urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

村枝賢一『俺たちのフィールド⑤⑥』小学館文庫

2006年01月18日 | comic
名言キターーー!! 《なあに大丈夫さ。「フィールド」に引いてあるのは国境じゃない。お互いが越えて来るためにあるセンターラインだろ。それはな、世界中の強者どもをつなぐのさ》 以前どっかのサッカー関係の名言集で見て憶えてた台詞、出典はこのマンガだったのですねー。血が出てるのに構わずプレーしてるとか、ポジションがフレキシブル過ぎるとか、それに関連して結局試合がチームの中心選手にフォーカスされて終始す . . . 本文を読む

中上健次『岬』文春文庫

2006年01月18日 | reading
ネタバレ特になし。 ひー、中上健次のレヴューだって。恐れ多い。 もっすごい読みづらい。改行がほとんどない濃密な文章、主題である「血」からなるやたらとこんがらがった登場人物の血縁関係、クセのある人称代名詞の使い方、錯綜する時系列。正直きっついです。ここで収録されてる短編四本には繋がりがあるし(『枯木灘』なんかの長編もらしい)、暴力、狂気、性が横溢して、その文体含めて「サーガ」と呼ばれるに相応しい . . . 本文を読む