こなた様に、そなた様に、あなた様に、どなた様にも顔向けできないほどのお休みしてしまい、恐ろしくてアクセス数も確認せぬ今日この頃。今さっき、そっと指の間からのぞいてみると、にもかかわらず、毎日少なからぬ方々がおいでくださっている。ありがとうございます。ありがとうございます。
類を見ないあたたかき冬に、豆を撒くも忘れ、雛を飾るも日を逸し、風に舞うは梅花の優し白き色。庭のさんしゅは黄色い小さな塊をつけている。時期を見失った春の花が、次から次から咲いていく。冬から春への順繰りを、一日の中に詰め込んで、後から後から、花が咲く。花が散る。番狂わせの百花繚乱の春でございますなあ。
わたしはと言えば、少しだけ膝を抱えて毎日を過ごしていますよ。
ちょっとさびしくもあり、ちょっと そうだな、ちょっと 冷たい空気を吸ってみる。
身辺はなかなか落ち着かぬけれど、時間ができるとネットオークションの「和服」カテゴリーを見ている。古い物新しい物、色とりどりの花が、どろんとした絹の上に咲いている。世の中のありとあらゆる花が、ありとあらゆる色で、咲いている。目が眩むほどの、春と夏と秋との花々が濃く薄く咲いている。金の糸銀の糸。そうして様々な文様。波、千鳥、兎、月、雪。見覚えのある形。今まで、どれだけの花がこうやって描かれてきたのだろう。この国のそこいら中の、箪笥の中蔵の中で、どれだけの花が咲いているのだろう。
天然の世界ではあるはずもない赤地に咲く花、黒地に咲く花、青地に咲く花。紫地に咲く花。
高松塚の女人の着た花、十二単の一枚一枚に描かれた花、元禄袖の花、内掛けの花。ずっとずっと、幾万幾億の花が、ぬっとりとした絹の上に描かれて来たのだと考えてみる。そう想像するだけでわたしは隅々まで花で埋め尽くされ、シナプスからも花が飛ぶ。物狂おしいのは、暖かすぎる3月のせいだろう。
オンリーワンの花だなどと歌われて、安らぐことはすまい。過剰なほどのたくさんの花を自分に描きつけよう。
一年前の今頃に、西行のことを書いた。思い出したので、ちょいと補足。「その如月の望月のころ」と彼は詠んだけれど、それは「如月の望月のころ」が、釈迦入滅の日であったからであるそうだ。それは旧暦2月15日。今年は4月2日がその日に当たる。月齢は14。満月は4月3日だそうだ。
類を見ないあたたかき冬に、豆を撒くも忘れ、雛を飾るも日を逸し、風に舞うは梅花の優し白き色。庭のさんしゅは黄色い小さな塊をつけている。時期を見失った春の花が、次から次から咲いていく。冬から春への順繰りを、一日の中に詰め込んで、後から後から、花が咲く。花が散る。番狂わせの百花繚乱の春でございますなあ。
わたしはと言えば、少しだけ膝を抱えて毎日を過ごしていますよ。
ちょっとさびしくもあり、ちょっと そうだな、ちょっと 冷たい空気を吸ってみる。
身辺はなかなか落ち着かぬけれど、時間ができるとネットオークションの「和服」カテゴリーを見ている。古い物新しい物、色とりどりの花が、どろんとした絹の上に咲いている。世の中のありとあらゆる花が、ありとあらゆる色で、咲いている。目が眩むほどの、春と夏と秋との花々が濃く薄く咲いている。金の糸銀の糸。そうして様々な文様。波、千鳥、兎、月、雪。見覚えのある形。今まで、どれだけの花がこうやって描かれてきたのだろう。この国のそこいら中の、箪笥の中蔵の中で、どれだけの花が咲いているのだろう。
天然の世界ではあるはずもない赤地に咲く花、黒地に咲く花、青地に咲く花。紫地に咲く花。
高松塚の女人の着た花、十二単の一枚一枚に描かれた花、元禄袖の花、内掛けの花。ずっとずっと、幾万幾億の花が、ぬっとりとした絹の上に描かれて来たのだと考えてみる。そう想像するだけでわたしは隅々まで花で埋め尽くされ、シナプスからも花が飛ぶ。物狂おしいのは、暖かすぎる3月のせいだろう。
オンリーワンの花だなどと歌われて、安らぐことはすまい。過剰なほどのたくさんの花を自分に描きつけよう。
一年前の今頃に、西行のことを書いた。思い出したので、ちょいと補足。「その如月の望月のころ」と彼は詠んだけれど、それは「如月の望月のころ」が、釈迦入滅の日であったからであるそうだ。それは旧暦2月15日。今年は4月2日がその日に当たる。月齢は14。満月は4月3日だそうだ。
この場所で過ぎ去りし春を堪能できるからバーチャルもまんざらでないね。
goo reader が、うさと様の活動を教えてくださるので、
up があると、飛んできまーす。
春の訪れは、土の中に潜んでおりました魑魅魍魎の輩が、蠢いてまいります。
私の魂もそれらに冒され、常軌を逸した行動を取ろうとしております。
うさとさまも十分ご注意なさいませ。
心地よく思ってくださるか。ありがたや、ありがたや。
あぐねるほどの花を、咲かせたや。
お久しぶりでございました。また、すこしっつ書くから、readerに誘われ、お出ましくだされまし。
気をつけるどころか、火事と御祭りには血が騒ぐたち。クビを突っ込みたがる性分。
春だから、それも許されようってものですよ。ね。
昨年うさとさんの記事のなかに志村ふくみさんの紬展の記事があり、私も一度見たいと思っていましたが「滋賀県立近代美術館」で開催されていると知り、昨日行ってきました、さすが うさとさんの御推薦 何とも言えない色合いで思わずため息が出ました、絶対着ることは出来ないとわかっていますが、一度纏ってみた~い・・・「あ~~」無理だね。
また、誘ってくださいませ。着物鑑賞同好会なんていかがでしょう。