学科卒)
1994 ロンドン大 大学院(演劇学) 博士課程終了
現在 能楽観世流シテ方
静岡文化大 助教授
ロンドン大 ロイヤルホルウェイ校 客員教授
今日乱読二冊目は『能楽への招待』
知らないことが多く書かれていたので、とても面白かった。
これから少しづつ能を観る機会が増えた数年後くらいに 再度読めば、理解が深まっているかな・・・・・・?
能について全く知らない手探りの状態の私にとって、大変楽しめるテキストでした。
興味深かった記述は 何も知らない私にとっては多くありました。
その中でいくつか記録しておきたいと思います。
①舞台背景の『老松』は春日神社の『影向の松』と呼ばれた実在の松を模したとのこと。
へぇ~知らなかった・・・っていうより知らないことばかり・・・
②『型』の『カマエ、ハコビ、サシ込ヒラキ』の動きは途中までは想像できたのですが、最後のサシ込ヒラキの途中から???
まだまだこれからです・・・
③観たい(聞きたい)曲がいっぱい出てきました。
④ロンドン留学時のある演出家の
「能の達人とパントマイムの達人がコーヒーを飲もうとしている」
「普通にコーヒーを飲もうとした時、両者には果たしてどれほどの芸術的な違いが生じるだろうか?」
といった質問はカブキを長年観ている私にとっては とても興味深い。
(長年といっても、恥ずかしながら自己流で観ているだけですが・・・長さだけで言えば能楽も中学生の頃から見てるのですが、興味を持ったのはごく最近で、全くちんぷんかんぷん・・・)
⑤先日観た『融』の記述も二箇所あり、あまり数を観てない私は宝物を見つけたように嬉しかった。
(中味は子どもだな・・・)
というわけで、『能楽への招待』を読んでいる間、楽しい時間を過ごせました。