うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

Priusなひとびと

2009年03月10日 | 語る!
ホンダからインサイトっていうハイブリット車が売り出された。販売店の前を通るたびに、試乗したくてたまらない。ちらりと見ただけだけど、ハイブリットカーってのは、ああいう形じゃないといろんなもんがおさまらないのか、プリウスそっくりのフォルム。試乗したいといっても、プリウスに乗ったことないので、比べようもないけれど、運転してみたいよー。
私は今、ノートってのに乗っていて、コンパクトカーの範疇に入る車を選択したのだけれど、決めるときはプリウスもちょっと考えてみた。ちょうどそのときは、ガソリン1リッター180円台って時だったからだ。
確かにリッター30キロ超の燃費は魅力的だった。しかし、このプリウスは250万程度は出さねばならぬ車だ。コンパクトカーに比べたら、100万も高額であり、3ナンバーゆえ、諸税も高い(不勉強なので、エコ減税やらがどれくらいあるのかは知らないので、ごめんなさい)100万のプラス諸税という差額を、10年ほどで回収するには一体1年間にどれだけ走らなければならないのか、1万5千キロではきかないだろう。仮にガソリン1リッター100円、燃費をエコカー15キロ:プリウス30キロとしてY÷15×100-1000000=Y÷30×100 年間3万キロ走らねばならぬ計算か?ガソリンが200円近くになって1.5万キロ10年でもとが取れるという計算になるのか?プリウス保有者の方々は本当にそのような計算をされたのだろうか。それとも、純粋に地球のために地下資源をなるべく使わない、CO2 を出さぬという高邁な思想の持ち主か。なんとご立派なことだろう。しかし、年金生活者の大部分には贅沢な車だ。加減乗除を知ってしている人にとっても?な車ではないのかな。
簡単な計算をしてプリウスを買わないことにした。エコには賛同するが、エコノミー的にはあまりに合わないと思ったからだ。
私は毎日運転をするが、最近は本当に多くのプリウスを見るようになった。
そして、その運転がどうも、うーん、である。
年配の男性の方が運転している。助手席には妻らしき方が同乗されている。上場企業の中間管理職をリタイア、この不況下にあっても、奮発したら世界一周船の旅なんてのに出かける余裕はある、今までクラウンとかワーゲンとか乗ってたけれどガソリンも上がったしね、なんて層を勝手に想像してしまう。
なんだか、私はこの人々が不愉快だ。
エコをするなら、ちゃんと計算をして欲しい。余裕があるのかないのかわかんないところで、節約をどんぶりでしてしまう感覚が嫌だ。安いものが欲しいといって、ジャパネットで買い物をしてしまうようなものだ。それならば、幾つか大型電気店で価格調査をするなりネットで調べるなりしてからにして欲しいものだ。こういう大雑把な無理矢理感がこの層の人たちに多いように思う。故に(?)この層のプリウスの運転がゴーマンでたるい。追い越し車線でトロトロ走ったり、ウインカー出さずに車線変更したり。
うん、確かに他人の買い物であるのだから、大きなお世話であるのだけれど、許せないのだ、私は。そういう層を当て込んで売ってきたトヨタももっと考えるべきだよね、と思う。エコロジーはゆとりある層でなければできないってのは間違ったあり方だ。だから、インサイトはもう、200万以下というところで、立派だ。エコカーも庶民の物にしてくれようとしている。
エコロジーだってエコノミーだって、簡単な計算の中でも無理が出てしまえば、お題目のようなものになってしまう。だから、ホンダ、よくやってくれた、と思っちゃう。
この不況下、安いものばかりを求めていれば、経済活動を促進しないとは思うし、そこのところのジレンマは近代以降の自由経済にとって大きな問題だとは思う。でも、私は竹中平蔵氏が、小泉氏と同じくらい大っ嫌いなので、持てる者のみが持ち続ける世の中はよくないよって思う。それは格差の継承であり、停滞だもんね。


コメント (10)
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