紅葉がおいしい、おかきも美味しい
出町付近から京都バスの大原行き(終点=460円)で数十分も揺られるともみじの名所のひとつ、大原に着く。
私たちの出むいた十二月一日も観光客でバスはいっぱいだった。
京都のバスはベストシーズンには増数されるが、それでも間に合わない。
出町から大原までの道のりは川や自然、山や田畑や漬物店、そのほか懐かしい景色が目に飛び込んでくる。北白川や『平八』などもなじみのある風情である。
大原のバス停を降りて二,三分も歩くともみじが出迎え、京都らしい土産物屋が両脇を固める。
自然を背景にこういった店を覗きながら、なにがしら買っては食べるといったことも楽しみの一つとなる。
饅頭に漬物、煎餅に、カステラ、蕎麦屋に京料理店・・・
食べ物屋さんだけでもいっぱいで迷った挙句、手焼き煎餅(おかき)を片手に三千院へ急いだのでした。
手焼き煎餅は焼きたてでまだあたたかくてもみじを見ながら食べると美味しかった……って言うか、恥ずかしげもなく歩きながら食べちゃいました。夫と出かけた時にはけしてできないな。これもこどもといっしょだったからできたのかなって一人ほくそ笑んでしまいました。ささやかな幸せ……
私はごま(120円)、子どもは海苔(150円)のおかきを選びました。
なんだかこどもの頃の夜店や友だちと行った壬生狂言を思い出しちゃいました。楽しかったな、あの頃も……
お饅頭やお餅も食べたくなりましたが三千院を見てからおゆっくりとお食事を頂く予定でしたので、あきらめました。
紅葉も、おかきも おいしい大原でした。