乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

少林サッカー

2006年06月08日 | 映画
     少林サッカー(少林足球)



        

           楽しめど ★★★☆☆




           2001年 香港

           監督  チャウ・シンチー
        キャスト   チャウ・シンチー
                ラム・チーチョン
                ウォン・ヤッフェイ
                モク・メイラム
                ティン・カイマン
                ヴィッキー・チャオ






 少林サッカーをみるのは二度目。 

 今回はテレビ大阪で・・・・

 とにかく面白い。

 あらすじや感想は今回は本の少しに控えさせていただきたいと思います。

 見た後も笑顔の残る映画でした。





 サッカー界の首領として君臨するハンと、ファンとの因縁の絡み合い。

 ハンへの憎悪を胸に街へ出たファンは、少林寺を信奉する青年シン(チャウ・シンチー)と出会う。

 これは使える。

 ファンの直観力が、昔のサッカーに対する炎を再びたきつける。

 一方少林寺を広めたいと願っているシン。

 即席サッカーチームを作り、ハンのチームに勝ちたいと願うファンはシンと手を組み、シンの少林寺の同胞を集めてサッカー大会へ出場する。





 監督は主演のチャウ・シンチー。

 彼の少林寺に対する思いから繰り広げられるサッカーへの熱意はこちらに伝わってくる。

 彼の人の良さや優しさやユニークさは随所に見せてくれる。

 情熱あり友情あり恋あり・・・・

 みていて気持ちが良い。




 少林寺仲間のキャストや個性は見事に描き出していて、わかりやすい。

 消極的な性格の女も 美しく、強くしなやかな自信のあるいい女に変身。



 彼女の繕った元は穴だらけの臭くて汚いスニーカーが輝いて見えた映画でした。





 単純な感想ですが、面白かった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドリーマーズ

2006年06月08日 | 映画
       ドリーマーズ





               楽しめど  ★★★☆☆




             製作  2003年    

             時間  1時間55分

             製作国  イギリス、フランス、イタリア合作
      
             監督 ベルナルド・ベルトルッチ

             脚本 ギルバート・アデア


             キャスト マイケル・ピット
                  エヴァ・グリーン
                  ルイ・ガレル
                  ジャン・ピエール・レオー










『ラストタンゴ・イン・パリ』でも有名なベルトルッチ監督の映画をみました。


 欧米各国で映画批評家の絶賛された実力は監督。

『愛の巨匠』ベルナルド・ベルトルッチ監督の傑作。

 ドリーマーズは、ジミ・ヘンドリックスの「サード・ストーン・フロム・ザ・サン?」で始まった。

 1968年5月革命前夜のパリを舞台に、3人の男女のマジカルな青春群像を見事に描く。

 政治や思想の描き方や個々の食い違い、親の一卵性双子に対す厳格で威圧的ではあるが、一方放任及び奔放な家庭環境。

 それらから逃れる為に無意識下で兄弟は映画や音楽、禁じられた性のユートピアのへと居場所を見つける。

 音楽やファッションのムーブメントを予見させ、みごとに描く。

 自由な愛のなか、三人の内なるジレンマ、自分に理想に反する虚構の生活!





 両親の留守中、パリに残った双子の兄妹のイザベル(エヴァ・グリーン)とテオ(ルイ・ガレル)は、アンリ・ラングロワ主宰のシネマテークで出会ったアメリカ人留学生のマシュー(マイケル・ピット)と親しくなる。

 自分たちのアパートに招き入れ、共同生活が始まる。





 マシューは双子の女を愛しはじめるが、一方女は禁じられた愛に魅せられていることを痛感師、苦悩を感じる。




 三人の麻薬のようなもやのかかった生活は暫く続くが、突然帰ってきた双子の両親に、全裸の三人の姿、つまり実情を悟られたことに気づいた女は、ガスの管を三人の寝場所に引いてくる。

 自殺しようとする女と、何も知らずに眠る男二人。

 


 突然アパートの窓が割られ、三人は飛び起きる。

 表道路にはベトナム反戦のデモ集団。

 双子のお坊ちゃんで形ばかりを追っていた思想を本物のものだと主張するかのように、デモに加わろうとする。

 兄弟を追う女。

 女そして兄弟を追うマシュー。




 双子の男はデモの持ち合わせていた火炎瓶を一つ手に取り、警官群に向かっ手歩き出す。

 追う女。



 マシューは二人を何度もとめようとする。

 そんな彼の声など聞こえないかのように現状に酔いしれた二人。

 二人はこれが使命であり青春であるかのように突き進む。




 マシューはデモの連中が叫ぶ中、一人立ち止まる。

 彼は困惑し、瞳にはかげりを見せる。




 マシューはデモの流れに逆行して、デモ隊から離れてゆく。

 まるで自分の居場所に戻るかのように・・・




 彼の姿はデモ隊の闇に包まれて見えなくなる。

 そして・・・・




 突き進んだ双子の二人。

 男は警官隊に向かって力強く、高らかに火炎瓶を投げる。

 警官たちは二人に向かって銃を撃つが、映っている段階では二人には当たらないが・・・

 ここで幕・・・





 マシューと二人の国籍や立場上の違いを軸に、行動、思想の違いに発展する若者を描いた秀作。


 
 



 パロディドのラクロアの『勝利の女神』は気が利いていた。

 顔はモンローに変えられていた。

 双子の彼の塗り替えられた自己思想を見事に描き出していた。





 この映画のもう一つの面白さは、途中に出てくる他の映画の映像や、男二人のロックの比較論。

 あいにく映画を全く知らない私は、悲しいことに、この映画見たことがあるっぽい・・・くらいの感じ方でしかなかった。

 映画のファンの方でよくご存知の方なら、懐かしくてたまらないお宝映像だったのだろうなぁと、少し口惜しい。



 

 何はともあれ、楽しめた2時間でした。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする