乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

下妻物語

2006年06月01日 | 映画
        
  下妻物語






              楽しめど  ★★☆☆☆






                  2004年  日本

                  監督   中島哲也

                  原作   嶽本野ばら

                  脚本   中島哲也


                  キャスト 深田恭子
                        土屋アンナ
                        宮迫博之
                        篠原涼子
                        阿部サダヲ
                        樹木希林   他






 ロココ時代に夢見る(肝のすわった)少女桃子と、(根は小心者の)暴走族でヤンキーであるイチゴの心温まる(良い意味で調子っぱずれな)コメディ。





 二人が個々の持ち味を生かされた規格がちの映画。

 途中説明として織り交ぜられたショートの劇中コントは視点が良い。

 テンポも良く、途中及び最後はほのぼのとした深田の持ち味が生かされた 楽しめる娯楽映画だと思う。

 東京から2時間ほどかかる下妻の田舎を舞台にした、若者のジレンマをたくみに描きあげているといえよう。




 現実から脱皮して誇張されたカントリー・ロード。

 そこから見える唯一の大型スーパー店、ジャスコ。

 この展開は腹を抱えて笑わせていただいたが、けしてジャスコのマイナスイメージを植えつけるものではない。

 むしろ好感を抱かせた演出者はただものではない。
「あっぱれじゃ!」
と拍手を送ってしまう自分が怖い。

 見事な描きようだ。




 この映画で深田、土屋以外に注目すべき役者が二人。

 篠原涼子と樹木希林 。

 篠原はいつものテンポと持ち味で、この映画を守り立てる。

 また樹木希林は独自の持ち味と演技力で、この映画を少し深める。

 樹木も昔はかなりの悪で左目をなくしたという設定で、田舎風に気取った黒の眼帯をはめていた。

 以前に彼女の失明危機問題と彼女の役者としての演技論を耳にしていただけに、彼女の役者魂に触れる機会が設けられて幸せだと感じたのは私だけなのでしょうか。

 彼女と彼女を起用した監督にも拍手!




コメント
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