(写真は奈良の田原本町の廃屋です)
予言
満足度 ★★★☆☆
怖さ ★★☆☆☆
話の展開★★★☆☆
三上博史が出ていたよ~~★★★★★
2004年 日本
監督 鶴田法男
原作 コミック「恐怖新聞」 つのだじろう
キャスト 三上博史
酒井法子
山本圭
吉行和子 他
三上博史さんと吉行和子さんが出ているだけでも怖かった&満足。
三上博史さんと酒井法子さんの芝居の表現法異質でかみ合っていない。
キャスティングのミスかな?
ここはひとまず
三上博史、
黒木瞳、
故田村 田村高廣或いは山崎勉或いは元の山本圭、
吉行和子
って役者で固めると、作品がまた違ったものになっていたような・・・・・・
酒井法子さんの皺のない人生観の感じられないきれい過ぎる顔とうますぎる歌が妙に作品野表面を上滑りしているようで、惜しい感じがする。
この『予言』はJホラー六作品のなかの第一段として『感染』徒同時に上演されたらしい。
原作の『恐怖新聞』は何度かは読んだが、原作と映画は別作品に仕上がっていた。
前半の話の展開がもたつき、三上博史さんの演技力がけに頼った感がぬぐいきれない。
吉行和子さんが出てきて安堵感・・・と思いきや、すぐに死んでしまう。
いくら上手い役者とはいっても前半の話の進み具合はスローテンポで、オオアリに鏡餅を運ばせようとしている感じがして、三上博史さんが気の毒な感じが捨てきれない。
三上博史さんはとても表現力の豊かな役者さんで好きな役者の一人ですが、前半は舞台調の表現で今回の映画に関しては少し浮いていた感じする。
やはり相手の女性はもう少し・・・でないと、彼にとってもやりづらさがあるのだろうか・・・
それが証拠に吉行和子さんが出てこられると映画らしくなっていたのですから・・・
先ほども書いたようにキャストは真剣に選らばないとオムニバス形式の一本三十分のドラマの方が密度が濃い場合もあるかもしれない。
後半の三上博史さんは周りに影響されることなく自由に自分を表現され、素晴らしかった。
後半は脚本も充実しており、映像・表現・演技においても抽象的面白みが伺え、絵画で言えばシャガールといった感じがして好きだった。
さすがの三上博史、あっぱれじゃ!
映画のラストは悲劇。
しかし里見の心が解放されたという意味では、ある意味ハッピーエンド。
だが・・・
実際には子どもの身に・・・
子どもの瞳には空から舞い降りる一枚の新聞が舞い降りてきた。
自己の死者の顔写真は父、里見。
子どもの瞳は大きく開かれ、輝いていた・・・
ぅん?
このラスト何かに似ている。
『ゾンビ・・・』か・・・
ゾンビから逃れオープンカーの乗った後部座席の中腰の女。
肩まで掛かった艶やかな金髪をかきあげると、首筋には傷跡が・・・
両作品ともに余韻が残ってこわ~~い。
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