アッカンベー その1
アッカンベー その2
姫はじっと待った。
アッカンベーのあの子がやってくるのを。
確かに変だ。アッカンベーされるのを待ってるなんて。
でも、あの子に聞かなければ、
なぜ私はアッカンベーをされなければならないの。
私の何が間違っているの。私の何が「非」だというの。
みんなが私を讃える。私を羨む。私を愛する。
私はそれに応える姫として生きているわ。
もし、私そっくりなあの子が私なのだとしたら、
私はなぜ、アッカンベーをしているのかしら。
私は今まで誰も、羨んだり、軽蔑したり、貶めたりしたことはないわ。
みんなが私を讃える。私を羨む。私を愛する。
私はそれに応える姫として生きているわ。
そうして、その日が来た。
姫が城の西翼にある、図書室で昔々の語部が伝えた話を読んでいたとき、
書架の陰から、あの子がひょいと顔を出し、アッカンベーをしてきた。
「お待ちなさい。消えてしまわないで。私はあなたと話がしたいの。」
夕陽を背にしたあの子の肩が、ギクリと上がるのが、見えた。
あの子は懐からなにやら取り出し、さらさらと書き付けた。
そうして、軽くピッチングフォームをしたかと思う間もなく、書庫の奥に消えてしまった。
一人ぼっちに残された姫の目の先に、あの子が飛ばした紙飛行機が
黄色の光の中でふんわりふんわり浮かんでいた。
akan@bay.com
ヨモギ草のような匂いのする紙を開くと、ただそれだけが書かれていた。 つづく
アッカンベー その2
姫はじっと待った。
アッカンベーのあの子がやってくるのを。
確かに変だ。アッカンベーされるのを待ってるなんて。
でも、あの子に聞かなければ、
なぜ私はアッカンベーをされなければならないの。
私の何が間違っているの。私の何が「非」だというの。
みんなが私を讃える。私を羨む。私を愛する。
私はそれに応える姫として生きているわ。
もし、私そっくりなあの子が私なのだとしたら、
私はなぜ、アッカンベーをしているのかしら。
私は今まで誰も、羨んだり、軽蔑したり、貶めたりしたことはないわ。
みんなが私を讃える。私を羨む。私を愛する。
私はそれに応える姫として生きているわ。
そうして、その日が来た。
姫が城の西翼にある、図書室で昔々の語部が伝えた話を読んでいたとき、
書架の陰から、あの子がひょいと顔を出し、アッカンベーをしてきた。
「お待ちなさい。消えてしまわないで。私はあなたと話がしたいの。」
夕陽を背にしたあの子の肩が、ギクリと上がるのが、見えた。
あの子は懐からなにやら取り出し、さらさらと書き付けた。
そうして、軽くピッチングフォームをしたかと思う間もなく、書庫の奥に消えてしまった。
一人ぼっちに残された姫の目の先に、あの子が飛ばした紙飛行機が
黄色の光の中でふんわりふんわり浮かんでいた。
akan@bay.com
ヨモギ草のような匂いのする紙を開くと、ただそれだけが書かれていた。 つづく
ちょっと今んとこ、ホリエモンショック中ですが、
がんばります。うっす。
妙な笑いになってしまいました。
さぁ。どーなる。
もちろん、私も読んでますよ。
はいはい、進めますよ、待っててね。
韓流ドラマを見ているようなじれったさ。
だから~!?