行きかふ年もまた旅人なり

日本の歴史や文学(主に近代)について、感想等を紹介しますが、毎日はできません。
ふぅ、徒然なるままに日暮したい・・・。

海外旅行

2015-08-25 00:21:05 | Weblog
8月18日~21日の4日間、北京に行ってきた。
22日から北京で世界陸上があり、日本で調整していたジャマイカ選手団と行きの飛行機が一緒だった。

フライトは3時間、時差1時間、緯度的には岩手、秋田辺りだが、湿度は低く過ごしやすい気候だった。
世界陸上が控えていることもあり、工場や交通量が抑えられ、意外なほど空が澄んでいた。

今回、紫禁城、万里の長城、天安門広場など、メジャーなところを訪問した。
スケールの違いに圧倒された4日間だった。

紫禁城は明清時代の富と技術を集めた巨城そのものだった。紫禁城の中心は、『ラストエンペラー』で
の一場面を思い出す。

さらに、北京の北方の山を覆う万里の長城、かつて戦国時代から建設し、人力であれだけの長城を建設
した執念に圧倒された。実際は長城を突破され、北方の異民族からの攻撃に晒された。
鮮卑、匈奴、羌、満州族…様々な民族が南進したが、中国を支配した、漢民族以外の民族はやがて、中
華と同化し、民族そのものが漢民族に吸収されていったようだ。そして中国はさらに大きくなっていった。

中国最後の王朝、清は満州族で、異民族による中国支配であったが、やがて中華と同化していった。

ところで、清はハーンも兼ねていたため、中国近辺の諸国、諸民族ウイグル、チベットなどは臣下の礼
を取り、清は巨大な領土を支配した。
中国は少数民族に手厚い施策を施している。清という異民族国家がその後の中国へ移り変わり、清という
ハーンに従った諸民族がそのまま中国に残った。もし、最後の王朝が清ではなく、明だったら、と考える
と、現在の中国の形態がかなり異なったのではないか、と感じた。

ホスト家族のおかげで、今までにない快適な海外旅行を楽しめた。感謝。
コメント
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