行きかふ年もまた旅人なり

日本の歴史や文学(主に近代)について、感想等を紹介しますが、毎日はできません。
ふぅ、徒然なるままに日暮したい・・・。

日本の最高刑

2008-04-25 23:58:20 | Weblog
 光市の母子殺害事件の広島高裁の判決は、死刑判決であった。死刑制度の存否云々ではなく、この国の法制下の最高刑をもって償うのが妥当との判断だと思う。これまでのマスコミの報道のあり方に、またもや課題が残ったが、国民が裁判員として判決を下す場合、法律の妥当性は確保できるのだろうか。客観的な報道に終始して欲しい。
 それから、「少年法」の存在。これはそもそも、終戦直後の浮浪児を出さない為に制定された法律で、今日の社会状況にそぐわない、時代錯誤の代物だと思う。少年法の役割はすでに終わっている。18歳未満は、将来を見据え矯正を期待しているようだが、殺人を犯して良いか悪いか、の判断は幼稚園児にだって分かる事だ。再犯率は4割を超えているという。
 結局、量刑の重さが犯罪抑制のバランスを保つのなら、死刑の存在は止むを得ないのかもしれない。今回の判決は当然といえば当然だが。