ネタバレ一応注意。
まあネタバレつっても、言わずと知れたベストセラーなので大した意味もないと思いますが。
そしてネタバレの意味がないと言うのはまた、それ以上に、書かれている内容がこれ以上なく普遍的なものだからです。基本的には小説の形態をとった作者の回顧録であるので、とてもパーソナルなもののはずなのですが、そこに込められたありったけの愛情と感謝、そして拭いきれない悲しみと後悔は、すべての読者に圧倒 . . . 本文を読む
能田達規の新作、待望の第一巻。
前作『ORANGE』は貧乏クラブチームの悲哀とそこからの逆転のドラマで、多くの貧乏J2チームのサポーターにアツい共感と大きな夢を与えた名作です。てか僕の中ではナンバーワンのサッカーマンガです。この作品について語ると長くなりそうなので、それはまたの機会に。
で、このマンガ。野球が絶対的なスポーツ、絶対的なイデオロギーとして君臨する島で、サッカーに魅入られた双子の小学 . . . 本文を読む
ネタバレ一応注意。
ミス研の会誌のレヴューテーマが「フード特集」ということで、高一ぐらいの時に読んだこの本を再読してみました。連作短編を書かせたら当代随一と信頼している北森鴻という作家の作品中でも、最も印象の良かった連作短編集です。
小粋な一品料理に舌鼓を打っていたつもりが、実はそれらが巧妙に仕立てられたフルコースの一部だったことに気づかされる、見事な構成を持った作品です。それぞれの短編には料理 . . . 本文を読む
2006.1.11@愛知県勤労会館
これがあったので桶川には行けませんでした。
で、鶴舞に行くべく地下鉄に乗ったら、目の前に某U-19代表FWが座っててびびった。友達に呼ばれてた名前を聞いても間違いなし。アジアユース頑張ってくださいとか言いたかったけど無理ね。大きかったけどああやって見ると普通の高校生やね…。
で、くるりのライヴは三回目(多分)。ホールクラスで観るのはあまり経験がないんだけど . . . 本文を読む
いやー。やっと卒論出して肩の荷が降りましたよ、と。
同じ苦しみを味わった人に…お疲れ様でした。まだ解放されていない人に…頑張ってください。
で、帰宅して見た年始の古畑三部作、ラスト。
非常にオーソドックスな双子ネタ。化粧とかの伏線が露骨だったし、妹の方に動機がないなど素直に入れ替わりと見るには完成度が低く、ミステリマニアとしてはさらに捻ったプロットを期待していたのですがそのまんまでした。ミエミエ . . . 本文を読む
野洲 2-1 鹿児島実業
という訳で野洲高校、優勝おめでとう! 久々に興奮しました。
前半15分までは鹿実のプレスにロングボールが多くなってましたが、それ以降はうまくいなして繋ぎのサッカーを展開。先制点に結びついた⑧金本のクロスは美しかった。その後の27分、29分の⑩平原の二本のパスも。オーバーラップしてくるDF陣もそこらのアタッカよりテクニックがあって、早めのクロスやロングフィードも正確でチ . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
ミス研1月読書会課題本…これが俺のミス研ラストの課題本かな。なんで今更コレになったか忘れたけど、まあ森博嗣が好きで来た名古屋のシメにふさわしいとは言えます。
初めて読んだのは中三ぐらいの時ですが…読み返してみて最も感じたこと。
萌絵、ムカつく!
大学生なんて当時はお姉さんだった(実際好きだった)けど、いつの間にか年下になってるこの女、ムカつくよ。中盤の「血液の病気」の展開は初 . . . 本文を読む
準々決勝も多々良×鹿島学園見たんだけど、特に語ることもなかったので今日の準決勝を。卒論書かなきゃだけど…とりあえず新鮮な内に。
①鹿児島実業 3-0 遠野
べったりひいた遠野相手に、鹿実が三得点。一点目は明らかなオフサイドながら、屈強なフィジカルに裏打ちされたプレスとサイド攻撃を武器にその後も加点し、順当な勝利。遠野はカウンター狙いも切り替えが遅く、攻め手がなかった。
しかし実況のアナウンサー . . . 本文を読む
最初に言っておきますが、僕はこの原作大好きです。誰一人知らない者のいない有名怪談を、哀切極まる悲恋譚に仕上げた手腕は、京極夏彦の非ミステリ作品では間違いなく随一の完成度かと。
で…この映画…グダグダ。
脚色がうまくいってなくて冗長極まる。画面構成にも監督の自慰的な前衛性が見えて邪魔くさい(てかなんだあのラスト)。これはある程度仕方ないけど、京極流の台詞回しが実際に役者に喋らせてみるとどうにも浮つ . . . 本文を読む
第一夜も見たのですが、物理トリックのあまりのショボさに幻滅して途中からいーかげんに見てたので単発記事は書けません。横溝とクイーンを足して三で割ったみたいな話でしたね。
ということで第二夜。犯人はまさかのキャスティング、イチロー。
マッチのロジックはまあまあ。しかしアリバイトリックがトリックとしての体を成していない、「フェアプレイ」の外延が不明確(マッチは残すのにボールは投げんの?)で、投毒がその . . . 本文を読む
年末年始の深夜帯の、「とりあえず映画流しとけ」な雰囲気は嫌いではありません。『害虫』もやってたけど既にDVD持ってるっつの。
で、この映画。桐野夏生の原作は未読です。原作ファンの方にはあまり評判がよろしくありませんが、僕は結構楽しめました。
原田美枝子がやっぱりいいなあ。「うまい!」って感じじゃないけど、存在感と凛とした雰囲気が圧巻。ダメ主婦の役なのに。香川照之とのやり取りなんかすごい色気を感じ . . . 本文を読む
せっかく観たので、メモ程度にですが。
野洲 4-0 高松商
三重テレビありがとう。
野洲の圧勝でした。まあ個人技術に差がありましたね。しかし野洲の⑩平原は進路どうするのかなあ。ここ数年の高校サッカーでこれだけ面白いパスセンス持った選手はいなかったように思うのですが。一点目のつま先で出したパスとか萌えた。でも古式ゆかしい司令塔タイプの選手なので、今あまり需要のあるタイプではないんですよね…またど . . . 本文を読む
卒論書きながら観戦。
① 四日市中央工 2-3 野洲
三重テレビ映って良かった。というのも来季モンテディオに入団内定の四中工のエース、⑩坂井将吾が観られるからなのですよ。ちなみに一回戦も観ました。
…まあ試合は負けてしまいましたが、坂井君は左サイドからの突破で一点目をアシスト。しかし一回戦に続きノーゴールで、やや消化不良の感も。小柄なので、突貫ドリブル小僧かと思っていたのですが、一回戦でのポス . . . 本文を読む
拙ブログ来訪者の皆様、あけましておめでとうございます。変わらぬご愛顧をいただければ幸いです。
実際の知己の方々はもっといろいろよろしくお願いします。
初記事は昨年ラストの読了本から。ネタバレはほとんどないはず。
シリーズ第二弾の連作短編集です。いやまったく、「日常の謎」を書く作家としての加納朋子の力量は確立されていて、安心して読むことができます。このテの作品は作家の腕次第では、まったく読むに耐 . . . 本文を読む